脅威の変人ロバート。

mimisemi2009-03-10

政治学のクラスでさ、ロバートってやつがいるんだけど、こいつがいつも先生に楯突いていたりっつーか分かってるやつだから何もかもが気に食わないんだよね。恐らくそうなんだろうなって思ってたらそうだったっつーのは割と最近こいつと仲良くなってっつーか、まぁこいつは俺と同じコロラリーに入っているタイプの変人なんだけどね。喋りだすと止まらなくてたまにどもったりするんだけど、出力が多過ぎて言葉がついていってないっていうようなね、喋り方とか振る舞いがある種異様なんだけど、言っていることは的を得ていることが多いんだけど、クラスでは変人扱いされてるっつーか、「またあいつがベラベラ喋ってるよ・・・」みたいなムードがあるんだよね。授業の後とかにも先生から注意されたりしてたけど、まぁ俺はこいつに興味を持っていたんだよね。何しろすんげー変人だからっつーかあのWaking Lifeに出てくるさ、ドリンクマシーンに色んなドリンクを混ぜて飲んでいる変な奴いるじゃない?まさしくあんな感じなんだよね。あいつの喋りを1.5倍速ぐらいにしたらロバートになる。


で、またこいつの喋りってのが半端じゃないっつーか恐らく何らかのメンタルディスオーダーがあるなって勝手に思ってるんだよね。喋ってる時にちょっとチックみたいなのがあるし、喋りとか語彙とかは高度なんだけど妙に緊張したりしているし、俺とは全然違うタイプだけど、なんつーかティピカルなメンヘラーってわけじゃなくて、生まれつきのメンタルディスオーダータイプっつーのかな?まぁ大雑把に言えば最近俺が定義している変わった精神構造を持っているタイプの人間っていう意味での天才に近いんだけど、帰りにさ、こいつと卵とで駅まで一緒に言ったんだけど、卵は途中から逃げるように「用事があるから」っつって去って行ったんだよね。恐らくロバートの喋りに堪えられなかったんだろう。で、俺に「ビル、こいつと一緒にコーヒーでも飲んでやってくれ」なんて小声で言うわけ。でもロバートは問題児かもしれないけど、かなりキレるやつなんだって分かってた俺はロバートの駅までついて行ったのね。俺はEトレインなんだけど、JMZトレインがあるブルックリンブリッジまでずーっと喋っていたっつーかずーっとロバートが喋りっぱなしだったんだけどっつーか駅についてもロバートは永遠と喋り続けるんだよね。恐らくADHDか何かなのかもしれないっつーか、まさしくウォール伝を地で行く感じなのね。俺のはまぁなんつーかニートみたいなオタクがまったりとしながら喋っている感じだけど、ロバートの場合、コンパルシヴなんだよね。


で、まぁ色々話したっつーか俺が一方的に聞く側で相づちを打っていただけだし、俺の英語力もあってロバートについていけるほど喋れないんだけどね、まぁこいつも結局はまぁなんつーか卵とか俺とかと言っている事の一致があって、ロバートが一番怒っていることってのがまぁ人々の無知なんだよね。彼曰く90パーセントの人間はイリュージョンの中に生きているらしくてさ、ウェイクアップしてないっつーんだよね。でもここで例えば仲正昌樹が言ってたような左翼のおせっかいっつーのがあってさ、ロバートみたいなピュアなやつは「ウェイクアップしなきゃいけない!」って怒っているんだけど、仲正昌樹みたいなアイロニストに言わせればそれって大きなお世話なんだよね。仮に多くの人々がイリュージョンの中に生きていても彼らがそれでいいと思っているなら「ウェイクアップしろ!」なんて言われる筋合いはないっつーかさ、そこを無理矢理アジってくるのが左翼のおせっかいっつーのが仲正が言っていたことだけど、これには残念ながら同意するしかないよね。


そういう意味で俺もまぁロバートみたいなことを考えていた時期が長かったからよく分かるんだけど、基本的に民主主義ってさ、仮にイリュージョンだったとしてもそれで人々が納得しているならそれが一般意志なわけだし、横から口を挟む余地って無いんだよね。ロバートは友達と政治運動みたいなことをやる小さな組織を立ち上げたらしいんだけど、なんかさ、アメリカの独立宣言とか持ち歩いててさ、話の途中に「あ、今、独立宣言を持っているから読み上げるよ」っつって地下鉄の駅で独立宣言の一節を読み上げたりするんだけど、まぁ相当変人だよね。でも言っていることは正しいっつーか電波系ってわけじゃないんで、まぁ合計30分ぐらいずーっとロバートの話を聞いていたわけだけど、最終的にロバートが「喋りすぎて疲れた」っつって話はとりあえず終わったんだけど、最後にロバートはちょっと嬉しそうに「お前みたいな俺の話を理解してくれるやつがいて嬉しいよ」なんて言っててさ、まぁ珍しいんだろうね。俺みたいに熱心に話を聞いてくれるやつってのは。まぁ普通だったら「ちょっと用事があるから・・・」っつって話を切り上げたくなるようなスピードと休みの無さだから、まぁあんま友達とかいないのかもしれないな。ロバート。


