憂国日。

mimisemi2009-07-10

元相方と度々ウォール伝にも登場するっつーかまぁ分からんかもしれないけど、「あそこでテトリス」とかの用語を作った人ね。度々言及されてる友達っつーかなんつーか。いや、友って素晴らしいねってことが書きたいんじゃなくてっつーか素晴らしいんだけど、メインなトピックは違うのね。まぁ適当な覚え書きっつーか街に出て思った事なんだけど、とにかくあれだ、この2人の友からは色々な巡り合わせで凄まじい贈り物をもらってしまった。元相方からは金欠っつーかまぁカードの返済のことを考えるとあんま金が出せないってことで買えなかったっつーかまぁユニオンで待ち合わせとかしたんだけどね、話が前後しててスマン。元相方にミルプラトードゥルーズの追悼盤を買ってもらったんだよね。


で、もう一人の友人というよりかは腐った社会をガラスのような繊細な神経で生きているという意味で戦友である友達に買ってもらったのはバロウズとカートコバーンのセッションの10インチね。ピクチャー盤の限定版で92年に出たやつなんだけど、これは戦友が掘ってて見つけたんだけど「これいくらだったら買う?」なんて言われたのね。で、俺は戸惑いつつさ、マジで「すげぇー!」って思ってたんだけどね、結局買ってくれることになったのよ。戦友が俺にプレゼントだっつって買ってくれたのね。しかもこれってそんなに安くないんだよ。所謂、特価レコードの類じゃないからね。ドゥルーズのやつ然り。いやー凄い贈り物だよね。考えられないっつーかさ、両者ともなんつーか今までもらった贈り物のなかでトップレベルに嬉しいっつーのかな?ましてや2つとも素で欲しいやつだったからね、余計にだよね。なんつーかお土産っつってチョコレートとかさ、「頑張ってね」とか言われつつ筆記用具とかをもらうのとはわけが違うじゃん?贈り物のクオリティだよね。それが両者とも一級なんだよね。もう嬉しくて死にそうだった。「えー!これを買ってくれるのぉー!!」って感覚を感じたのはマジで小学校の頃以来だったかもしれない。いやぁーマジで神聖な神のご加護と神聖な友人達の華麗なコンビネーションって感じだよね。


そんな素晴らしい神聖な強度を持った時間を過ごせたその一方で書きたい事っつーかさ、まぁメイントピックなんだけどね、まぁ些細なことなんだけど凄く気になったのでっつーのはね、またユニオンのジャズ館に売りにいったんだけどね、たいした値段にはならなかったけど、声が嗄れたオールドスクールなおっさんっつーか爺さんみたいなのがずーっと試聴しててさ、俺はミセス・ミラーのレコードを試聴したかったんだけど、ずーっとそのおっさんがあれだこれだって試聴しまくっててさ、なんつーか店ともベッタリな感じなのね。蛸壺的なクローズドな関係性っつーのかな?日本特有のアレね。常連さんがいれば普通の客は適当にあしらってもいいみたいな感じ。


でね、ユニオンのジャズ館でも特に一人ね、顔を見ればすぐ分かったんだけど特出すべき良い魂を持った人がいてさ、若い兄ちゃんなんだけど、すごくいいやつなんだよねっつーか分かるんだよね。オーラっつーか佇まいとかで良さが出てるっつーの?逆を言えば悪さがすぐ分かるんだよね。俺。残念ながら良い人間があまりいないのはまぁしょうがない事実だけどさ、すげー気になったのがね、活き活きと「このレコードなんですか?」って聞いた俺に対してさ、まぁおっさんが試聴してたやつなんだけど、なんかフロアマネージャーみたいなさ、ちょっと威張ったようなやつがさ、「いや、これは試聴のやつです」みたいなんつーのかな?「何お前?」みたいな口調で言ってきたのね。何聞いてんの?みたいな感じ?多少エキセントリックなメガネをしていて、んで見た目が異様っつーかオーラとかが普通の日本人と違ってパワーが漲っているのは認めるけどさ、それを「何お前?」みたいな感じで言われる筋合い無いっつーか俺を嫌うタイプって大体一緒ね。


