Emancipation(s)。

mimisemi2008-06-14

最近、俺のステータスらしくない消費をしているっつっても大半が本なんだけど、最近はマジでヤバイ。ここ数日で日本語・英語含めて30冊ぐらいは買ったと思う。もう外出ると本屋に行きたくなっちゃってね、で、働いてないのにも関わらず優雅にいつものソーホーのスタバの奥の俺の特等席で夜から閉店までコーヒーを飲み続けて永遠と読書をするというのが最近の日課になっているんだけど、これって相当贅沢だよね。しかも最近、外食までしてるんだよ。よく計算してみるとサブウェイのサンドイッチを食べるのと食材を買ってきて自炊するのとって、モノにもよるんだけど、そんなに差が無いんだよなってことに気がついてさっつーのも、あるキャリアウーマンの人が言ってたことなんだけどね、これは。この人はだからあんま自炊をしないで、チャイニーズのデリとかで食事を済ませてるらしいんだけど、この人曰くそうらしいんだわ。で、実際そうなんだよね。全然上手くも無いカンのスープとかさ、2ドルちょいとかするし、シリアルも5ドルとかするしさ、オーガニックの卵とかも下手すると4ドルぐらいするし、ましてやシリアルと卵だけでメシって済ませられないじゃない?まぁ一食ぐらいならこれでいいかもしれないけど、全部は無理よね。だから一日のメインとしてサブウェイがあったりするのも別にいいんだよね。玄米と納豆もいいけどさ、なんかあれね、サブウェイ行き始めてから外で食べる癖がついちゃったね。あと暑くなってきたんで、家に帰ってから何かを作るなんて気力が無いしさ、しかも別にサブウェイのサンドイッチがそこまでボロいとも思わなくてさ、だからすんげーサブウェイばっか言ってるのね。最近。フットロングっつーデカイサイズのやつで5ドルちょいとか全然高くない。むしろ日本のコンビニのサンドイッチのほうが高いぐらいだよ。


あとあれね、ソーホーと言えば俺の行きつけのスタバの向かいにあるウェンディーズね。ここは学歴が低そうな客層ばっかいるし、ホームレスが「金を恵んでくれ」とかって店を回ってたりするような店なんだけど、まぁジャンクフード店なんて全般がこんな感じだね。ちゃんとした人はジャンクフードなんて食べない。特にニューヨークみたいな場所だとヘルスコンシャスな人が多いんで、ジャンクフードっつーと、それこそストリート系の兄ちゃん姉ちゃんが集ってるような、渋谷センター街のマックみたいな雰囲気なんだよね。あ、もっとファンキーだけどね。ウェンディーズはドリンクとポテトとドリンクのセットで8ドルとかで高いんだけど、でもあの無駄な満腹度を考えるとそうでもない。いや、死ぬほど腹いっぱいになるんだよ。しかも俺、実はジャンクフード大好きでね、仮にジャンクフードが体に良かったら毎日食べてるってぐらい好きなんだよ。普段、僧侶みたいな食生活を送ってるのは、機能食という意味と経済的な理由でやっているだけで、別にその食事が好きでやってるわけじゃないんだよね。だからたまに食べる「ガツン」と来る無駄にジューシーっつーかオイリーなアメリカンな味がたまらんのよね。修行で一週間オナニーしてなくて、んでやっと抜けたみたいなそんな感じがある。だから俺にとって特に今日みたいに学校が無い日に街にでかけて本を買いあさって靴屋とかも見つつ腹が減ったらサブウェイかウェンディーズに行ってアメリカンな食事を貪り食った後、いつものスタバでコーヒーを飲みつつ、買った本とか読み途中の本なんかを何冊も机に放り出して濫読するってのがもうこれ以上にないぐらい幸せなのね。


