未知との遭遇。

mimisemi2008-09-13

いやーすげーヘコむ。何がヘコむかってフランス語のクラスの幼稚園以下のクオリティね。先生は一応Phdなんだけど、これじゃあカルチャークラブの先生も勤まらないなってぐらいの先生でさ、まぁ悪い先生じゃないんで、まぁ適当にやってればグレードはくれそうだからいいんだけど、それにしても授業っつーかもうクラスの感じが半端じゃないんだよね。幼稚園でもあんなにガヤガヤして騒いでないだろうってぐらい酷いんだけど、先生も「このクラスは特別ね」なんて言ってるんだけど、っつーかまぁこの先生フランス人のおばさんなんだけどね、全然統治能力が無いのね。統治っつーか統制か。だからもうカオスよ。だからもう授業中はベンヤミンの複製技術時代の芸術作品を読んでたんだけど、ベンヤミンの難しい文体と内容の高度さとクラスとのギャップが凄くて本当に笑っちゃったね。ベンヤミン読んでるからって頭がいいってわけじゃないし、ジャンルも違うからアレなんだけど、でもね、これだけは言えるね。「俺はここにいるような人間じゃない」って。それは自分が一端の何かなんじゃないか?なんていう自惚れなんかじゃなくて、もうクラスの程度が低過ぎるからね、そう思うわけだけど、改めてコミカレのゴミカレっぷりに驚きだったな。いやね、クラスによるんだよ。前のサイコロジーのクラスとかもそうだし、今取ってるモダンアートのクラスなんかもそうなんだけど、本当にちゃんとした先生もいるっつーか馬鹿が来ても理解できないようなちゃんとした授業をやる先生もいるんだけど、そのギャップが凄いのね。当たり外れが激しいというか。


で、ウケたのがさ、いきなり授業の後半ぐらいにETみたいなやつがクラスに入ってきてさ、教室の様子をうかがってるんだよね。「やべっ!拉致されて脳内にチップを埋め込まれる!!」って思ったのもつかの間、先生が「あらーフォンクーどうぞー入ってー」なんて言うわけ。で、このフォンクだかっていうやつは先生の説明によると「三セメスターほどフランス語のクラスを取ったのにも関わらず、まだ満足できないので通い続けている」ってことだったらしいんだけど、実際はサイコロジーのクラスの一環でクラスを観察するなんてのがあるらしくて、そのオブザベーションをするためにこのフランス語のクラスを選んだらしいんだけど、まぁ俺の横に座ってきてね、まぁたまたま開いてたから。で、妙にフレンドリーで授業中なのにも関わらずすげー話しかけてくるんだよね。まぁ授業自体がカオスなんであんま関係ないんだけど。で、俺もベンヤミン読んでたし、さっぱり授業なんて聞いてないから何やってるか分からないわけ。で、なんだか知らないけど俺が指されてさ、なんかワークブックだかの答えを言いなさいとかって言うわけ。で、俺は何をやるんだかさっぱり分からないんでキョドってたら先生が「分からないのね。んじゃあフォンク、彼を助けてあげて」なんて言うわけよ。宇宙人に助けられる覚えは無いとか思ったんだけど、この頭がズルムケでしかも出産時にミスったような変形した頭と、劣悪遺伝子の塊みたいな醜い顔でしかも歯が抜けてるやつにまぁフランス語を教わることになったんだけど、頭が悪いやつがちょっと先生から褒められていい気になるっていうような現象を体現したかのような感じで俺に上目目線で接してきてさ、「助けてあげて」なんて言われたから、その気になってティーチャーぶってるんだろうね。で、なんか知らないけど採点までされちゃったりなんかしたんだけど、こいつが本当に頭の悪いインテリぶったアホだって思ったのはETのオブザベーションノートね。いや、ノート作る前にも聞いてないのに「サイコロジーのクラスの一環でオブザベーションをやるんで、だからここに来たんだよ」なんて言うんだけど、まぁさ、そのノートってのがね、ずいぶんとまぁ偉そうにカリカリ書いてるなって思ってさ、アホが何を書くのかって思いながら、こいつが他のやつにまたいろいろと話しかけているときにノートを見たんだけど書いてあるのがオブザベーションじゃなくてディスクリプションなんだよね。「彼女は生徒の質問を無視した。なぜ?Wondering?」とかって書いてあってもう吹き出しそうだったんだけど、一番ウケたのが、この統制能力ゼロのフランスのおばさんが20分ぐらいかけて全員の生徒がワークブックをやってるかどうか確認しているときにETはそれを見て何を思ったのか「Handling perfectly」とかって書いてるわけ。「は?どこが?」って感じだったよね。本当に。ノートテイキングのコンセプトからすでにもう間違えているのに、ディスクリプションすらも出来ない超低能なやつなんだよ。こいつ。で、先生になぜか得意そうに自分の「オブザベーションノート」を見せてるしさ、先生に見せたらダメでしょっつー感じだよね。こいつも先生に見せるって前提で書いてるんで悪いことを書けなかったのかな?っつーかそれじゃーダメじゃんって話なんだけど。