俺のあまりにストレートアヘッドな態度とかに「なんなのお前?」みたいな感じで接してくるっつーかさ、あとはまぁ俺が上手っつーのも分かるんだけどね。だってレコード売りまくってるんだからさ、ましてやおっさんばっかがいるような店で若い見た目のやつが色々とジャズのレコードを売ってるんだからさ、「生意気な」みたいな感じがあるのかもしれないけどね、でもなんなのかな?あの態度?活き活きとしてたらいけないのかな?音楽好きです!っつって「なんですかこれ?」って聞くのがそんなにいけないことなのかね?なんかこの店員とかってその良い魂を持った兄ちゃんと違ってすんげー薄汚いオーラが出てるのね。近寄りがたいっつーか絶対友達になりたくないみたいなオーラね。アヴァンギャルド館でも6時以前にレジをしていた人の態度は凄く良かったんだけど、6時とか7時以降の店員の態度が腐ってたね。試聴とか頼むと露骨に「邪魔すんなよ!」みたいな顔をするしさ、目つきとか雰囲気がすげー悪いのね。ダークっつーか良くない感じ?でも接客はしっかりしてるんだよって矛盾してるようだけどさ、フォーマルな接客はするのね。いくらになりますとかありがとうございましたはちゃんとやるんだけどさっぱりスピリッツが無いっつーかさ、ああいうのは元相方的に言えばさ、ルーティンワークの言葉を使って人間関係をシャットダウンしてるんだよね。


これって日本特有なのかもしれないけどさ、店員と客ってもう普通の人間同士じゃないじゃん?フォーマルでなんつーか機械対人間みたいなね、なんであそこまで機械に徹するのかさっぱり分からないんだけど、ああいうのを過剰に求められる社会じゃまぁーしょうがないかなって気もするけどさ、もうなんつーか終わりだよね。日本って。アメリカの態度の悪い店員って普通のその人の怠慢だったり人間性だったりしてさ、二面性が無いんだけど、日本のダメっつーか嫌な店員ってすんげータチが悪いんだよね。まぁキャリさんみたいなもんでさ、仕事としてはっつーか店員としてはちゃんとやるんだよね。仕事を。ただ人間関係っつーかコミュニケーションを徹底的に遮断してるっつーのかな?それが不気味でしょうがない。まぁ俺がアメリカに慣れすぎたのかもしれないけど、俺に言わせれば元々ああいうような非人間的なあり方に俺は疑問を感じていたし、そんな俺がアメリカに行って気分が晴れるっつーか違和感を感じないのは必然だよね。


ようはアメリカに慣れたからという要素が先立っているのではなく、明らかな違和感が先立っているのね。で、アメリカに長くってほどでもないけどまぁそこそこ長くいるとあっちに慣れるじゃない?二面性の無い感じね。店員でもオフィスの人でも基本的にキャラ作りをしないっつーかさ、日本ほどの不気味なキャラ作りはしないんだよね。仏頂面して人を殺しそうな顔つきとか態度でさ、JRの駅員みたいな機械的っつーか機械語みたいな言い方で「いらっしゃいませ」とか「何円になります」とかさ、「ありがとうございました」って言うのってもう無礼だと思うんだよね。あんなんだったらやらないほうがいい。人間に対してのディスリスペクトだよ。あれは。客と店員っつーかそれ以前に基本的なことは人間対人間じゃん?それを忘れてどーするの?って話だよね。ジャズ館の嫌なフロアマネージャーっぽいやさぐれた店員は単純に嫌なやつだけど、アヴァンギャルド館の俺が行った時の6時以降の店員はマジで怖かった。ああいうのがいきなり豹変して人殺しになったとしても全然不思議じゃないってレベルね。で、同僚に聞くと「静かだけど真面目なやつだった」みたいなコメントばっかが寄せられるようなやつね。


こういうあり方がある種のデフォルトとしてあるって相当ダメだと思うんだよね。もう人間性が削がれるっつーかさ、気持ち悪い冷徹なロボットになるよね。で、俺みたいなある意味でレアなぐらい人間性たっぷりな人間が逆に排除されたりいじめられたりしてさ、日本を出るしか無くなるっつーこの状況ね。最低だよね。マジで。ああいう店員とか人間を見てて「やっぱ俺は間違ってないな」って確信するよね。彼らがクソなんであって、俺の威光が眩し過ぎて彼らは俺を攻撃するしかないのであって、問題は彼らで俺じゃないんだよね。だったら俺はどんどん自分の生身の人間性とか徳をガンガン積んでいこうと思うよね。彼らにもっと嫌われるような高潔で良い人間でありたいって思うよね。日本というリアル社会だと人間性のベクトルが逆に動くんだよね。つまりはさ、ああいう腐ったロボットみたいな人間が多いんで自分もまたその一部であらなきゃいけないので、ああいう生きかたを強制させられるっつーかさ、それが処世術であったりさ、逆にロボットみたいなペルソナを作らないとホメオスタシスがグラグラしちゃって気が狂うってことでさ、ああいう人格になるしかないみたいなね、究極的に病んだ社会だよね。はっきり言わせてもらうけど、俺はもう明日にでも帰国したい気分なんだよ。俺の友達は最高だし、贈り物もこっちで買ったものも、家族も親戚も最高なんだがさ、彼らに共通しているのはさ、彼らもまたそういう病んだ社会に苦しんでいるんだよね。