靴屋といえば、俺の最近のお気に入りのAJF5のLowは前から狙って金を貯めていたぐらい欲しかったやつなんだけど、発売日に買いに行ったんだよね。嵐だったんだけど。そしたら予想意外にレアで、もうどこにも売ってないのよ。で、靴屋に行くと「メーン!それなんだよ!見たことねぇーモデルだぜ!海外発売のやつか?」なんて言われたりしてヒーローになるんだよね。一時的に。こっちってスニーカーにオブセッシヴなやつが多いから、俺が普段履いてるスニーカーとかの評価がすんげー高いんだよねってこれは前にも書いたっけ。「メーン!Nice Kicks!」なんて言われたりね。学校で。でもアンビバレントなんだよね。特にこっちに来てから買ったやつってモロに親の金で買ったやつだからさ、スポイル感があるよね。褒められても自分で買ったやつじゃないんですけど・・・みたいな自己嫌悪がするわけ。まぁ限りある金のなかでやりくりして買ってるわけで、まぁこのスニーカーのために特別仕送りをプラスしてもらったりしてるわけじゃないから、まぁいいんだけど、それにしてもねぇ・・・。まぁいいや。褒められてるんだから良しとしよう。それにしてもAJFってもうナイキとジョーダンブランドの自棄合戦だよね。結局、ナイキもジョーダンも昔のデザインのやつが頂点でそれ以降はグダグダなんで、レトロの再発とか、昔の人気モデルの焼き増しとか、そんなのばっかなんだよね。エアフォースとジョーダンを混ぜてみました・・・とかさ、俺のお気に入りのスパイクリーのやつにしても、人気のジョーダンの各パーツを切り貼りしてみました・・・とかさ、シュミラクルもいいところだよね。すんげーポストモダンだよ。マジで。ポストモダン的商品。でも基本的に特に俺らの世代ってナイキ世代ってのもあって、特にジョーダンとかがさ、欲しかったんだけど買えなかった・・・っていう世代なんだよね。で、買ったやつがいると「お前、それジョーダンじゃねぇ!?」とかって学校中が大騒ぎになるみたいなさ、こういう世代ってナイキとかジョーダンに対して「手に入らないもの」っていうような価値観があるんだよね。で、そんなのが残ってるまま大人になるんで、俺みたいな歳になってもずーっとスニーカー好きなわけ。俺のスニーカーなんて9割ナイキとジョーダンだからね。明らかにこれは昔の手に入らなかった・・・という満たされなかった欲望を今埋めている感じなわけよ。それこそカードとかフィギュアなんかを大人買いするオタクと同じレベルね。まぁ同じレベルにしてほしくないんだけど。


ジョーダンは本当に酷いね。カウントダウンパックとかでさ、ジョーダンのカーマインとか4とかってまだレアじゃない?で、すんげーニーズが高いわけ。だからあえて単体で売らないで、あんま人気が無い後期のジョーダンなんかと抱き合わせで売ってるのね。カーマインとジョーダンの後期のやつの抱き合わせとかでさ、でも買うやつってカーマインが欲しくて買うのね。マイクロソフトの抱き合わせと全く同じね。4なんかも近々レトロが出るけど、これまたいらない後期のジョーダンとの抱き合わせなんで単体では買えないわけね。せこいよねぇー。AJFといいレトロの復刻ラッシュといいやってること酷いよ。資本主義むき出しポストモダン。でも俺みたいに買う馬鹿がいるから商売が成り立つんだよね。あとあれ、ジョーダンクラシック87とかいうやつがあってさ、これってジョーダン3を転用したような安易なやつなんだけど、ある店で値下げされてて64ドルぐらいで売ってたんで買っちゃったんだよね。で、カラーは黒で見た目がほぼAJ3のローって感じなんてもうAJ3買う必要ないなっていう。生活費どうするんだろう?俺。自分でも感心するのが、決して多くは無い仕送りからよくもまぁこんだけお金を捻出して色々買ってるよなってところね。DVDにしても本にしてもさ、まぁ靴は滅多に買わないけど、それはやっぱり無駄なもんは一切買ってないってことに尽きるね。食料品も限られた安いやつしか買わないし、ましてや交際費なんて一切ないわけで、そういうので浮いたお金が全部、そっちのほうに行くわけね。だからこんだけ色々と買えるわけ。飯をちゃんと食べようと思ったら無理ね。玄米と納豆が一食で、シリアルと卵が一食で、んでうどんが晩飯みたいな、そんなルーティンでやっていけないと無理。で、たまにサブウェイとかウェンディーズみたいな贅沢な食事があったりするっていう、そういう感じじゃないと金が出ないよね。クラブとかにいったりさ、ライブとかに行ったりとかも全く無いんで、ドリンクだの入場料だのなんてのに金を払うことは無いし、ある意味で金を使うものを決めているから効率がいいんだろうね。あとレコードとかCDを一切禁止したのも大きい。ん?でもそう思うと近頃は別として普段の出費って本当に本だけになるなぁー・・・あとDVDか。まぁすんげー文化的な投資だからいいけどね。自分でもウットリするような生活だよ。スタバで本を読んだ後さ、帰ったら黒沢清だのゴダールだの他の「高尚」っぽいようなアートフィルムのDVDをじっくり鑑賞するなんてさ、本当に友達いらないよね。ホント、こういうところは俺って最高にセンスが良くて文化的だと思うわけね。


