偶然。

mimisemi2008-10-12

ずーっと書こうと思って書いてなかった例の偶然の話をしよう。いや、これはもう偶然じゃないんだけどね。


いやね、日本に一時帰国してたときにね、もう帰る週だったんだけど、まぁ飲み会みたいなのをやったんだけどさ、場所が新宿でね、で、ジュンク堂で大量に本を買ってきたんだけど、いやー熱かったよね。日本。ヒートアイランド。でさ、まぁ飲み会も終わってさ、次の日なんだけど、あることに気がついたんだよね。その日もちょっとした用事で外に出てたんだけど、いつも俺が使う扇子が無いんだよね。母親が選んでこっちに送ってきてくれたダサい柄の扇子なんだけど。例のコステンコに「何それ?」って聞かれた伝説の扇子。無いんだよね。で、家に帰ってさ、母親に「あれが無いんだけど見なかった?」なんつって聞いてたんだけどね、いや、どこ探しても無いんだわ。で、よくよく考えてみるとっつーかいつもの俺の癖で本屋に行くとね、体が発熱するから扇子で扇ぎながら本を選ぶんだけど、そのときにね、扇子を本棚とかに置いたままにして忘れちゃうことが結構あるんだよね。こっちの本屋とかで何回かあって、まぁそれはその時に気がついて「あ、扇子扇子」っつってその置き忘れたセクションに戻るんだけど、ジュンク堂の時はどうやら気がつかないままだったみたいなんだよねっつーか、思い出してみると、ジュンク堂では
確実に俺は扇いでいた。ただ飲み屋では俺は一切扇いでいなかったんだよね。確か扇子を探していたはずなんだけど、「あれ?バッグに入ってないな?」なんて思いつつスルーしていたんだが、こういうのを思い出せば出すほどもう無くした場所はジュンク堂しかないなってことになってさ、その時は母親と扇子どこにやったんだろう?なんて話をしてたんだけど、俺が「本屋に忘れてきたんだ!それしかない!やべーな、明後日帰るのになぁー。本屋に電話して探してもらって、んで送料負担とかで送ってもらうか。


で、後日それをまた日本からこっちへ送ってもらうと」なんて勝手に色々企画してたら母親がキレてさ、いつものことだからね、こういう忘れっぽいっつーか、抜けているところは母親の胎内にいた頃からそうなんで、母親もいつものことでキレてるわけ。で、俺はとりあえず電話しようっつってさ、ジュンク堂の番号分からないのに受話器に向かったんだよね。で、受話器を取ろうとした瞬間に電話が鳴ってさ、「あー父ちゃんだぁー。あ、でもジュンク堂の番号分からないから調べなきゃ」なんて俺の部屋に行こうとしたらさ、電話に出た母親の様子がおかしいんだよね。「え?あ・・・ハイ・・・・あ、ハイ・・・ちょっと待ってください・・・・」なんて戸惑いながら俺の方をチラチラ見てさ、俺を止めるわけよ。二階にまだ行かないでみたいな感じで。で、いきなり変わってとかって言うわけ。変わっても何もこんな短期滞在の時期にましてや実家の電話にかけてくる俺の知り合いなんているわけないだろうとか思いつつ、俺もちょっと「え?誰誰?????」みたいな感でちょっと戸惑ってたんだよね。ここで幽霊話とかを期待してしまったらゴメン。これは本当の話なのでありのままの話を書きます。


で、電話に出たらさ、昨日、ちょう少人数っつーか俺を含めると4人の飲み会に無理矢理俺が参加させて来てくれた友達の一人だったんだけどね、あーもう帰国も間近だし電話してきてくれたのかなぁーとか思いつつ、ちょっとっつーかかなり期待してなかったことなんで「え?んでどうしたの?」みたいな感じになってさ、そしたらまぁその友達はボソボソと喋る感じの人なんだけど、「あ・・・まぁ・・・元気?」みたいな感じで聞いてくるわけ。で、俺はちょっとお別れの挨拶とかだったらテレ臭いなぁーとか思いつつ友達の言うことに耳を傾けていたんだけど、なんかね、いきなりこの当日の話をし始めるわけよ。なんか普段とは違って仕事が早く終わったんで本屋に行ったらしいんだよね。ジュンク堂だったんだけどね。で、文庫本を6冊程度買って帰ろうと思ったんだけど、飲み会の日に俺がぶら下げていたハードカバーの本の数々が気になったらしく「彼はどんなのを読んでいるんだろう?」なんて気になったらしくて普段は行かないハードカバーのあるフロアに行ったらしいんだよ。で、階段を上ろうと思った時になんかね、哲学の棚のところに見慣れない黒い物体があってそれが妙に目についたらしいんだよ。で、彼は「なーんだありゃー?」と思ってその本棚に向かったらヴィトケンシュタインの棚だったらしいんだけど、そこに黒い物体が存在しているんだけど、なんか見た目が扇子っぽいんだよね。で、彼はまさかとは思ったけどその扇子をなんとなく手に取ってみたら、なんとなく見慣れた扇子だったらしいんだよ。でもさ、まさかなぁーとは思うわけよね。で、おそるおそる扇子を開けてみたら・・・・あのダサいサイコロの絵と炎のガラが!!!って
ことでもう戸惑っちゃってしょうがなかったらしいんだよ。俺が扇子を本屋に忘れてるなんてことを彼は知らなかったわけだけど、たまたま仕事が早く終わったんで見に行った本屋でさ、で、前日のフラグによりハードカバーのコーナーにいったら俺の扇子があったわけよ。もう興奮しちゃってしょうがなかったっつってたね。俺だって今、思い出すだけでも当日の電話をもらった時の興奮度を思い出すもん。


