スカイクロラと近状。

mimisemi2009-07-02

先月書いてたやつの溜めの最後ね。新しいやつは平和過ぎて何も書けない。何も浮かばないし何も書こうと思わない。苫米地で言うところのコンフォートゾーンが俺にとってのニューヨークっつ戦場なんだと思うとさ、今が戦闘状態に入ってないというのはある意味で必然なんだよね。まぁいいことだけどね。そういえばよーこと元相方と会ったんだけど、やっぱ彼らはレアな人材だなと。元相方とは会って5分で「元気?最近どう?」じゃなくてニーチェ永劫回帰ニーチェの哲学の論理的帰結みたいな話になってさっつーか5分で話し合ってニーチェが終わっちゃったっつーね、いやー凄いなって思った。「どうなの?最近?」とか無しでいきなりニーチェが5分で終了っつーね。マジでありえない。本当に頭が良い人は世の中少ないのね。本当に。ただ頭が良さ過ぎるなりの悩みってのをタイプや傾向性は違えど元相方も俺も抱えてるんだなっつーのを改めて痛感したね。


正直、これを活かせないと普通の社会ではただ辛いだけなんだよね。それはサラリーマンやってる元相方を見るとよく分かる。周りとのレベルが違いすぎて疲れるっつーか合わせられないのね。いや、彼は合わせられるんだけど合わせることに苦痛を伴うのね。IQの違いって10ぐらいだとなんとか合わせられるし会話が成り立つらしいんだけど、10以上の開きがあると会話が成立しないらしいんだよね。元相方と元相方の会社の人達の差ってのはまさしくこれなんだろうなと。人ごとじゃないんで彼の辛さが痛いほどよく分かる。頭が良さ過ぎるってそこまで幸せでもないんだよね。まぁ幸せを掴む事は出来るけど、普通の社会だとかなり難しい。だからエフィカシーに自覚的でありつつ、目標を措定してスコトーマを外しながらドリームキラーに注意しつつ生きていくしかないんだよね。頭が良い人の特権はこういった方法論的生きかたみたいなのを合理的にそして戦略的にやっていけるっつーことがあるね。大衆に埋没しないという個としての強さがある。だからこれを活かすしかないよね。元相方は才能っつーか能力の無駄遣いとか浪費をしている感じなんで本当に惜しいなって思うんだよね。俺としては学者とか作家とかになってほしいって思うんだけど、まぁ大きなお世話なのかもしれないけど、今の彼の現状は許せないな。そういうレベルの人じゃないからね。もったいなさ過ぎる。


ってことでまぁ近状とかについてはまた日記的に色々書くわ。ってことで溜めからね。もう一ヶ月近く前のだけど。


スカイクロラをようやく見たんだけど、予想通り重い感じっつーかすんげー実存的で良かった。まぁ見た後落ち込んだけどね。本来の俺がいたみたいな感じになったっつーかさ、まぁあれだよね、あえてさ、誰と闘ってるか?とかさ、敵は誰なのか?とか何の軍なのか?っつーのがさっぱり語られてない分っつーか意図的に排除している分さ、実存レベルでのストーリー展開がバッチリなんだよね。人間にのみ焦点が当てられてるっていうかさ、無駄なことに時間を費やしてないんだよね。あれなのね、だからあのさ、ああいう世界観っつーかパイロットっつー枠組みがさ、あくまで何かを表現するアレゴリカルな装置ってだけでさ、パイロットの話とか軍の話とかじゃないんだよね。実存のあり方を表現する枠組みとしてのああいう世界観っつーの?アニメとかってさ、大体あれじゃん?ディティールが関係あったりっつーかさ、どこがどうなってこうなったっつー所謂ストーリーが重視されるじゃん?でもスカイクロラってストーリーじゃなくてもう実存そのものなんだよね。強烈な実存的問いをこっちに投げかけるような話でさ、人によってはポジティブになるかもしれないけど、人によっては相当ネガティブっつーか鬱になると思うよね。


人間の平和のためには常に戦争が必要だっつーような話もさ、つまりはあれなのね、死の危機とかさ、もしかしたら自分たちの生活が脅かされるかもしれない!っつー恐怖が無いとその対比としての平和というのが立たなくなるんだよね。あと数ヶ月で死ぬからっつーんでその死期の宣告以降の人生の強度が増すみたいなね、まぁ増さない人もいるかもしれないけど、キリヒトだったかなんだったかあの大人になれないっつーさ、不死身っつー設定なのかは分からないけど、あれは示唆的でさ、死の存在が無い生なんてのは生温いどころか無限回廊みたいなもんだっていうね、あの仏教的なさ、戦死したパイロットと同じようなやつがまた入ってくるじゃない?あの輪廻転生みたいな感じとかさ、マジで地獄だよね。本人達にはそれが分からずにただ配属されてきたという意志だけがある。ハイデガーの言う被投性そのものだよね。