前にも書いたけどDVDなんかも保存版になるようなのしか買わないのね。所謂、一時的なエンターテイメント的なのは一切買わない。だから自ずとお世辞にもあんまり面白いとはいえないようなアートフィルムの類がどうしても増えちゃったりするんだけど、でもこういうのって消費というよりかは、文化的なアーカイブの所有ってことじゃない?だから全然消費というか散財しているって気分にはならないんだよね。中には失敗するのもあるけど、大半は良いのばっかりで、自分のDVDコレクションを見ると本当にうっとりしちゃうぐらいセンスがいいんだよね。これが俺の確保している人生の強度なのだとしたら、こんな歳にしてもう自分の生き方を見出してしまったってことになるよね。こっちに来てからの生活はまぁ細部では色々あるし調子が悪いときもあるけど、基本的にコンスタントにハッピーね。本と映画とたまにファッションがあるっていうだけで生活が成り立つのは本当にシンプルで良い。それ以上はないんだから。ドラッグも無いし恋愛も無いし無駄な人付き合いもないし無駄なものが一切無い。だからつくづく思うのはこれでこっちでそこまで忙しくないそこそこ暮らしていける仕事を見つけちゃえば完璧だなって思うわけね。今がもう生活のモデルなんだから。マイホームも無ければ結婚も無ければ車もなければ高級オーディオも無いわけで、求めるものは今、大体手に入っちゃってるんだよね。ってことは月に20万以下でも余裕でハッピーに暮らしていけるってことなんだよ。もちろんイレギュラーなことには一切対応できないけどね。病気とかそんなのになったら生活は破綻する。でもそんなこと考えてたら生きていけないよね。マイホームだとか家族だとかマイカーだとかっていうような中流の幻想を抱いてきて失敗してきた前の世代に俺らの世代は大いに学べるわけで、これは絶望世代のアドバンテージだと思う。無駄な幻想が無い分、徹底的にリアリスティックに自分の生活のモデルを築き上げることができるんだよ。ホント、勘違いしてほしくないんだけど、俺ってこんだけ色々買ってるけど、自由になるお金なんてそんなに無いわけよ。でもその中で色々と調節してこれだけ色々買えてるんだったらね、もう十分なんだよね。