世の中には前のルームメイトとかフランス語のクラスの馬鹿なクラスメートとか極めつけはETみたいなやつみたいな、人知を超えた馬鹿っつーか低能ってのがいるんだよね。俺って育ちが良かったのかな?いや、そんなこたぁーないだろう。でも世の中馬鹿が多すぎだ。本当に。一番タチ悪いのはこのETみたいな勘違いしてるやつね。馬鹿でも馬鹿っていう役割を社会で担っていればそれは世の中を劇場として考えた時に「愚民」っていう役割を担っているわけだからいいんだけど、その「愚民」が「インテリ」ぶっているみたいなのってすんげータチ悪いよね。ちょっと古いけど勘違いという意味だとエリカ様もそうだよね。まぁ両方ともある意味で極端だから「道化」っていう役割を担っているのかもしれないけど、本当に人間って多様性があるなって感心しちゃうよね。そういう意味でコミカレって多様性の坩堝だよ。すんげーレンジが広いっつーかさ、ちょーデブで樽みたいなブサイクから、俺のストレートフラッシュを飾ってきた過去の我が校の美女達までね、すげーんだよ。見た目のレンジも。まぁだからある意味で得ることが多いんだよね。あれでちょっと敷居が高くなったらやっぱ明らかな馬鹿とかっていなくなるでしょ。ふるいにかけられて。


で、ETだけど、さっきの「Handling perfectly」じゃないけどさ、まぁこれって主語無いじゃない?喋りも訛りがあるっつーかネイティブじゃないような感じだし、なんかまぁ移民っぽいんだよね。親が移民してきてんで自分も学校行ってるみたいな、そんな感じなんだけど、そのフィンクだかフォンクのノートを見た先生はまた素っ頓狂なことを言うんだよね。「まあー全部英語じゃない!」なんて。そりゃー当たり前でしょ。ここはアメリカなんだから。でもそれを言われてからのフォンクときたらさ、ね、俺の誇張や脚色一切無しでさ、フランス語で彼の宇宙的オブザベーションノートならぬディスクリプションノートを書き出してさ、「なんたらなんたらestなんたらなんたら・・・」みたいな感じでもうおったまげたね。新喜劇だったら俺は椅子から転がり落ちてただろうし、ドリフだったら黒板が落下して部屋全体か崩れたりしてたと思う。こう思うと漫才とか笑いにおけるツッコミってのは大文字の他者的な役割を世の中の諸現象の中において担っているのかもしれないね。


彼はもうあれだよ、リアルタイムにレジェンドを生成し続けるモナドだね。「モナドにはツッコミがいない」。これこそ究極的実存だよ。生きてることがボケみたいなもんなのに、それに対するツッコミが無いんだもんね。で、彼の人生が終わったときにその人生自体が「ボケの伝説」としてパックされて意味合いが生まれたりするんだろうなぁー・・・とかって思うと、彼みたいな存在も悪くないなって思えてくる。世の中にスマートな人が多すぎたら彼みたいな本当の意味でのボケみたいなのを生成できる人っていなくなるでしょ?スマートな人は「あえて」ボケるからさ、それは知的行為なんだけど、フォンクには普段とボケの境が無いんだよね。構成要素が無い純粋なボケとしての存在なわけよ。だから「ボケ」というディスクリプションも「ボケ」じゃない俺から目線の定義なんであって、彼自身はボケてないしまぁボケじゃないんだよね。でもそれが存在することでそれ自体が「ボケ」というシニフィアンを帯びてくるっつーのはさ、彼という存在が我々に「ボケ」っていう表象を与えてくれるんだけど、でもそれ自体は知覚的なもので、彼自身の実存の表出ではないんだよね。別な言い方をすれば素朴な癒しキャラの人って、こういう存在なのかもしれないね。本人は周りを癒してるつもりはないんだけど、でも彼の存在自体が「癒し」を体現するかのような純粋な存在で、それを知覚する人々の心に「癒し」の感覚が生まれてくるわけよね。いや、まぁ彼っつーかETっつーかフォンクはそんな良い存在ではないけどね。でもまぁ良く働くこともあるのかなと思ったり思わなかったり。


まぁそんな感じで今日はこの辺で。あ、もうワンレジェンド。フォンクに「この先生のクラスを3セメスターも取ったの?」って聞いたら彼は「うんそうだよ」っつーわけ。これだけでも驚きなのにさ、さらに驚きなのが「クラスはどうだったの?」って聞いたら「ぜーんぶA取った」って。あれ?いやー質問の意図が伝わらなかったのかなぁー・・・それとも彼の自己顕示欲に火をつけちゃったのかなぁー・・・俺はクラスのことを聞いたはずなんだけどー・・・。

PS

ゴメン。変だ。ボケ自体が知的行為だわ。「あえて」ボケるってのは変な言い方だね。ボケという行動とボケという現象は違う。ってことだけを付け足したかった。あんまり付け足しとかさ、書き直しとかってやりたくないんだけど、最近なんかダメだね。結構やっちゃう。まぁ地下生活になったからかな。一見関係ないことが実は繋がってたりするからね。あ、んで偶然の話をしてなかったね。また今度ね。いや、面白い話なんだよ。本当に。