地下レジスタンス生活。

mimisemi2008-09-06

いや、窓はありえない。前のアパートじゃあるまいし。んじゃあどこだ?窓の前には四角い箱みたいなのがあって異物混入を防いでくれているわけだし、やつらは入ってこれるわけがない。いや、フサフサした虫だったな。毛虫のような。前のクソアパートのおかげで虫には慣れてしまった俺だけど、いまだに妄想癖や被害妄想が病的というよりかは本当にこれが病気なんだろうけど、例えば寝てる間に口の中に入ってきたらどうしよう・・・みたいな、あらゆる可能性を考えた時には虫を歓迎できる理由なんて無いわけだよ。たぶん玄関からだな。玄関っつーか家の入り口。まぁ玄関だけども。で、それが俺の部屋の入り口から入ったんであって、外に面している俺の地下の窓から入ったわけではないよな。ということはだな、部屋のドアをこまめに閉めるようにするしかないな。


それにしてもノイズだらけだな。大家の家の足音やら話し声やら向かいの日本人のキッチンでの騒音やら、もちろんこれらは耐えられるレベルなんだよ。むしろ普通に暮らしているなら考えられるぐらいのノイズなんだけど、俺にとってはハーシュ以上にハーシュなんだよね。イアマフは注文した。ハズウェルのレコードと共に。俺は本当におかしい。こうやって一人でいると自分と向き合う時間というか、自分がリテラル大文字の他者に曝されている感じになるんで自分のすべてが剥き出しになるんだよね。実家にいたときは色々な環境やら家族やらってので、そういった環境から生まれる諸要素が俺の実存に紛れ込んできて上手い具合に俺の存在というのを生成していたわけだけど、今みたいな、地下で一人っていう環境だと環境もクソもなく、全てが大文字の他者なんだよね。自分がスルーしてる感じだもの。環境にいる自分の肉体がある場所の部分を占領しているというだけで、そこに主体が無いんだよね。そこで見られる自我のなさという意味ではない、スッカラカンな素な自我というよりかはまぁただ朴訥に現象しているだけの俺がただ生きているというまぎれも無い事実がそこに「ある」だけで、何も感じられないんだよね。全てが砂のようというか下痢のようというか。なんだっけ?解離性障害だっけ?乖離だったかな?解離だったか?自分がいなくなっちゃう感じがするっていう精神病があるんだけど、そんなもんじゃないんだよね。ある意味で分かりきっちゃって人生がもう終わっている俺にとって一人で生きている意味ってそんなに無いんだよね。むしろ生きている理由は家族がいたり親戚がいたり友達がいたりするからで、仮に自分が死んでも悲しむ人というか、葬式やらなきゃいけない人とかがいなかったらね、苦しみたくはないけどいなくなってもいいんだよね。ただ死にたくはない。こうやって思考できなくなるから。


いや、別に鬱ってわけじゃないんだよ。ただ地下レジスタンス生活に戻ってさ、また一人でどーでもいいことを色々考えたりするようになると頭がフィードバックしちゃって、こうやって出力しないと脳に膿が溜まっちゃうんだよね。いや、でもいいよね。今の生活。暗いけど幸せだと思う。学校がどうしようもなかったりするのはあるけど、特に誰からも干渉されることなく問題なく実存とかコンプレックスとか喪失感を埋める逃避的でオヴセッシヴな読書に耽れるというのは本当にいい。読んでも読んでも足りない感じが凄い。ホント、昔の音楽に似てるよ。昔、音楽に死ぬほど夢中だったころは音楽に対してこんな感じだったからね。聞いても聞いても物足りないし知らないのがいっぱいある。でも今はまぁ残念ながら結構一通り聞いちゃった感は否めないんだよね。玉舐めないんだわ。Don't ignore balls! By the way, comment ca va? Je m'appelle mimisemi. Enchamte!