前にも散々書いたけど、飯が貧相でもそれを貧乏って感じなければいいんだよ。それこそ具なしの蕎麦と納豆をパックのまま食べるとかさ、そんな食生活だけどっつってもまぁ栄養は完全に取れてるんだけどね、でもそういうストイックで安上がりな食事をしている分、そこでまぁ三食ご飯・おかずみたいなのがある食事のことを考えれば明らかに浮いているっていう分のお金を本とかDVDとかを買って自己投資するんだよね。これってメンタル面での栄養抜群じゃない?やたらメシだけたらふく食って酒飲んで休日は酒飲んで寝てるだけみたいなやつらなんかよりよっぽどリッチでしょ。ウェンディーズでセットを食べた後、スタバでのコーヒーを飲みつつ読書ってのが最高の贅沢なんだとしたら、これはちょー安上がりだし、経済的なことで言えば誰にでもできることだよね。でも俺にとってはこれって飲みにいくだの旅行に行くだの友達とどっかに行くだのっていうことよりよっぽど楽しいことであるし、たぶん今の生活の中で一番楽しいことだと思うわけ。あとあれだ、スニーカー買った後に家で箱を空けて紐の調節とかするのも最高ね。あとDVDのビニールを破って見るまでのプロセスとかね、これはまぁレコード買ってきて聞くとかっていうのと似たようなもんだけど、でも別にリッチじゃないとできないっていうようなことじゃないでしょ。でもこういうことこそハッピーだと思うんだよね。俺は。これ以上って無いと思うよ。マジで。まぁ少なくとも俺にとってはね。だから今はね、ニューヨークは大好きだし、町並みも良いしさ、まぁ滅多に行かないけど美術館とかもあるし、なんつーかもう全然海外旅行とか行きたいとかって思わないのね。もうここで十分みたいな。ましてや海外旅行なんつっても西洋圏だったら大体みんな似たようなもんだろうから、それこそ日本しか知らない状態でフランスとかイタリアに行くのと、西洋圏に住んでて他の西洋圏に行くのとじゃ新鮮度が違うんだよね。それは逆も同じ。西洋人が日本に来るのと、日本に住んでいる西洋人が韓国とか中国に行くのとじゃ全然新鮮度が違うってことね。そういう意味でもう一切、海外に対する幻想とか無いんだよね。そうなるともう求めるものってないのよね。だから今の生活を親の仕送り無しでキープできれば逃げ切れるわけで、これって不可能な話じゃないんだよね。全然。だからなんかね、まぁ将来分からんよ。グリーンカードなんて取得するのは大変だろうけどさ、でもなんかあれなのよね、こっちでやっていくってことがそこまでありえないような夢でもないなって漠然と思うんだよね。だって別にウォールストリートで働こうとかって思ってるわけじゃないしさ、それこそ20万以下の生活費で十分にリッチな暮らしができるわけだから、それって別に無理な話じゃないよね。まぁ忙しくない仕事ってのがちょっと高望みだけどね。日本の派遣社員みたいな労働環境じゃ微妙だけども。


あとね、最近なんで元気かっていうと引っ越すことになったからなのね。書き忘れてたけど、もう6月の頭ぐらいには物件が決まってね、まぁ色々と経緯はあったんだけど書くのが面倒だったから書いてなかったんだけど、フォレストヒルズっていう高級住宅街の一角にある香港人の家の半地下ね。窓ありの地下ってことね。駅から遠いんだけどその分といっては変だけど家賃が安いし、何より大家さんがめっちゃいい人でさ、しかも日本で働いてたことがある人で、しかも日本に対して好印象を持ってて、んで尚且つ今まで部屋を貸してきた人達ってのが日本人ばっかだったらしくて、んでまたその日本人達がマナーが良かったっつーんですんげー日本人を信用している人なんだよね。まぁでもそれはあるよね。基本的に日本人の真面目さってのはやっぱ武器よね。失礼な言い方になるけど、そこまで真面目じゃないような感じのムーディーな国から来たような連中ってのはマナーが悪かったりするし夜逃げしたりするし家賃を滞納したりもするらしくてね、そういう意味だと日本人って真面目じゃない?っつーか日本社会が窮屈に出来てるんで、マナーが悪いとやってけないじゃない?社会的にガチガチな真面目さをインポーズされてるからさ、それがデフォルトで振舞うだけで、海外だと「真面目」とか「勤勉」って評価されるんだよね。でもこれって悪いことじゃないよね。まぁ悪い部分もあるよ。ストレスフルでしょ?そういうのって。ガチガチであることが当たり前の社会ってそりゃーストレス溜まるよね。でもそれによって形成されたデフォルトでのガチガチの真面目さってのは悪くないわけだし、特にこっちの場合、それが武器になるんだよね。だから日本人は基本的に信用されるっていうか、真面目っていうのがまかり通ってるし、それは事実に基づいたものであると思うわけ。だからあれね、留学生は日の丸背負えとは言わないけど、やっぱ日本人として恥ずかしくないように振舞わないとダメね。そいつが馬鹿なことを海外でやっちゃうとイメージ悪くなるんだよ。今までいろんな学生やらなにやらで滞在してきた日本人が築き上げてきた「真面目な日本人」っていうブランドを汚しちゃダメなのね。