俺がこういう人間だから類友で秀逸な友しか残らないじゃない?で、類友ってことで彼らもそういう社会に苦しんでいるんだよね。だったら友達とか家族も含めてみんなアメリカに来ればいいのにとかって思っちゃうんだけど、まぁそれはともかくさ、悲しいよね。我が祖国なのにさ、「とっととアメリカに帰りたい!」って思わせるような要素がいっぱいあるって悲しいよね。俺はアメリカという場があるし、あっちでの生活を西部開拓時代的に開拓すれば道は開けるけど、逃げ場が無い人達って最悪だよね。いや、アダプトしてね、コールドなロボットでいることに疑問を持たない人達はいいのよ。問題はそういう社会に疲弊しきっている人達ね。彼らの行き場って無いじゃない?彼らは苦しみながらなんとか腐った社会と人間と折り合いをつけるしか無いんだよね。なんて狂った社会なんだろう!って思うよね。人間らしい人間がちゃんと生きられない社会が日本だよ。やっていけるのは今日のユニオンの良い魂を持った兄ちゃんじゃない感じが悪い店員達とかキャリさんとか前のルームメイトみたいな連中がのさばれる社会っつーのかな?ああいうダーティーさっつーか、薄汚い二面性とかさ、猪口才なトリックとかを持ってたほうが社会でやっていきやすいってマジで腐ってるよね。悪いけどもう俺はもう限界だわ。


繰り返しになるけど、友達とか家族とか良い本とかね、良い店員とかはいいんだよ。日本にいる良い人達は本当にいい。でもあまりに悪い人間とかさ、ダメな人間が多過ぎてもううんざりするね。ってことで俺はもう帰りたいよ。むしろ帰国が迫っているというのが心の安定になっているぐらい今日はうんざりした。いや、元相方と濃密で高度な話が出来たのは最高だったし、戦友と会えてなおかつ凄まじいクオリティのギフトをもらったっつーのはもう何にも代え難い最高の強度を持った瞬間だったわけだけどさ、でもそれと社会は別なんだよね。それは俺と他の個との関係性じゃない?俺と友達とか家族とか親戚っつー限られた世界の中での幸福だよね。でもそういう内輪のサークルだけじゃ生きていけないじゃない?当然。社会とかカッコ付きの人々と付き合っていかなきゃいけないじゃない?


で、その場合、残念ながら日本ってマジでクソなんだよね。ダメなシステムとクソみたいな人間が多過ぎる。マジで。それは日本がダメというよりかは恐らく戦後からの惰性なんだろうなって思うよね。ダメな社会とか人間のあり方とかを温存してきた戦後からの体制が永遠と続いてるのね。だからなんつーかさ、戦前の人達は良かったとまでは言えないけど、俺のじいさんの世代とかって人間のあり方が全然違うんだよね。昭和の映画とか見ててもそうじゃん?まぁこれは戦後だけどさ、人間味溢れてない?現代の日本っていつからか分からないけどさ、昭和の映画がノスタルジックに感じられるぐらい社会とか人々がコールドだよね。マザーテレサが貧しい国だって言うような国が日本なんだよね。こんな社会でまともな人間がまともな精神を保ちながら生きていけるわけがないね。生きていけるのは腐った人間が汚い人間かバカだけだね。あとはペルソナを作って渡り歩く事ができる人間ね。元相方は出版とか美術関係とかとも関わりがあるんだけど、彼の話だけを聞けば両者ともね、美術業界も出版業界も酷いもんらしいんだよね。まぁ全部がそうじゃないんだけどさ、一部だけどね、まぁ書いたらキリないんだけど、ゲンナリするような人間とかさ、レベルの低い連中が幅を効かせてるのね。元相方はその色々なリアル社会のダメっぷりにもう絶望してるんだよね。


