死肉を喰らう。

mimisemi2009-01-12

はい。んじゃあ1月の三日ぐらいに書いてたやつをアップしますっつーかキルビルみたんだけど最高だね。あれ。タランティーノって完全に足フェチだよね。脚フェチでもある。特にキルビルの1のさ、B級映画へのオマージュっつーのかな、凄まじい愛を感じるよね。映画への偏愛みたいなのを凄く感じる。ありゃーユーモアとかあのセンスが分からない人にはさっぱりな映画だと思うし、それこそBテイストがありつつちゃんとした映画って感じではないから、パルプフィクションとかが好きでもキルビルは無理って人多いだろうな。こないだのキムズで話したおっさんもそんな感じだったし。あとウケたのが割とちゃんとしてるVol2のさ、キドーが生き埋めにされて墓から出るところがさ、知ってたけどあれってバタリアンなんだよね。しかもそのまんまなんだもん。キルビルはこういうなんつーか色んな映画のブリコラージュっつーかさ、ハイブリッドなブリコラージュなんだよね。ある意味で初期のゴダール的でもあるんだよね。やっぱりタランティーノの傑作ってキルビルの1だな。これは揺るがないだろうな。


ってことでんじゃあ書き溜め悪魔から。


17日から一歩も外に出てなかったからさ、まぁあれだよね、2週間と3日ぶりに外に出たわけだけど、あれだよ、ここに住んで半年ぐらいになりかけているのに全然場所について知らないっつーのは前にも書いた通りだけど、まぁいろいろと調べて行ったのね。スーパー。意外と近くてビックリしたよ。


で、アメリカのスーパーらしいデカイカートがいっぱいになるぐらいではないけど、カートが半分ぐらい満たされるぐらい買ったんだけどね、なんか冬なのかなんなのかさ、去年も一回あったんだけど、偏った食生活っつーか玄米と納豆だけだったら大丈夫なんだろうけど、なんだか妙に肉が食いたくなるのね。脂っこいものというよりかは肉が食いたくなる。俺はベジタリアンみたいな食生活をしているけど、別にそれは思想的に実践してるわけじゃなくて、普段、あんまあえて特にこっちの肉を食わないっつーのもあってまぁベジタリアンみたいになるんだけど、まぁ円高もあって結構気分的にも楽で色々買ったんだよねっつーか一ドル90円台換算だと特に食料品みたいなカルスタみたいにチマチマしたようなやつだと違いが凄いのね。ステーキ肉みたいなのを買ってきたんだけどさ、7ドルちょいなんだけど、一ドル120ドル換算ぐらいだとまぁ800円台なわけだけど、90円代換算だと相当安く感じるんだよね。で、このスーパーはチェーン店なんだけど、中の上ぐらいのスーパーなんで割と信用できそうな感じなのね。肉っつっても分けの分からない個人経営のグロッサリーの肉とかだと分からないけど、ある程度のスーパーのブランドだったらまぁ大丈夫かなって感じなんだよねっつっても狂牛病とかを気にするなら一切肉は食えないけどね。あとは心配なのは成長ホルモンなんだけど、「Natural」って書いてあったんで大丈夫かなと。まぁたださ、知らないところで間接的に汚染されてる食品なんて食ってるわけだよね。食品が汚染されきっているアメリカに住んでいるわけだから、俺みたいな苦学生がこだわれる余地なんて無いし、何しろ面倒だしね。食い物が限られすぎるというのは本当に面倒。余計なことを考えないで食べたいものを食べるってパンピーの発想だけど楽だよねこれって。