あ、んで話が逸れたけど、そこはまぁ大家さんが住んでる家の地下なんだけど部屋自体は完全に独立しててトイレとシャワーがついてて、まぁキッチンはもう一人地下に住んでいる日本人学生とのシェアになるんだけど、キッチン以外はまぁ完全に俺の領域なわけじゃない?それこそ夢に描いてたような念願の一人暮らしが出来るわけよ。まぁあんま過度な期待はしないけどね。とにかく雑音がするのが嫌なんだよね。他人の生活音が俺の領域にまで聞こえてくるってのが最高に苦痛だから、これさえなければオッケーなんだよね。そういう意味だとキッチンがシェアなんで、完全に一人とは言いがたいので、そこは期待しすぎないようにしてるんだけど、でもまぁ今よりかはマシだろうなと。ルームメイトが友達を連れてきてリビングでずーっと喋ってるんで俺は部屋から出られないとかさ、話し声が全部俺の部屋に聞こえてくるんで、耳栓するかヘッドフォンでもしないと部屋にいられないとかさ、そんなのが一切なくなるんだよ。個人的にもう今のルームメイトには完全に愛想が尽きてるし、それこそ今までの俺の大嫌いな人間ランキングに入るぐらい嫌でソリが合わない人間だったわけだけど、よくもまぁ1年半も住んでいたなと自分でも感心するね。


あのね、留学斡旋会社とか留学ガイドとかにルームシェアは生活費が安く済むしいい場所に住めるのでオススメです!とかって書いてあったりするけど、あんなもん大嘘だよ。実際、あるこっちの不動産屋さんに聞いた話だと「もうルームシェアには堪えなれないんで高くても一人暮らしがしたい」っつってStudioっつー一間みたいな部屋を探すようになる人ってのが本当に多いらしいんだよね。まぁ俺はここの不動産で物件を見つけたわけじゃないんだけど、でもまぁ俺もそういう客の一人だったわけよね。はっきり言わせてもらうけど、ルームシェアなんてリスク以外のなんでもないよ。まず理想のルームメイトなんて見つからないって思ってたほうがいいし、友達であっても仲が悪くなるってぐらいシビアな環境なんだよ。ルームシェアってのは。それこそ些細なことから亀裂が入って、そこから関係が悪くなるっていうような要素だらけで上手く行くほうがおかしいわけ。今のルームメイトもたまに友達を連れてきてリビングっつーか俺の部屋のまん前なんだけどね、2ベッドルームのアパートだから友達を連れてこれるようなスペースは無いんだけど、でもまぁルームメイトは友達を連れてきたりするわけよっつっても中にはもっと酷いやつらもいるらしいから今のルームメイトは全然マシなほうなんだよね。それこそ週単位で当たり前のように友達を連れ込むようなやつらも平気でいるらしいから、そんなのと比べると今のルームメイトは常識の範囲内で友達を呼んでいるので、そこはまぁ責められない。エクセッシヴじゃないんで、それはルームシェアのリスクとしてもう受け止めるしかないんだけど、俺にとっては地獄なんだよねっつーか大抵の日本人だったら地獄って感じると思うよ。だってさ、疲れて家に帰ってきて、んで自分の部屋のまん前のリビングでルームメイトと知らない誰かが食事しながらテレビとか見てたらもう殺したくなるでしょ?「あ、どうも!」なんて挨拶できないよね。「なんだお前!帰れ!」って言いたくなるよね。普通。


