またC-。

mimisemi2008-10-24

留学に関する良いブログを見つけたんで貼っておきます。


http://plaza.rakuten.co.jp/cat0857/


っつーかさ、俺って留学生なのに実際はアメリカの学校のシステムについてとかあんま把握してないところがあるんだよね。で、いつも心配なのがGPAね。低過ぎると退学になるだとか、4年生大学に入れなくなるだとかさ、そんな話があったり無かったりするんだけど、モダンアートのテストとか酷かったよ。結果ね。まぁこないだも書いたように全く準備できないままやったんだけど、酷かったね。ただこれは半々って感じだった。用意できなかったから白紙で出すよりかはマシだったというのもあるけど、やはり酷さを感じたのは俺の英語だね。解剖をしている絵についての解説で俺は検体っつーの?まぁ解剖される体ね。で、Autopsyなんて単語とか全然忘れてたからCorpseとかDead Bodyとかって書いたら「これはCorpseじゃない!!」とかってもうさ、こっちの教授って採点とかコメントでビックリマーク使い過ぎだろうって思うんだけど、あと「NO!!!!」とかね。まぁ材料がなかったんで絵に関する即興的な自説みたいなのを展開してたんだけど、まぁこんなの先生が認めるわけないよね。あとはやっぱ俺の英語は本当に酷い。まぁ昔に比べたら良くなってるけど、今回、英語のクラスとかでもそうだけど、改めて先生は俺が留学生だからといって大目に見てくれるわけじゃないんだよなっつーのを当然のことながら改めて痛感したね。留学生とかじゃなくて普通の学生として扱われてるんで「君にはチューターが必要だ」とかって書かれるわけ。でも受けたのがね、あ、モダンアートのペーパーなんだけどね、テストじゃなくてリサーチペーパーみたいなやつ。これもCっつーかC-だったんだけど、リサーチ不足をごまかすために抽象的な言葉を使って切り抜けるってことを実験してみるっつーのはだいぶ前にも書いたけど、このペーパーで多用したのが「signified」なんだけどさ、アガンベンみたいなやたら抽象的な言葉を使う哲学者の英訳とかに多いんだけどね、多様したらさ、この先生、C-とか俺につけてる割に授業でこのsignifieっつーのを多用してんのよ!マジ受けた!!!ミメーシスしちゃってるよぉー!!って。俺はアガンベンが使ってたのをマネしたらさ、次はそれが先生にミメーシスしちゃったよ!!!ってマジで受けたね。今まで先生の語彙には無い言葉でさ、で、俺がペーパー渡した後のクラスっつーか今日なんだけどね、明らかに俺のペーパー提出以降なんだよ。もうマジでウケたね。だから思ったね。俺はこのアガンベン経由の書き方っつーか抽象的な書き方ってのをいくら批判されようがもう極めようと思ったわけ。で、こういう文章に免疫の無いアメリカのアヴェレージな教授共を困らせようと。どうせやる気が起きないようなエッセイの宿題とかばっかなんだったら、自分のライティングを楽しんだ方が良い。変に授業に合わせてありふれた文章を書くよりも、変な抽象的な文を実験的に書いて、んでその教授のリアクションを見る方が面白いからね。ってことで今日から始めようと思ったのが、哲学の本っつーか特に抽象的で小難しい書き方をしてるようなやつを書き写すっつーやつね。まぁまだやってないんだけど。学校のエッセイライティングのやり方とかがバカバカしすぎるんでもう真逆を行こうかと思ってね、あとどうせ頑張っても成績悪いんだったら楽しんじゃった方がいいでしょ。いちいち低いグレードに一喜一憂しているよりかは書くのを楽しんだ方がいい。さっき貼った留学のページによると、とりあえずCあれば卒業できるらしいしね、いや、分からんけど。ただ下手に良い点数を取ろうと思って頑張って書いても俺はそういう行動に対して何も出てこない人間なんだから最初から頑張ってもしょうがないんだよね。だから文句言われない程度に宿題をやって、signifiedとかを多用しながらね、あとは「実存の欠如の過剰な埋め合わせ」とかさ、俺がウォール伝で多用してるような言葉をガンガン英語にそのままトランスレートしちゃってガンガン使って行こうかと思ったわけね。思うに俺はリミットや制約が多い中だと何も出来ない人間なんだよ。だからウォール伝みたいな書き方をしないと何も書けない。だから学校のエッセイのテストとか宿題でも変に頑張ろうと思わないでウォール伝ノリで書いていこうと思ったわけね。ぎこちない文章ながらもジャーゴンの多さに唖然とするとかさ、そういうリアクションが見たいわけよ。直接的に教授を馬鹿に出来ないんだから、間接的に馬鹿にしてやろうと思って。どうせこんな管理され切ったシステムの中でやっていかなきゃいけないんだから、そんなことが自明ならむしろ必要なのはささやかな抵抗だよね。これぞアナーキズムの本義でしょう。常にそこには抵抗があるわけだ。あーでもホント、面白かった。ブルックリンミュージアムとかでキュレーターとかしてたりさ、結構ちゃんとした先生なんだよ。このモダンアートの先生。まぁ個人的にあんまり好きになれないんだけど。そんぐらいちゃんとした人が俺みたいなやつのエッセイからミメーシスしちゃうなんてもう本当にウケたね。なんだこの人もこの程度かって感じだったけど。


まぁそんな感じでね、なんつーかモラトリアム期間を稼がなきゃいけないんだよね。それは大学に長くいるというよりかは、大学から退学させられない程度のグレードを保ちつつ、自分の読書を続けるっていうね、その期間が必要。その期間に英語とかもやらなきゃいけない。で、将来的に本番っつーか自分の学科がやれるようになれるぐらいのころにはもうあんまり英語には問題がないぐらいになっておかないと話にならないでしょ。今はそのための期間なわけだね。あーなんかね、分かりやすいアメリカンエッセイ糞食らえ!って感じだね。もう今後とも今まで以上に大陸系の哲学の本とかを英語で読みあさってその文章とかを模倣しまくったりすることにするよ。抵抗の一部分としてね。一番良い抵抗は学校をやめることなんだけど、それやっちゃうとこっちで生きて行けなくなるからね。そこはまぁもっとなんつーか大枠の人生って監獄だよねみたいな議論に繋がるんで今日はやめておこう。んじゃあまたね。

PS

テストでね、Simulacraって言葉を使ったところに力強い下線が引かれててね、凄まじく強い筆圧で「NO!!!!!!!!!」って書いてあってさ、これはモダニズムの絵なので、そんな現代的な概念でこの絵のことを語るな!!ってことらしいんだけど、どうも俺のジャーゴンに嫌気がさしているようにしか見えなかったね。でもたぶん先生ググったんだろうなぁー。Simulacra。いちいち俺にググらせるな!!って意味でもキレてたのかもしれない。あんなに怒らなくてもいいのに。次はもっといっぱいいろんな哲学用語を無理矢理使ってみようっと。

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