でも俺って最近自称シュトラウス派じゃない?っつーかもう運動全般について諦めてるわけよね。いつの時代も大半の人はウェイクアップしないし、ウェイクアップしている暇も無いし、ロバートみたいなやつの話を聞いている暇もないわけっつーかロバートみたいなやつの話を真に受けているとふつーに社会でやって行けないからね。社会は矛盾だらけだから、ウェイクアップしちゃうとやっていけない。そこをまぁまだロバートは諦めてないのかもしれないなと思ったね。別にアクティビストってわけではないんだろうけど、なんつーかまぁウェイクアップ運動みたいなのはしようと思ってるんだろうね。そこを俺みたいな権力主義者は権力によってそれを遂行しようと思っているっつーか根本的にウェイクアップっつーのはありえないから、一部の人間が善い社会を建設するしかないって話なんだけどね。あ、んで、俺はシュトラウス派っつーかネオコンに転向したんではなくて、前から言っている「リベラル独裁」という自分の勝手な政治思想に一番近いものっつーのがまぁネオコンっつーかシュトラウスなのね。だから最近、自分と考えていることが似ているシュトラウスネオコンに共感を覚えているわけで、あっちから影響を受けて転向したってわけじゃないのね。


で、ロバートは今度DVDに色んな文章やら映像やら彼のアーカイヴから集めた重要なマテリアルを今度俺にくれるっつーんだよね。っつーか相当俺は気に入られたらしいね。いや、でもやっぱ彼みたいな存在って必要なんだよね。いつの時代も少数なんだろうけど、彼みたいなのがいないと社会はコラプトしてしまう。仮にそれが左翼的なおせっかいだとしても、常に真実を求めるというある種の強迫観念のようなものにとらわれている人達っつーのは必要なんだよ。そこを彼らがどう大衆にアピールしていくのか?ってのがまぁポイントなんだけど、そこにまぁ党派制みたいなのが出るんだよね。そこでまぁイデオロギーレベルの問題になるっつーかなんつーか。あ、でもロバートは右翼/左翼の区分けとかが意味ないっつーかただのドグマだって分かってるやつだから、かなりアドバンスなやつなんだよね。ナイーヴにウェイクアップ!とかって叫びながら運動をしているようなやつじゃないのね。相当変人だけどかなりの学者タイプだと思うな。卵もそうだけどロバートも知識が半端じゃないんで俺にとって良い刺激になるんだよね。こういうやつらは。


まぁなんつーか面白いやつに出会いたいじゃない?で、実際に出会えたりしているからラッキーだよね。それこそ引き寄せの法則がワークしているに違いない。それにしても今の政治学のクラスの民度の高さには驚かされるね。知識や地頭の差は色々あるんだけど、政治に対して問題意識を持っているやつらが多くて本当に感心する。まぁ先生が特別なクラスだって呼ぶだけあってまぁこのクラスは特に特別なんだろうけど、それにしても日本の大学じゃありえない光景だね。これは。前に書いた組合と会社と学校を行き来して生活に余裕が無い子とかさ、自分の生活がヤバいんで問題意識を持っているブラック系の特に女の子が多いんだよね。彼らの被差別側の歴史とかも踏まえてまぁ俺はマジでブラックヘゲモニーってのを立ち上げるべきだとは思うんだけどね。それは前に書いたブラックレボリューション的なものを軸に他の有色人種も白人ヘゲモニーの打倒という共通点で共闘するっつーかね。まぁそれはともかく黒人って男女共にいいやつしかいないよ。マジで。あのいいやつ率には本当に驚かされるね。なんか勝手に俺は将来のアメリカの政治の鍵は黒人が握ってると思ってるんだけどね。


あと全然関係ないんだけど、天文学のクラスがさ、将来もっとインタラクティヴっつーか、例えばもう部屋に宇宙がインストールされてるみたいなさ、投影式のデジタルプラネタリウムみたいなようはあれだ、FF7のあの名前忘れた赤い狼のじいちゃんが主人公達にプラネタリウムみたいなので見せてくれるじゃない?あれを教室でできれば天文学って相当人気が出ると思うんだよね。授業出るだけで毎回キャプテンEOみたいな体験ができるわけでさ、こういうなんつーか楽しい入り口ってのがあると学問の人気って上がると思うんだよね。


なんか話が四方八方ですな。あ、そういえば童貞トークしたよ。栗子に声をかけてみたっつっても「グループでやるディベートのトピックってなんだったっけ?」って聞いただけなんだけど、まぁ俺は覚えてたんだけど童貞コミュニケーションを実行しようと思ってあえて声をかけてみたんだけど、まぁ結局それだけだけどね。でも俺って栗子と同じグループなのね。グループワークをするときは。いや、何気に今回は無駄に忙しいけど良かったよ。栗子がいて。


ってことで今日はこの辺で。


アメリカン・マインドの終焉―文化と教育の危機

アメリカン・マインドの終焉―文化と教育の危機

これさ、前から気に入っていて、んでラストエンペラーをウワモノにして同じようなのを作ろうとずーっと思ってたんだけど、イマイチ時間がなくてできないのね。っつーかラストエンペラーが上に乗るかが分からないし、何より手元に音源が無いわけで、まぁ実質無理じゃんっていう。タイトルだけは決まってるんだけどね。ダブエンペラーね。