いや、俺はヴィトケンシュタインの本は買ってないし読んでないんだけど、同じ場所の棚の別の本を吟味してるときにたまたまそこに置いたんだろうね。しかも彼の電話のタイミング!!俺がジュンク堂に番号も分からないくせに電話しようなんて受話器を取ろうとした矢先だよ。いや、誇張無しにまさしくそのときだよ。だって「チっ!」ってなったぐらいタイミングが悪かったんだよ。だって俺がちょうど電話をしようというときに電話が鳴るんだからさ。で、その電話の内容といったら・・・・・あれから丸一日経っているのにも関わらず回収されずに残っていた俺の扇子は、偶然にもこの友達によって回収されたわけだよ。だからね、俺がこの話を聞いた時に言ったのは「んじゃあ次、日本に帰ってきたときに返して」だったんだけどまぁー興奮したね。そんな「返して」なんてドライな感じじゃなかったよ。もう子供以上にはしゃぎまくってたね。だって凄くない??ましてやその友達とはね、飲み会の前にも男三人の鎌倉観光ツアーでも会っててね、で、小町通りを歩いている時に「ちょっとその扇子見せて」っつってこの扇子を見つけてくれた友達に言われてさ、ダサいから隠してたガラの扇子だったわけだけど、まぁこの友達に渡したんだよね。で、この友達はその黒さ加減とかガラの雰囲気に「一昔前の突っ張りみたいだね」なんてコメントをしてたんだけどさ、フラグビンビンだよね。これは本を紛失する一週間以上も前のことだったんだけどね、いやぁーねぇー・・・・その例の飲み会ってのもこの友達はタバコの煙がダメなのと人ごみがあまり好きじゃない人なんで来る予定は無かったんだけど、俺が結構無理矢理誘ったんだよね。とりあえずいると安心するからみたいな感じで。いや、そういう感じの人なんだけどね。この人。俺にとっては。でも仮にこの日に俺が誘わなかったりこの人が来てくれなかったら本屋のフラグも立ってなくて、仮に次の日に偶然にも仕事が早く終わって本屋に行ったとしてもハードカバーのコーナーには行かなかったわけだよね。普段は文庫本しか買わないわけでさ、ハードカバーのところにいったきっかけって前日の飲み会のジュンク堂フラグだからね。


そんなゲームみたいな攻略本が無いと意図的に立たせることが不可能なぐらい条件付きのフラグが立った上で友達は俺の扇子を発見し「なぜ!!!!!!!これがここにぃぃぃぃぃ!!!!!!!」という驚愕と共に回収し、完全に無くしたと思ってた俺は、その友達が回収済みというのを聞いて「なにぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!」と驚愕したわけだよ。これってよくある偶然じゃないよね。もう必然としかいいようがない。んじゃあその友達の仕事が早く終わらなくて、別の日にジュンク堂に行ってたら?さすがに店員が扇子を見つけて回収されていただろうし、何よりもう帰国するってときに辻褄を無理矢理合わせたように俺がこれを無くして友達が一日置いて発見するなんてさ、もう驚きだよね。しかもその友達もさ、俺の実家の電話番号をどうしても伝えなければ!!ということで過去の着信データを調べてわざわざ電話してきてくれたわけよ。俺の妹の携帯がどうのっつってたけど、それにしてもさ、あとタイミングだよね。「なんかさぁー扇子が無いんだよねぇー」なんて母親と話していたときにさ、母親が呆れながらキレて、んで電話しようっつってさ、椅子から立ち上がって電話に向かって今、まさしく
受話器を取るぞってときに電話が鳴るわけだからさ、しかもその電話の内容というのがまさしくジャストな扇子のことで、しかもそんな偶然の重なりで友達が俺の扇子を発見して・・・・・っつーさ、今、こうやって書いてても必然的に思えてくるもん。これは偶然とかじゃないね。


それにしてもねぇーこないだの風邪の時も神の御加護ですよ。マジで。あのWilliam Basinskiラジオ事件ね。もしラジオの音がうるさくて起きて学校に行ってたら大変なことになってたわけよね。だってあの日に結構な熱が出てさ、で、まぁ明け方にはもう下がってたんだけど、いやー凄いね。マジで。俺の風邪を引くタイミングも凄い。こんな休みが集中している時にタイミングよく体調崩すなんてさ、ある意味でラッキーだよね。学校のテストだのなんだのってのがあるときにあんな風邪ひいてたらもう最悪だよね。欠席のまた欠席の欠席で大変なことになってたと思う。こっちってましてや「風邪でした」なんてのが通用しないからね。ドクターの診断書が無いと風邪での休みっつーのは認められないんだよね。推定仮病の法則と俺は呼んでいるけども。


ってことでリア二千で懲りたはずなんだけど、まぁーなんつーか次のセメスターには高クオリティの女の子と出会うだろうなって勝手に思ったりしてるね。いや、恋愛とかではなく、その子に会うのが楽しみなんで学校に行くのが楽しみになるっていう、そのウキウキ感がいいんだよね。なんたらキラー細胞とかも活性化しそうな感じだし健康に良さそうだよね。基本的にウキウキすることって体にいいと思うんだよ。で、明日になると気分次第でどんよりするのね。ってことでそんな都合良くウキウキはなかなか続かない。まぁいいや。


人権の彼方に―政治哲学ノート

人権の彼方に―政治哲学ノート