朝っつーか夕方起きてトイレ行こうと思ったらリビングに誰か知らない人がいてメシ食べてるとかさ、ありえないでしょ?でもそんなのってルームシェアだと平気であるんだよ。だからルームシェアが出来る人間って今の俺のルームメイトみたいなデリカシーゼロの人間じゃないと絶対無理。日本人って家に関しては大体の人が繊細だと思うんだよね。知らない人が近くにいるってことは受容できない人が大半だと思う。だからそんな精神性を持った人がルームシェアをするなんてストレス以外のなんでもないんで、100ドルとか200ドルとか高くても絶対一人暮らしをしたほうがいい。あと場所なんかを妥協してでも一人暮らしをしたほうがいいよ。絶対。学校に近いからとかっていう理由でその周辺でシェアを探すみたいなのは絶対やめたほうがいい。ちょっと遠いけど払えなくもないタウンハウスのベースメントとかStudioとかが絶対いい。まぁもちろん英語できないとダメだけどね。ルームシェアなんて糞食らえだよ。マジで。良かったことなんて何も無いよ。よくさ、違った人と暮らすことで色々な経験が出来るとか、抽象的なことばっかり書いてたりするでしょ?ルームシェアの利点とかで。んなもんルームシェアの難点で全て潰れるような些細なもんばっかよ。ちなみにそのさっき書いた不動産屋の人っつーか姉ちゃんだったんだけど、まぁ色々と話が弾んだんだけどね。俺って普段社交的じゃない割に必要性があると社交的に振舞うことは出来る人間なんで、その持ち前の捏造されたコミュニケーション力で色々と喋ったんだけど、この不動産の姉ちゃんも過去にルームシェアで嫌な思いばっかしてきて、んで今は糞高い割に広くないStudioのアパートで一人暮らしをしているんだけど、高くてもルームシェアを考えると今のほうが全然いいって言ってたわけ。なんか数年こっちにいてある程度経験がある人って大抵こういう風に言うんだろうなって思ったよ。俺もそうでしょ?ニューヨーク来てからはもう一年半ぐらい経つけどルームシェアは絶対二度と何があってもしないからね。何回も書くようだけど、今のルームメイトみたいな繊細じゃない人じゃないとルームシェアは無理。鈍くないとルームシェアなんて成り立たないね。マジで。格別俺が神経質なんでルームシェアにストレスを感じてるのかな?とかって勝手に思ってたけど、この不動産屋の姉ちゃんと喋ったときに俺だけじゃないんだなって本当に痛感しちゃったね。俺みたいに感じてる人は死ぬほどいるんだなって思っちゃった。ホント、そういう客多いらしいんだよ。ルームシェアに堪えられませんっつってStudio探してる人ね。