でさ、ステーキ肉とかシチュー用のぶつ切りになった肉とかソーセージとか、もう一年位食ってないようなのを結構買ってきたんだけどさ、で、まぁ食べたんだよね。そしたら旨いのなんのって。年がら年中味っけないようなのばっか食ってるんで肉が旨く感じるよね。凄く。で、二日連続で肉食続けてたらなんと腹壊したんだよ。今は腹が痛くて寝れないからこれ書いてるんだけどさ、あとやっぱ顔が脂っぽくなってきたような気がする。たったの二日なんだけど脂を感じるね。何しろ普段はほとんどさ、オリーブオイルとかを介さない限り脂モンって取らないから違いがすぐ分かるのね。だからまぁ俺って食生活もあってかカサカサなんだけど、脂っこいよりかはカサカサのほうがマシだよね。いや、たまには肉いいかもしれないけど、なんつーかいきなり大食いしたらダメだね。大食いってほどじゃないんだけどなんつーかあれだね、貧乏人が贅沢な食事を食べたら腹壊すみたいなのと一緒だね。これ。ナイナイの矢部っちがそうだったらしいけど、いやぁー本当なんだね。これ。肉が生焼けだったのかな?とか思ったんだけど、表面が焦げるぐらい焼いてたし、それで中身がちょっとレアでもさすがに火は通ってただろうなってことを思うとやっぱり消化不良以外考えられないねっつーかさ、冬なのか分からんけどね、いや、冬なのかっつーのはさ、最近調子がいいんだよ。引き蘢り生活なのにも関わらず頭が毎日冴えてるし、何しろ食欲が凄い。あと性欲も凄い。凄いってほどじゃないけど、なんつーか姫とか過去の可愛かった子を思い出したりすることが多いね。夢で見たり。なんなんだろうね?これ。怠惰な熊は冬眠中に欲情していたりするんだろうか?


まぁそれはともかく俺はもう体が菜食動物になってたわけだね。去年はそんなことなかったんだけどなぁー。ちなみに去年もさ、肉が食いたいっつって肉食をはじめたら顔っつーか特に気になる頭皮が脂っぽくなってきてやめたんだよね。結局。まぁたまにはいいじゃないって感じなんだけどなんつーかさ、たまにって難しいよね。肉って置いておくと腐るし。まぁそりゃそうだね。死肉なんだから。


まさか腹壊すとはねぇー。どんだけ菜食なんだよ俺って感じよね。あ、んで今日書きたかったのはこんなことじゃなくて睡眠薬のことなんだけどね、結局、まぁ俺の結論としては睡眠薬って入眠以外は全然意味ないどころか逆効果ってことね。シリアルな不眠症ならともかく、入眠障害程度ならホント、グデングデンにならないぐらいの短期作用型の睡眠導入剤を飲んだほうがいい。寝れないっつって飲み過ぎると結局、睡眠薬って睡眠の質を下げるんだよね。アルコールと一緒でさ、レムだったかノンレムだったか、あのディープな眠りのほうね、そのディープな眠りの時間を減らすんだよね。あとアルコールって喉あたりの筋肉がどうとかで呼吸がしづらくなっていびきをかくんだけど、睡眠薬も一緒ね。アルコールと同じ理由かはともかく、睡眠薬もものによっては筋肉の弛緩作用が原因で呼吸がしづらくなったりしていびきが酷くなって結局、睡眠の質が下がるんだよね。気のせいかさ、もう長年のことなんだけど、寝れないっつって睡眠薬とか安定剤を多く飲んだ時って大抵寝すぎちゃうのね。で、珍しく疲れて睡眠薬無しで寝ると睡眠時間がそこまで長くないのにすんげー寝起きとかスッキリしてんのね。


で、思ったのはさ、これってデモとかテロと一緒で、方法が目的になっちゃいけないんだよね。ようは睡眠を取るのって疲れを癒すためじゃない?でも睡眠に困ってる人って「寝なきゃ!」っつー強迫観念があるから、寝ることが目的と化しちゃうんだよね。だから寝るためなら睡眠薬だろうがアルコールだろうが色々試すわけ。で、結果的に良い睡眠がえられなくて、んで寝すぎちゃったりなんかして、んで時間のサイクルがずれたり、睡眠の質の低下によって余計に日中疲れたりとかね。ようはそこまでして無理に寝なくてもいいんだよね。ちょっと入眠に問題がある人は本当に軽い睡眠導入剤を飲む程度にしてそれ以上は飲んじゃダメだね。それ以上っつーか適量以上ね。そんなんで無理に寝ても質の悪い睡眠で体が疲れるだけなんだよね。だからあんま「寝なきゃ!」とかって思わない方がいいね。眠くなったら寝るようにするのが一番いいっつっても忙しい人はそんな呑気なこと言ってられないんだろうけどさ。