あまりにフランス語のクラスがしょーもないから、こうやってウォール伝ネタにでもしていこうかな。部分的に片言の怪しいフランス語とかね。What do you think? De rien pas de quoi?
Je totalement obsedant avec masturbation!えにうえぃ、あれだわ、スピーチのクラスさ、なんかね、月曜日に自己紹介みたいなのをやらなきゃいけないらしくてさ、まぁもうクラスではやってるんだけど、俺って最初の二日を欠席してたでしょ?だから来週なんだけど、凄いPanic Disorderでしたよ!Panic disobedience with sociopass attitude which determined the transcendent mentality towards to the universe. いやね、さんざん英語学校でやらされたようなのをまたやるだけなんだけど怖いんだよ。もう改めてね、パニック発作はさすがだなと。あえて天才と比較するとジョン・ナッシュのほぼ生涯にわたる分裂病みたいなもんだな。俺の場合は欝・パニック発作・情緒不安定・被害妄想・不眠症・不安神経症・・・とかって書いてるだけでキリなくなってくるんでやめるわ。もうね、自分がジョン・ナッシュとかアルチュセールみたいな天才タイプの狂人だとかって思わないと人生やってけないわけよ。そうじゃないと自分の実存を肯定できない。あまりにもミザルーですからね。でもそんなことを人にはイワザル−で悪口とかをキカザルー。自分を見ざる、他者に言わざる、内省的衣で着飾るみたいな。学校の初日とかも酷いもんだよね。もし寝坊したらどうしようとかさ、すげーアグレッシヴなやつが俺を攻撃してきたらどうしようとかさ、嫌なプロフェッサーが凄まじい量の宿題を出してきたらどうしようとかさ、もう本当に不安の予期理論に事欠かないわけですけどね、不安をゲーム理論的に構築してみるというのが自分のやりたいことの一つであります。そんなことよりさ、まぁスピーチだけど、まぁあれなんだよね、また安定剤を飲みつつ、沈黙が怖いがために全てを言葉で埋め尽くす神経症的コメディアンの如く喋りまくるしかないな。


で、今回書きたかったのは俺の今に始まったことではない気違いとか神経症じゃないんだよ。あ、ことえり偉いな。気違いという言葉が変換できる。嬉しきかな。サイレンスね。サイレンス。前にも書いたかもしれないんだけどもまぁ今回改めて思ったのでマス書かせてもらうけども、音ってのはね、レイヤーがあってってのはファシストモジュレーションで言ってたことだけど、まぁあいつの言ってることとは関係ないんだけどさ、基本的に音って空間的なんだよね。ん?空間的というか、物理的な空間が常にリアルタイムに頭の中で生成されつつ、そこを音がその空間を埋めることで音が認識されているというような感じ。だから例えばね、煩いところに住んでいる人は騒音が音全般であって、たまに偶然的に起こる静けさはその脳内空間における一つの空白というか白い点なんだよ。それに比べて俺の家だと基本的に周りは静かだから基本サイレンスなんだけど、そこに大家の馬鹿犬だとか足音とか話し声だとかが聞こえてきて、それがサイレンスを妨げる雑音のように機能しているわけ。これの場合、俺は常にサイレンスを聞いていて、脳内空間のシーケンスも基本サイレンスなんだけど、そこに他のノイズっていう黒い点があって、サイレンスベースのシーケンスにノイズが点在している感じなんだよね。杉本拓のギターかラリーズのギターかって感じで、そんなサイレンスを聞きながら黒い汚点に悩まされ続けている俺って言うのはどうなんだろうね?やはり神経症なのかしら?


いや、まぁね、凄まじい威力の、射撃場にあるようなイアマフが届くわけだし、普段も耳栓をしつつヘッドフォンでさらに耳を隠しながら生きていたりね、部屋の中だけどね、それかまぁ今みたいに音楽を聴いていれば俺の頭のサウンドレイヤーは音楽にオキュパイドされるので問題ないんだよね。メインが音だから。ただメインがサイレンスというのは意外に辛いよ。それこそサイレンスをこよなく愛する人にとって、そのサイレンス下で起こるノイズは仮に小さなノイズであってもハーシュノイズなんだよね。それにしても詩的なペシミストというのは大嫌いだな。「青い、本当に青い澄み切った青空が僕の心を闇を映し出すので、僕は青空が大嫌いだ」みたいなね、ナルシストというのはロクなのがいない。だったら逆がいいんじゃない?って思っちゃう。「どす黒く変色した屍体のような色をした暗い現実というものが、まるでペストのように世の中に蔓延すると僕は安心する。なぜならそれは僕という存在そのものの象徴的権化のようなものが世の中を取り巻いているということになるので、それは究極的な他者からの自由意志無き認証を間接的に受けているということだからだ」みたいなね。これはもっとナルシシスティックっか。基本的「僕が僕が」みたいに考えてるやつはダメだね。フッサールでも読めって感じ。俺は入門書しか読んでないけどね。


