続き。
男 呆れたもんだ!恥ずかしいと思わないのかね?
俺 思いません。だってそれは人間の生理現象ですから。オナニーは排出と同じことです。
男 まぁそれは分かった。オナニーは良いとしよう。しかしながらだね、君のその生活態度だよ。好きな時に寝て好きな時に起きる。で、好きなことしかしない。自堕落だと思わないのかね?
俺 思いません。何しろこれは僕の生活ですから、他人にどうこう言われる筋合いはないので。
男 では聞くが、労働をしないことに関してはどう思うのかね?
俺 労働と言ったって学生の身分で仕事なんて出来ませんよ。イリーガルですから。捕まります。
男 それは言い訳だな。だって君は知っているだろう?イリーガルと分かっていてもアルバイトをしている知り合いを。
俺 知っています。それが何か?
男 彼らと自分を比べてみて、労働をしない自分が愚かだと思わないのかね?
俺 思いません。イリーガルで仕事をするなど両親も同意しません。
男 分かっているぞ。そうやって君は両親に甘やかされて育ってきたんだ。そうだろう?
俺 よく言われます。
男 それは甘えと分かっているのかね?
俺 甘えだとは思っていません。それは僕と両親との相互的な理解によるものですから。
男 ふざけたことを!
俺 いい加減にしてください!そもそも貴方が労働労働とそこまで言う理由の根拠はなんですか?
男 自立さ!人間として最低限のことだよ!自分でお金を稼いで暮らすことさ!君にはそれが無い。
俺 では言わせてもらいますが、貴方に無いのは労働の背後にあるシステム的なことです。
男 どういうことかね?
続く。
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↑アメリカでマリファナが半ば意図的にねつ造的に非合法化された経緯を詳細に知ることが出来ます。師匠2はいつでも僕らの味方だね!