ホント、これすんげー損するよ。寝すぎてもそれで「よく寝たなぁー」っつ睡眠がえられればいいけど、睡眠薬とか安定剤の飲み過ぎって結局、体に負担をかけるだけなんだよね。で、起きた時には寝過ぎと恐らく呼吸困難とかの原因で頭が痛かったりするじゃない?寝すぎている時間も損しているしさ、次の日は寝すぎちゃったから適切な時間に寝れなくなるじゃない?で、また寝なきゃ!とかって思って無理矢理睡眠薬飲んで寝てまた質の悪い睡眠で・・・・っつー悪いサイクルになるんだよね。ホント、あれだ、睡眠薬はマジでやめたほうがいいなと思ったね。次の日早めに起きなきゃいけなくても、無理に寝ようとしたらダメだね。それだったら眠くなったら寝るようにしたほうが、睡眠薬を多く飲んで寝るよりよっぽどマシだよ。眠くなったら寝るようにしたら4時間しか寝れなくて、んで睡眠薬飲めば6時間ぐらいは寝れるとかでも全然前者の場合の4時間のほうがいいわけっつーのは睡眠って時間より質だからね。これってどんな睡眠のガイドラインにも書いてあることだけど本当に質なのね。だから下手に寝ることに固執しすぎて色々と小細工を重ねるよりも「寝なくていいや」ぐらいの態度が一番いいと思うね。人間って眠くなったら自然にベッドに入りたくなるもんだからね。まぁ俺の場合、引きこもり生活だから体が疲れてないんで寝れないっつーのはあるんだけどね、それでもまぁ適当に起きてればやっぱ眠くなるんだよね。で、こういう自然な入眠に身を任せた時ってのが一番睡眠の質が良いんだよね。大体次の日にスッキリと起きれるんだよね。薬を飲み過ぎた場合はもう例外無く最悪ね。


目的のためのデモのはずが、デモをやってる連中のカタルシスの獲得とか鬱憤の発散が目的になっちゃて、んでデモで騒ぐこと自体がデモの目的になっちゃって本末転倒になるようにさ、睡眠も睡眠を得ようとするあまりに睡眠の質を下げるようなことをしてまで寝ても意味無いんだよね。問題は睡眠の質なわけだ。ホント、恐ろしいことだよ。睡眠時間を無駄に増やして、んでなおかつ睡眠の質を下げるなんて、そんなの本末転倒もいいところだよね。


あとあれ関係ないんだけど、恐らくマックユーザーの大半って「俺は違うんだ」とかマックの見た目のスタイリッシュさに惹かれてマックを使ってるだけで、マックを使う利点ってホントにマックに特化したようなことをやるような専門家以外は全然意味ないんだよね。マック使ってるやつって頭が良いやつか馬鹿かどっちかって感じがする。凄まじい二極化があると思うね。で、マックを使ってる馬鹿ってのはタチ悪いね。凄く。言うまでもなくミーハーなやつが多い。いや、俺のイメージだけどね。マックを使い始めて半年になるけど、はっきりいってウィンドウズを十年近く使ってきた俺としてはもう不便なことしかないよ。マック。「マック版はないのぉー」みたいなそんなことばっか。音楽制作なんかも結局、ウィンドウズをマックに入れて使ってるしさ、何の利点の無いね。マック。まぁあれかな、ウィルスバスターとかファイアーウォールとかに気を使わなくていいっつーのはあるかな。でも利点っつったらそんなもんで、まぁ前のマシンに比べてスペックが上がったこと以外はマックの利点ってなんにも無いね。MSPとかも今はウィンドウズ版があるし、音関係に関しても別にマックだから出来ることってそんなに無いよね。ただまぁ俺がやりたかったのはあれなんだよね、生活のインターフェースの一部を完全に変えることで慣れるプロセスを経験できるということね。それはアメリカに来てから感じることでさ、何か完全に新しいことを1からはじめるのって凄く脳を使うし、それによって脳も新しい環境にアダプトすることで脳が活性化されるし進化するんだよね。このへんのことは唯脳論にいろいろと書いてあったと思うけど、新しいことをはじめるなり慣れるってその経験だけでもうすんげー儲けもんなんだよね。ただ今はもう完全にマック慣れしちゃったんで関係ないけどね。