で、その意志が色々なものを感じたり考えたりするんだけど、基本的に同じようなバイロジカルな情報を持った人間が同じような最後を迎えるみたいなさ、それのずーっと繰り返しって地獄だと思わない?本人達は分からないんだけどね、特に死ぬとね。でも生きてようがあの草薙だったかみたいに辛いよね。恐らく。これは恐らく生の究極的な肯定映画だと思うんだよね。ちなみに大嫌いだった自殺サークルをもう一回見ようと思ってこれと一緒に買ってきたんだけど、自殺サークルもあれだね、究極的な自殺反対映画って感じだよね。当時は理解できなかったけど、今見たら凄く意味が分かったっつーか意味が分からずに俺は雰囲気だけで嫌いとか言ってたのかと思うと恥ずかしいね。相変わらずあの園子音な感じには全く馴染めないんだがやっぱり映画としてよく出来てるよね。砂漠の中で勝手に生きろっつーメッセージ性はなんつーかfree willみたいなのを鑑賞者に問いかけてる感じだよね。自分と自分は関係しているか?っつー問いは凄く実存的な問いだよね。


たまたま一緒に買ってきたから勝手に関連性を見つけてきてるっつーのはあるかもしれないけどさ、でも両者とも一見、自殺とかさ、厭世的な雰囲気が漂う中ですんげー生を肯定してるんだよね。その力強さが半端じゃないっつーかさ、空元気な映画とか見ると俺は逆に死にたくなるんだけど、こういうのを見ると凄く生きる気になってくるよね。両方とも暗い映画だけど変な言い方になるけど凄まじいバイタリティのある映画だと思うんだよね。スカイクロラに関してはもう人生における強度そのものって感じがしたよね。自分が誰であるのか?何であるのか?何をするべきなのか?そういう意味論の前にまず人生における強度が先立ってるっつーのかな?それはその日暮らしでさ、刹那的に生きればいいって話じゃなくて、むしろ人生こそが強度の枠組みなんじゃないかっていうね、そういうものがありえないものたちからの悲痛なメッセージを感じたっつーかさ、強度を保全出来る枠組みを持った大人になって死ぬ事が出来る人間っつーのはなんて恵まれてるんだ!っつー当たり前の事を当たり前のものを持ってない人達から学ぶっつーのかな?


あとあれね、まぁ平凡な話になるけど凄いのが音ね。あ、スカイクロラね。現実でもあんなクリアに具体音は聞こえないんだけど、でも恐らく耳を澄ませば聞こえるような、具体音の本来のあり方というよりかはさ、誇張された具体音だよね。かといって効果音という感じではなくて、ドアの音だったら普通のドアの音よりドアの音っぽいドアの音とかね、そういうのが徹底してるね。正直、鳥肌が立ったもん。音が凄過ぎて。


今セメスターはちょー頑張ったから報酬を与えてあげたいとか思ってさ、俺が一番好きなのって本とかレコードを除けばスニーカーと洋服とメガネだけど、メガネが欲しいなと思ってさ、でも高いでしょ?で、どうするか?っつーとさ、あれなんだよね、溜まりに溜まった教科書を売ればそこそこの金になるだろうと思って売ったらさっつーか暑い中、レコードケースに教科書を詰めて、んでガラガラでDJみたいに学校に頑張って持って行ったんだけど、全体的に定価の2割ぐらいにしかならなかったね。まぁ中には中古のやつも多かったからしょうがないと言えばしょうがなかったんだけど捕らぬ狸の皮算とかよく言ったもんでさ、全然期待と違ってたんでメガネなんてさっぱり買える感じじゃなかったね。中には学校の掲示板っつーかBBSってことじゃなくて張り紙とかにね、「教科書売ります」みたいなので売ってるやつもいるんだけど、一冊一冊さ、お金のためとは言え誰かとコンタクトしてんで独自にそいつと会って取引をするってちょー面倒じゃん?時間は金で買えないからね、その時間と労力の事を考えるとまぁしょうがないかなって気がするね。贅沢って言われるかもしれないけど、そんなんで時間を費やしてたら時間が勿体ないよね。ましてや俺ってもう若くないっつーかまぁ若いけど大学生って意味だとかなり歳の大学生だから暇がないんだよね。今までの遅れを取り戻さないといけないっつーかさ、すげー遅れてるわけじゃない?まぁ遅れてるって思いたいんだよね。実際はストレートで卒業したりしたやつのほうが遅れてたりするんだけど。


ポーズというか装置としての謙虚さね。「もう若くない。ドロップアウターだ。頑張らねば」っていうガッツっつーのかな?そう思う事を行動原理に埋め込むっつーのかな?まぁ半ば人工的なハングリー精神だよね。でも実際、自惚れた言い方すると俺より物知りなやつに会った事ないんだよ。マジで。だから最近は全然遅れてるって感覚が無くなったんだけど、でもまぁアカデミックには遅れてるよね。何しろ学位が無いわけだから。どうでもいいものだとしてもまぁライセンスとしての学位っつーのかな?それが無いでしょ?だから遅れてるって思わなきゃいけないの。バカなやつでも学歴持ってりゃー社会的に待遇されるっつーか上だからね。ホント、そう思うと学歴と知性ってほとんど関係ないんだなって思うけどね。普通の人が頑張ってもコロンビア大学とか卒業出来るんだーって関心したのがまぁ最近だけどさ、アメリカの大学幻想も無くなってきたね。そう思うと。ハーバード出とかNYU出とかっつっても全然たいした事ないやつもいるわけでさ、そう思うと努力次第なのかな?って気がするよね。