あ、んでこの不動産屋の姉ちゃんが薦めてくれた映画で、タイトルモロ忘れたけど、ルームシェアについてのアメリカ映画があるんだよね。スパニッシュ・アパートメントみたいな楽観的なやつじゃなくて、ルームシェアの暗部を描きまくったような映画があるんだけど、その姉ちゃん曰く、その姉ちゃんが渡米する前にアメリカに住んでいる友人に「ルームシェアの実体はこんなもんだから見たほうがいい」っつって薦められたのがこの映画だったらしいんだけど、まぁググってみて。無責任でゴメン。でもホント、声帯を最大に震えさせて言いたいのは「ルームシェアなんてまっぴらだ!」ってことね。俺は絶対薦めない。ましてや一人っ子とか兄弟がいても自分の部屋があったような環境で育ったような人には絶対薦められない。マジでこれは酷いよ。仮に場所が便利で通勤・通学とかに便利な場所でもルームシェアの難点を考えるとそんな便利な点なんて全てが吹き飛ぶぐらいルームシェアって最低だよ。ちなみに引っ越す先は駅から歩いて15分かかる上にクイーンズの奥のほうなんて通学時間がえらいかかるようになっちゃうけど、それでもいいんだよ。ちなみに今の場所はタイムズスクエアまで15分ぐらいで駅までも3分かからないような最高の場所なんだけど、でもルームシェアってのを考えると最悪なんだよね。どんだけ疲れて帰ってこようが、靴買ったり本買ったりDVD買ったりしてハッピーな気持ちで帰宅しようが、大嫌いなルームメイトがいる家に帰らなきゃいけないわけでさ、家に帰った途端、一気にテンション下がるんだよ。「あー!疲れたー!」なんつって独り言を言いながらベッドに倒れるなんてことが出来ないわけ。まぁやろうと思えばできるけど、ルームメイトの存在感を感じている状態でこんなことをするのは無理ね。その点、一人暮らしだったらいくらでも独り言が言えるし、ムラムラきたら漏れない程度にAVをスピーカーから流せるだろうし、何をするのも勝手でしょ。シャワーもいつでも浴びれるし、トイレもいつでも入れるわけ。まぁ俺の場合キッチンはシェアだけどね。こういったことを出来るっつーかルームメイトに気を使わなくて済むっていうか顔を見なくて済むっていうか、そういうのを考えると仮に駅から遠かろうが通学に時間がかかろうが些細なことなわけ。そんぐらい許容しないとダメっつーか、逆にそれを許容すれば一人暮らしが成り立つと思えば全然そっちのほうが価値があるんだよね。


繰り返させてもらうね。ルームシェアなんて糞食らえだ!あんなもん地獄以外のなんでもない。200ドルぐらいの差だったら絶対高くてもStudioかベースメントを選ぶべきね。もちろん綺麗なアパートとか、そういう贅沢を言うのは無しね。贅沢を言わなければ物件は意外とあるよ。マジで。マンハッタン島に住みたいんだとか馬鹿なこと言わなければ物件はマジである。あ、んで今のところは家賃がシェアで630ドルで、ただ払いたくも無いケーブルテレビを払わなきゃいけないのと、そのケーブルとセットになってるインターネットのパックとかが100ドルとかふざけたような値段なんでそれに50ドル払わなきゃいけないのと、他の光熱費とかを含めると730ドルぐらい毎月払ってるのね。で、引越し先はもちろん駅からも遠いしマンハッタンからも遠い場所なんだけど、閑静な高級住宅街でまぁ地下だけどユーティリティとか全部込みで680ドルだからね。しかも大家さんは家賃の値上げなんてのをしないんで、気に入ればずーっといれるわけ。まぁまた住めば住んだで短所はいくらでも見えてくるんだろうけど、でもまぁ今よりかは全然いいよね。気分的にも全く見ないケーブルテレビの料金を半分払わなくて済むというのも相当大きい。だからあれよ、ニューヨークに留学するんだったら家賃は1000ドル以上からとかって勝手に思わされている人は諦めないほうがいいね。場所にこだわらなければ物件はいくらでもあるよ。まぁもちろんニーズが高いんで凄まじい流動性だし、俺の今回の物件も本当にちょっとした時間の差で俺がゲットできたってぐらいラッキーだったんだけどっつーか応募者が殺到してる中、俺が一番手だったんだよね。ここ。でもまぁ無くは無いわけ。だからあれね、マンハッタンは当然1000ドル以上の家賃を覚悟しないといけないけど、クイーンズだのブルックリンだのって場所にこだわらなければマジであるのね。好条件を求めなければ結構あるわけ。それだけは覚えておいて帰ってくださいね。


一人暮らしってのがここまで尊いものだとは思わなかった。マジで。それはルームシェアが地獄だからなんだよね。地獄といっても今のところは地獄以上の地獄だったニュージャージーと比べれば全然マシよ。でもまぁもう限界ね。ニュージャージーと比べればマシって我慢できるのが1年チョイでそれ以上はもう無理って感じ。