音楽とか映画もそうね。そんなに好きじゃなかったんだけど、なんかちょっと気になるってやつは無理にでも聴いてみたり見たほうがいい。で、見てピンと来なくても見続けたり聴き続けたりすることでその魅力に気がつくことって多いんだよね。で、こういうことやってると聴く音楽のバリエーションとか見る映画のバリエーションとか死ぬほど増えるんだよね。それまで限られたジャンルのやつしか鑑賞してなかった人にとっては有り余るほどになるんだけど、俺ってそういうのを繰り返してきて、んでずーっと一方的にいろいろなものが増えてきていたんだけど、こんなおっさんみたいな歳っつってもまだ若いけど、まぁ本当にぴちぴちの若い人よりかはおっさんな俺としてはさ、まぁおっさんになったからじゃなくて、長いこと音楽やら映画をそういった方法で開拓してきたんでもう掘り尽くしたって感じなんだよね。もうあとは自分が好きになったものの現状を追いかけるとか、過去に聴いてなかったのを聴くとか見るとかさ、そういうことしかなくなるんだよね。これって悲しいね。音楽って細分化されているものに関しては歴史って半世紀ぐらいじゃない?


だから十年位ずーっと音楽に接しているとそれでもう自分が好きなのって掘り尽くしちゃうんだよね。映画もそうね。映画のほうがまだ歴史は長いけど、それにしてもまぁ掘り尽くすよねっつってもまぁ映画の場合、音楽と違って新しいのでも割といいのが多いんでチェックしてないとあっという間に見なきゃいけないのが増えてるんだけど、それでもまぁ大枠は大体もう見終えるよね。カルト映画とかも含めて。だから最近はもうもっぱらあれだもん、楽しめる映画しか見たくないって感じになってるね。自分のDVDのコレクションって社会的なドキュメンタリーとかヨーロッパ系のアートフィルムみたいなのが多くてさ、今みたいに時間があるときに娯楽的に見れるのってすんげー少ないんだよね。結局、映画を娯楽として考えると、なんつーか表面的じゃなくて中身もあるんだけど内容も面白いみたいなさ、黒沢清とかデヴィッド・リンチみたいなのが結局最高ってなるよね。こういうのって内容の深さとか哲学的な感じとかさ、そういうのがありつつ俳優が良い演技をしてたり演出が良かったり単純に見てて面白いっつーのがあるじゃない?で、それと正反対っつーか比べてもしょうがないんだけど「ホント、意味ねぇーな」って思うのがね、あ、持っててもしょーがねぇーなっつーのがゴダールの万事快調とかパゾリーニのやつとかね。特にパゾリーニのあれだ、オイディプスなんたらってやつは死ぬほどつまらなくて耐えられなかった。芸術性が高いのは分かるんだけど、つまらな過ぎて耐えられないんだよね。そういう意味でゲテモノ扱いのソドムの市とかは前に書いたファシズムへの痛烈な
方法論的批判がありつつビジュアルが相当変態なので楽しめるっつーのはあるんだけど、パゾリーニの芸術映画の類はゴダールの70年代とか80年代より酷いもんがあるな。まぁゴダールはただの衒学的なアホだけどね。