どうNYUなりハーバードの敷いたシステムに自分を合わせるか?っていうさ、適応力っつーかリクワイアメントの遂行なんだよね。ハーバード出るためにはこれが必要ですっつーのを頑張って満たすっていう。それが学位ね。だからすんげー頭が良いやつでもぶっ飛びすぎててシステムに適応できないやつとかだったら学位取れないのね。で、そういうやつはアウトサイダーとして消えて行くか、勝手に研究続けて歴史に名を残すかね、まぁそれはそれでも勝手に研究出来る経済基盤ってのが必要なわけでさ、逆を言えば勝手に研究出来る経済基盤があれば学位っていらないよね。自分で独自に研究してればいいんだから。英語を話すのに英検を取る必要がないのと一緒ね。英検を取ってなくても英語に達者だったりするわけでさ、英検っつーのはまぁIQテストみたいなもんでさ、ただの結果だよね。なんかの能力を計る基準の一つっつーの?逆を言えばその基準の結果を高くするための勉強をすれば英検っつー枠組みでは英語力と関係無しの良い結果とかスコアを出せるんだよね。学校もこれと一緒だね。基本的に。だからもうさ、学校から学べるものって何にも無いんだなって分かっちゃったね。「ふん、俺は頭が良いのさ」ってふんぞり返るって意味じゃなくて、自分で勉強出来るやつにとっては学校なんていらない。でも俺みたいなやつの場合、社会恐怖症克服プログラムっつーかさ、ソーシャルアクセプタンスを感じる場としての社交場としての学校っつーのは凄く重要な役割を果たしているんだよね。


で、あれなんだけどさ、最近ね、あ、これは今書いてるんだけど、親父が自己啓発本とか苫米地の本とか読んでてさ、よーこからも一冊もらったんだけど結構ハマってるんだよね。まぁ結局、The science of getting richの応用編で言ってることは一緒なんだけど、バラエティがあるっつーかさ、認知科学的アプローチとかさ、宗教的アプローチとかさ、スピリチュアル的アプローチとかさ、そのバリエーションが楽しいんだよね。あ、でもマジでドリームキラーは怖いなって思ったね。キャリさんは死神だったのだなと改めて痛感したね。あそこまでドリームキラーを体現したような人も滅多にいないだろうな。埋まらない勘違いって長ったらしい一連のエントリーはドリームキラーとか苫米地とかルータイスとか知らないで書いてたんだけど、所謂、典型的なドリームキラーだよね。キャリさん。もう恐ろしくてしょうがない。魂を高めて結界を張るしかないね。ドリームキラーとか死神を寄せ付けない高貴な魂による結界っつーのかな?あとはそういうのがいても入ってこれないって意味での結界ね。


よーことか元相方とかと会ってやっぱ俺って間違ってないなって改めて思ったと同時に、なぜか彼らとか俺みたいなのが社会ではマイノリティっつー現状にやはり絶望してしまうよね。普通の観点で言えば変わってる人達なんだけどヒューマニティーって観点から言うとこれ以上にないぐらい高潔で健全っつーね。それだけデフォルトが汚れてたりダメだったりするんで彼らとか俺がマイノリティになっちゃうんだよね。意味分からん。マジで。ちゃんとした人間が苦労しなきゃいけなくて、根っこから腐った人間達が得するっつーか上手くやってける社会って何なの?って感じだよね。俺はそういうのを変えたいと心から思うよね。ラディカルに。あ、具体的に夢を語る必要は無いけど、夢って苫米地とかも言ってるけど現状では不可能なのがいいんだよね。そういう意味だと俺は夢だらけだから最高だよね。ホメオスタシスがありえないぐらい高い夢によって保たれてるんで、だからもう昇って行くしかないっつーのかな?凄い所産とかありえない偶然とかが全部必然的に起っていく感じだよね。まさしく運動する有機体としての人生だよね。


ってことで今日はこの辺で。


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最後の本だけどね、俺系ね。俺と同じ事言ってる系のポリティカルコレクトネスゼロのナイスな本ね。読んでないけど中身が全部分かるんだけどでも楽しいから読みたいっつって買ったんだけどね。俺の日本で一番好きな本屋である新宿のジュンク堂で2万以上の買い物をしたんだけどなかなか良い収穫だったんだよね。借金が増えたし、元々借金が多かったんでレコードを売りにいったんだけどまぁそれについてはまた今度書くわ。気が向いたらだけどね。で、最後の本だけどアマゾンで見たら中古で200円で売ってた。定価で買ったのに。素人による個人売買でのやり取りってヤヴァイよね。あんま本屋とか意味なくなるもんね。本屋で良さそうなのを立ち読みしてメモってあとでアマゾンのマーケットプレイスとかで安く買うとかね、こうすれば相当金セーブできるよね。いやーそれにしても200円とはね。驚きだ。真剣にマジで笑えないレベル。