彼はいつも書くように俺と台頭に喋れるだけあってずば抜けて頭が良いので社会への期待値とか人々への期待値が低いんだけどね、その低さよりも唖然とするほど低かったらしいんだよね。彼によれば。で、その絶望感は痛いほど分かるんだよね。彼ほどこまごまとした仕事とかね、健全な精神とか常識がある人間がさ、あそこまで疲弊するしかない社会で俺みたいな特殊な人間がやっていけるわけないよね。だからなんつーかさ、ダメな社会とかダメな人間に囲まれて落ち込まないでほしいよねって思うよね。俺みたいな確信があれば禍々しい人間に禍々しい態度をとられればとられるほど「俺は正しいんだ」っつーかさ、間違ってないなって思えるけど、確信が無いっつーか日本しか知らない場合さ、客観的な見方が出来ないで主観が日本的なものに埋没しちゃうじゃない?だからそういう人間に囲まれてそういう態度で接せられるとダメになっちゃうんだよね。


「俺は間違ってるのか?」とかって思っちゃうっつーかさ、うちの親父なんかがそうだけど、でもそうじゃないんだよね。周りが腐ってるだけなんだよね。でも腐った環境がデフォルトになっちゃうと客観性とか確信を保つのって大変だよね。元相方も環境によって自分の知性が下がっていっているのが分かるって言ってたからね。彼の言う知性とは恐らくインテリジェンスという意味ではなく、ニーチェ的な力への意志というか生への意志ってことなんだと思うね。知のベクトルが下がるっつーのかな?全然他人事じゃないんで自分の事みたいに感じるんだけどね。戦友はその繊細な精神によって凄まじい苦しみにあえいでいるっつーのは言うまでもないよね。


で、これはちょっと踏み込んだ言い方になるんだけどさ、元相方も戦友も口々にっつーとあれだけど「でも日本が好き」って言うんだよね。それは俺も同じなんだけど、彼らの場合、批判するつもりはないんだけど、まぁズッパリ言っちゃうとさ、ようはそれらが彼らを彼ら足らしめているある種の物語じゃない?マトリックスで言うところのマトリックスね。日本そのものを根本的に否定しちゃうと彼らの現実を否定することになるので彼らが生きていけなくなってしまう。だから彼らは根底的な日本批判が出来ないっつーかさ、やりたくてもやれないっつーかやったら地盤が崩れるからそこはやれないってところなんだと思うんだよね。日本が好きなのは分かるし、それは俺だって好きだよ。ただ今の日本はもう完全にダメだよね。そう俺が言いきれるのはアメリカっつー場を見つけたからだよね。だから日本っつー物語っつーか現実の中をサバイブしている人達にとって俺みたいな物言いはあんま良くは聞こえないだろうね。彼らの実存までをも否定しているかのような言い方になっちゃうじゃない?俺としてはそうじゃないんだが、社会とか物語っつー大きな乗り物を根底的に批判するとなると、やはりそれは間接的に彼らの実存への批判にもなりかねないんだよね。でも俺は本当のナショナリストであるから、マーク・トウェイン的に日本に対して批判的で居続けると思うね。本当に日本が良くなるまでね。それが本質的なナショナリストの役目だよね。


俺はアメリカが特にそこまで格別良い国だとは思わないのね。まぁ好きだけどようはさ、コントラストでアメリカが良く見えちゃうってだけなのね。つまりは日本が酷過ぎるってことなのよ。なんかね、日本人っつーか日本に住んでる人には悪いんだけど、今ですらさ、ここでずーっとやっていってくださいって言われたらもう気が狂うもんね。完全に。今はヴァケーションだから楽しめるんであってね、ここに定住しなさいって言われたらもう無理ね。実家があろうが自分の部屋があろうがやっていける自信が全く無いし、ここでやっていく自信なんて持ちたいとも思わないしね。だから今、俺がやれることは残りの時間を楽しく過ごしてさ、家族とも話したり友達と会ったりしてさ、時間を有意義に過ごすことだよね。あーやっぱ悲しい。何が悲しいかってこの祖国の体たらくっぷりだよね。「あーアメリカに戻りたくないなぁー」って思わせないこの雰囲気ね。満員電車とか乗ってても本当に思うよね。もう本当にダメだなって。まともな人間が幸せになれないってなんなんだろうね?マジで。


まぁいいや。今日はこの辺で。楽しかったんだけど、それと同時に悲しかったことが色々あってなんだか久々に精神が激動してる感じね。あっちにいると感じられないような違ったタイプの精神の疲労ね。悪い魂の店員の態度と満員電車と疲れ切ったサラリーマンを見ただけで大げさじゃない?って思うかな?俺にとっては全然大げさじゃないんだよね。

In Memorium

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