パゾリーニで良いのと言えば乞食と豚小屋とソドムの市ぐらいかな。あのデカメロンだかなんたら三部作みたいなのは見たことないんだけど、恐らくまぁこの三作だろうね。俺が好きなのは。他は恐らくもう退屈過ぎて全然見れないと思うんだよね。あ、んでさ、こっちの大学っつーかコミカレレベルじゃ話にならないんだけど、そこそこの大学に入ってたらさ、なんかサークルじゃないけど、映画マニアみたいな連中っていると思うんだよ。そういうのが集まってるような学部とかがあってさ、そこに「退屈な映画を頑張って見るの会」みたいなのがあったらすんげー参加したいと思ったりしたんだよね。誰かの家にメンバー全員がその夜に見なきゃいけないクソ退屈な映画を持ち寄ってビールを飲んだり草とか吸いながら「つっまんねぇー!!」とか言いつつ完全のボーっとしながら朝まで見たりするの。部屋中はもうスティッキーイッキーでさ、「いや、でも俺には何かが見えたよ」なんて言いだす奴がいたりさ、そういうサークルがあったら最高だなって思うんだよね。まぁ別に大学のサークルとかである必要はないんだけど。そもそもこっちってそんな日本の大学みたいな呑気なサークルなんて無いと思うけどね。俺はいろいろなクソつまらない映画を知ってるんで自信あるなぁー。「あいつはいつもキラーばかり持って来るよな」なんて人気者になりそうだもんな。


ゴダールの映画史とかさ、あとなんだろうな、やっぱさっき書いたパゾリーニのオイディプスなんたらはもう本当に酷かったな。あとあれね、あのマルキストのカラスが出てくるやつとか、あとはLove Meetingっつーつまらないドキュメンタリーとかね。エド・ウッドとかHGルイスみたいな王道はアウトなんだよね。そういうのじゃなくて芸術映画として評価は高いんだけどクソつまらないようなやつがいいんだよね。そういう意味だとタルコフスキーの鏡とかノスタルジアも結構キラーだよな。まぁ草吸ってたら相当楽しいだろうけど。あとはなんだろうなぁーゴダールヌーヴェルヴァーグとか酷かったな。あのLes Hommesがサンプリングしてたようなすんげーガラガラ声のおっさんがフランス語で何かずーっと言ってるんだよね。確か。で、アランドロンが溺れたりするんだけど、とにかくつまんねぇーんだ。あとは探偵とかリア王とか右側に気をつけろとかゴダールの80年代、90年代は本当に駄作だらけだね。あとインキュバスっていうエスペラント語で撮られた映画があるんだけど、映像は綺麗なんだけどこれまたつまんねぇーんだ。雰囲気的にはバーグマンみたいな感じなんだけど、バーグマンのもキツいのが多いよね。第七の封印は大好きだけど、映画としては相当退屈だからね。あれはコンセプトが楽しいだけで、映画としては全然つまらない。あとあれだ、ゴーダルの軽蔑ね。あと東風とかもありえないぐらいつまらない。万事快調って恐らくあのメキシコの有名な画家の絵があるんだけどね、それがなんか外から労働者の家だかを書いてるやつなんだけど、家が丸見えなのね。ようは
アパートの断面図みたいなのが絵になってるんだけど、恐らくあれがモチーフになってるんだろうな。万事快調。それにしてもつまらない映画だよね。ずーっと労働者が抗議をしていたり、社長が資本主義の素晴らしさを語っていたり、とにかくダイアログが無駄に長くて本当に疲れる。ゴダールのダメなところは、モチーフは良いのに変に芸術家・社会派ぶるから映画がダメになるんだよね。あのモチーフでもっと面白い映画を撮ればいいのにって思っちゃう。