いやね、だからね、俗っぽいような生きる動機があってもいいと思ったのよ。全部を突き詰めると生きている意味がなくなるんだよね。まぁ解脱するか即身仏になるぐらいしか生きる目的がなくなっちゃう。だからね、例えば有名になろうだとかさ、金を稼ごうだとかさ、良い家に奇麗な奥さんと住むとかさ、そんな動機があってもいいと思うのよ。形而上学っていうんだっけ?カントで言えば定言命法じゃなくて仮言命法であってもいいじゃない?ってことなのよ。定言命法になると「私は輪廻転生から逃れるために解脱します」っていうと修行するしかなくなる。人生なんていう不条理でバカバカしいものを二度とこの身ならぬこの魂で経験したくないので、俺は解脱したいわけだ。いや、そんなネガティブな理由だったのか?まぁそれもあるね。メインじゃないけど。あ、すでに仮言な気がする。いや、解脱するために奇麗な奥さんと結婚しつつ音楽活動とか執筆活動みたいなのをやりながらまったりしつつ優雅に暮らすっていうのがあってもいいんじゃない?まぁそれはジョーダン23にしても、まぁ目先の目標のためにちょっとは厭らしい禍々しいような動機があってもそれが行動に繋がるならいいんじゃないってことね。俺みたいなやつって考えすぎると必ずニヒリズムに行き着くからね。もちろん俺のニヒリズムはティピカルなやつじゃなくて、負のオーラをプラスに変えていくような、まぁグラムシの「知のペシムズム・意志のオプティミズム」じゃないけどね、まぁグラムシのコンテキストでは意味は違うんだろうけど、まぁ勝手に言葉だけ使うのもどうかと思うんだけど勝手に敷衍するとだね、現状にはどうしようもないようなファックリアリティーがあるっていうようなそんな現状を俯瞰しつつ、プラグマティックなやり方で道を模索するみたいなね、今の人たちってブルジョワとかを除けば大体が暗い洞窟に迷い込んでオタオタしているような感じだと思うんだけど、そんな中でまぁ食料やらライトの電源やらがいつ無くなるかは分からないんだけど、出口へ向けて出来る限りのことをやってみようっていうような、大変でどうしようもないような現実がありつつも前に進んでいく方法っていうのをね、ようは分析的に用意してそれをプラクティカルに実践していこうじゃないかってことなのね。オタオタしながらも「諦めるな!」っつーのはただのスッカラカンオプティミズムなのよ。そうじゃなくて自分がどんだけどうしようもない人間で、それに加えて周りの状況も知れば知るほど思ってた以上にどうしようもないっていうような状況を理解しつつ、それを常に分析的な観点で俯瞰してやっていくっつーのがね、まぁアイロニーってやつですかね。ドイツのやつね。


いや、やっぱ地下生活いいわ。色々考えられるわ。アマチュアなりに。実家にいたときはそれこそ毎日が退屈ながらも絵に描いたような平和っぷりだったんで、あんま実存的なことに関して考える必要性というか、内面からわき上がって来るような衝動を感じなかったんだよね。今は自分と周りのノイズしかないんで、0100010100111101っつー世のバイナリノイズの巻き添えを食らっている自分を俯瞰している自分が自分と世の中について考えているっていうような、まぁ自意識過剰と知のペシミズムとアイロニーを徹底的にやり尽くすっていうことをやるような環境っていう意味ではね、今の環境は最高ですよ。いや、妥協とかではなくてマジで。


とにかくまぁイアマフが届くのが楽しみだわ。マジで。あとね、俺のニューマックなんだけど快適よ。Windowsも入れてみたんだけど、使う必然性が無いんでほったらかしって感じ。まぁ曲を
作るのはWindowsじゃないと無理だけどね。マック用のやつは無いから。マックと言えばハズウェルのレコードも楽しみだな。ハズウェルって俺がノイズで出したい音を出しちゃってる感じなんだよね。だから誤解を恐れずに言えば、自分のやつと似ている音のやつが結構あるんだよね。好きな音の質感が似ているのかもしれないなぁ。まぁもちろんハズウェルのほうがクオリティ高いけどね。んじゃあまたね。あ、そうそう、書き忘れた。学校ね。今セメスターは全滅だった。今までははっきりいってストレートフラッシュだったわけだけど、今回は見事なぐらいすべてのクラスにおいて全滅。あ、美女ね。今までがまぐれだったのかな。偶然にまぐれもクソもないか。偶然と言えば偶然について面白いことがあったんで書こうと思ってたんだけど今日はとりあえずいいや。んじゃまたね。