まぁいいや、また書きたいことが書けなかったな。最近、書きたいことがあるんだけど書いてないっつーのが多すぎで詰まってる感じね。学校のこととか不動産のこととかさ、もっと色々とディティールを書きたいんだけど、あまりに書きた過ぎて面倒になっちゃってるんだよね。まぁいいや、少しずつ出していくことにするわ。あ、んで引越しは今月の23日ね。めっちゃすぐでしょ?もうこの開放感で今はハッピーなのね。鬱の漢字のパーツの一部も無い感じ。まぁ木とかね。そう思うと俺ってずーっとルームシェアのストレスにさらされ続けてきたわけだよね。よく我慢してきたな。マジで。ルームメイトの友達が二週間とか家に滞在したりさ、いきなりパーティーやったりさ、俺の部屋のまん前にトイレがあるんで、ルームメイトがトイレに行くたびに「バタンバタン」音がするとかさ、まぁそりゃ音はするけど、ホント、リテラルにまん前にドアがあるのよ。最悪でしょ?リビングもまん前だから、例えばルームメイトがテレビとか見てたりするとドアを閉めてても丸聞こえだからね。別に爆音でテレビを見てるわけじゃないんだけど、でも気が散るのなんのって。こんなの人間が生活できる環境じゃないよ。マジで。でもこれがルームシェアですよ。マジで。いや、でもルームメイトに関しては個人的に嫌いっつーかソリが合わないってだけで、マナーが悪い人ではないんだよ。それこそ酷いルームメイトに比べたら全然普通なんで、ルームメイトのあり方としては文句は言えない。友達を連れてくるといってもそこまでしょっちゅうでもないし、これはルームシェアにはついて回る問題なんで、さっきも書いたように覚悟しなきゃいけないリスクの一つってことにはなる。ってことでまぁ俺としてはルームシェアそのものに堪えられないってことなのね。格別、前のアパートみたいに環境がヒドいわけじゃないのよ。でももう無理っていうただそれだけね。


ってことで近々引っ越しますので。まぁ通学時間がどのくらい増えるのかが心配だけどね、でもまぁ大丈夫でしょう。大体まぁ予想はついてるんだけど、シミュレートと現実って違うからね。今は荷造りしてるんだけど、レコードもさることながら本が異常に増えている・・・っつーかそんなにあるイメージは無かったんだけど、英語のやつと日本語のやつを合計すると300冊ぐらいあって驚きだったよ。一年ちょいで300冊って馬場さん並だよね。てっちゃんには叶わないけどさ。あの人は月に200冊らしいからね。てっちゃんってたぶん多読症とかの一種の障害だと思うんだよね。あとなんだったっけ、想像でオナニーしようと思っても映像が浮かばないとかさ、なんか脳が違うんだろうね。最初は月に200冊なんて嘘だろうって思ってたけど、ある種の障害だったら全然ありうる話だよね。それって常人では考えられないような速度で本を読めるわけで、もちろん頭がいいというのもあるんだけど、脳の違いってのがデカイと思う。なんかの脳の構造が他の人と違うと思うんだよね。あの人。凄まじく高いIQの持ち主ってわけでも無さそうだしさ、それを思うと余計にそうだよね。


はぁーそれにしても日々のことに喜びを感じることが出来るのっていいね。引越しがこんだけ楽しみでハッピーだなんてさ、思いもよらないことだよねっつってもまぁ俺、引越し魔だけどね。次でこっちに来てから4度目の引越しになるからね。あーダメだ、思ったより時間が過ぎている・・・。さすがはADDですね。自称だけど。このぐらいの勢いで秀逸なアカデミックな論文とか映画評論とか書ければいいのにね。まぁそれが出来たら苦労しないか。なんとかこの過集中を武器にしたいよね。

『資本論』も読む

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