あとなんだろうなぁークソ退屈な映画。あ、見たことないけど悪名高い死霊の盆踊りとかは無しなのね。こういうのはカルトの類だから。あーあれだ、去年、マリエンバードでだろう。アランレネの。これって俺の好きな映画のオールタイムでのベストなんだけどクソ退屈で、んでBGMのオルガンがドローンみたいに鳴っててすんげー眠くなるんだよね。いつだったか家族にこれを無理矢理見せてさ、んでリビングで家族全員っつーか親父はいなかったけど、まぁ見たんだけどみんな寝てたね。俺も眠くなってた。で、静かだなと思って母と妹の顔を見たら寝てたからね。これはドリエルなんかよりもよっぽど効果がある映画だよ。本当に眠くなる映画。あとあれだな、アメリカのシネフィルの間で妙に評価が高い小津だろうな。小津のは全部眠くなる。小津の凄さは分かるけど、あれを面白いと思う人はいないだろうな。まぁキムズで会ったシネフィル曰く、ああいう映し方ってのを欧米の映画はしないんですんげー新鮮だっつーんだけど、いやー退屈だよね。だって普通の生活風景だもんね。まぁああいう生活風景を映画にしたっつーのが凄いのは分かるけど、でもやっぱ芸術映画だよね。絶対面白くはない。あとは監督の名前忘れたけど、ラ・ジュテかな。アフリカと日本とあとどっかの風景の映像が永遠と続いて、分かりづらいこの監督っつーか写真家の詩的な映像に関する記述みたいなのが読み上げられるんだけど、いやー眠くなる。いきなりサイケになったりするんだけど、まぁヤバいね。これ。普通の旅日記って感じだからね。これ見てたらランシエールのShort Voyagesを思い出した。フランス語を操る人ってその言葉に酔いしれる人が多いんだよね。だからポストモダン系のさ、フランスの哲学者とかって哲学を詩でやってるのか詩を哲学でやってるのか分からないようなのが多いじゃない?ドゥルーズとかもさ、これはあたかも何かのように・・・っていうようなこの何かの例え話とかがすんげー分かりづらいんだよね。ただ言葉に酔いたいだけなんじゃないの?っていうような記述が目立ちすぎて読む気が失せるよね。書き手の自己愛が見える文章って俺大嫌いなんだよね。フランス系ってキザなやつが本当に多いと思う。


あとあれか、カメラを持った男か。まぁでもこういう初期のやつは除外だな。エイゼンシュタインのやつとかフリッツラングとか大抵つまらなくて眠くなるのばっかじゃん?初期のを出してくると初期のにセレクションが偏ると思うんだよね。あとコクトーの恐るべき子供達だったかとあと美女と野獣とかありえないぐらい眠くなるからね。あとあれかな、ブニュエル全般もそうかな。ブニュエルは大好きだけど、これもエンターテイメント性のかけらも無いんで本当に眠くなるのが多い。まぁ視覚的にはやっぱ自由の幻想は面白いけどね。でもやっぱまぁ眠くなるよね。ずーっと喋ってるだけの映画だからね。シンメトリーにはうんざりだ!ってブリアリ父さんの台詞が大好きなんだけど。あとあれだ、渚のあれ、全共闘のやつ。どっかの学生寮だかで革命ごっこをしてる青二才がずーっと青臭いディスカッションを行うだけの映画。全共闘のクズさ加減がよく分かる映画としては最高に笑えるんだけど、こういうのを見ると左翼の評判の悪さとかって本当に納得がいくよね。過去にこんなことをしてたんだから左翼の評判なんて良いわけがない。本当の左翼は困ってたと思うけどね。左翼ってちょっと頭の良いやつが勘違いで活動とかをはじめるパターンが多いんで世界的に評判がよろしくないんだろうね。世界でも同じようなもんだと思うんだよ。デモをやること自体が目的になっちゃったようなデモとかさ、あとくだらない青臭いディスカッションをするだけの集会とかさ、馬鹿右翼とかとあんま変わらないんだよね。馬鹿左翼って。そもそもこういう右翼とか左翼っていうカテゴリで何かをやってる人自体がもううさんくさく思えて来るよね。行動と思想が結果的に左翼的になってたり右翼的になってたりするんだったらいいんだけど、右翼とか左翼っていうパラダイムの中で動いてるやつらってただの人形だからね。だからどいつもこいつもダメ。前に右翼的であるということよりかは質は馬鹿でも左翼的であるほうがマシだと書いたけど、完全に撤回だわ。んなこたぁない。あいつらは害悪以外のなんでもない。馬鹿なら両方一緒だなと。


まぁいいや。話が逸れまくって、何を話してたか忘れたんだけど、なんか腹痛がだいぶ和らいできたので寝ますわ。もう昼の12時だけど。