レコハン記。その2。

そんなわけでレコハン記の続きなんだけどもう本文で言及してるか分からんけど特に意識してなかったんだけどまぁあれだわ、その例の90年代とかにブートで出てたライブラリのコンピとかってジャンル分けが微妙でジャズのコンピのところに入ってるところもあればレアグルーヴとかファンクのコンピのところにもあったりして、まぁそのライブラリ音源自体がファンクとかジャズファンクも含むものだったりするんで置いてある場所は色々なんだけどまぁそれよりもあれですよ!!!

 

いや、ディスクレビューも兼ねてだけどそんな感じでOld Records Never Dieって本があるんだけど

 

Old Records Never Die: One Man's Quest for His Vinyl and His Past

Old Records Never Die: One Man's Quest for His Vinyl and His Past

 

 

まだ途中なんだけど俺みたいに一時期本文の比喩が最高なんだけど(笑)著者が何がきっかけだったか忘れたけどガールフレンドが出来たらポルノのコレクションの雑誌とかVHSを大量に捨てるように「もういいや」っつって大量に売ったことがあって、んでまさに俺みたく「いや、あれは大間違いだった」っつって再発とかではないまさに自分が持っていたのと同じものを買い直すっていう話なんだけどまぁその買い直しクエスト記というよりかはそれはまぁ買い直したきっかけの一部でまぁ色々とレコード屋での立ち話とか主にロックなんだけど面白いんでおススメです。

 

あ、んでその持ってたライブラリ系のブートとか正規関わらずコンピを取り戻す!ってことですよね。まぁそんな中でIrmaのSoul ClassicsってコンピがあってソウルとかファンクとかはKeb Dargeのコンピ買ったりあとまぁストリーミングとかで聴いたり何気に聴いてるミックスに入ってたりもするっていうレベルなんだけどまぁ前にも書いたかもしれないけどソウルよりファンクは沼にハマってもいいかな?って思うんだけどドーナツ盤収集とかやりだしたら金がいくらあっても足り無さそうだしやり始めたらとことん突き詰める俺ですからね、やりかねないじゃないっすか?

 

だからこれも封印系の欲望の一つなんだけどまぁようはさ、あれっすよ、まさにコスパ重視でコンピでいいじゃん?ってのとオリジナル盤でプレイしないやつはWackなんつー世界にいるわけでもないし(笑)まぁ今思えば当時のレアグルーヴとかの掘り始めの重圧っつったらないよね。コンピでプレイしてるだけで引け目があるみたいな(笑)

 

まぁすんげーバカバカしい世界だと思うけどまぁ別にオリジナル原理主義みたいなのもそれが生きがいだったらいいし発掘という意味では楽しいからね、ただまぁ俺は趣味が無いとか言いながら多趣味で趣味の出費がえげつなくて特に今はオーディオ関係をアナログ復活記念!ということで色々と揃えてるのもあるし常に余裕もっていかないとっていうかカツカツだとイレギュラーなものを買えなくなるからって結局買うんかい!って話だけど(笑)まぁこの辺は個人での消費停滞に対するアンチテーゼと抵抗だよね。

 

個人でデフレに対抗する草の根活動みたいな(笑)ただまぁhard earnedなmoneyを使うわけだから無駄なものには使いたくないよね。だからまぁ間を取ってコンピっつーね、いや、ライブラリ系の昔いっぱい持ってたやつっつーのもジャンルが狭すぎるしっていうかまぁその棚掘ってればまた他のを見つけられるからいいんだけどただまぁ散々聴いてきたりあとだいぶ前だけど7年とかかな?いや、なんかその昔持ってたライブラリとかブート臭いコンピを取り戻す活動ってCDで多発的にやってたりしたんだよね。

 

結果的にぶっちゃけアナログと違ってCDは二束三文で売られてるのが多いから一瞬で集められるんですよね。だからまぁすでに持ってたりするんだけどさらにそれをアナログで買うっつってまぁもちろんアナログでゲットー!っていう感動とね、いやー当時のままだねーみたいなノスタルジーもありつつたた音源はほぼ知ってるから(笑)驚きが無いよね。

 

そんな中で!なんですよ。そのイルマのソウルのコンピなんだけどSoul Classicsっつーやつですね。なんか当時だとフリーソウルとかがすげーブームでタワレコのバウンスとかメディアに金使い過ぎて金無いキッズはみんな読んでたと思うけど(笑)何かとまぁデカい広告が毎回のように出てるよなって感じなんだけどまぁそれはいいか。あ、これね。

 

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まぁ全曲外れ無しですよね。ソウル上級者にしたら初級者もいいところなんだろうけど(笑)まずはMartine GiraultのThe Revivalですね。

 

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まぁぶっちゃけ時代的にアシッドジャズとかの時代でクロスする感じではあるんだけどアシッドジャズとかになるとさすがにそこまで俺も歳じゃないんで(笑)リアルタイムじゃないんですよね。でもアシッドジャズってまぁなんかジャズの上辺だけを霞めたようなのが多いんだけど所謂こういうジャジーでメローなソウルってよく考えれば俺のドストライクゾーンなんだろうけどやっぱりジャンルっつー障壁があるっていうかソウルの棚とかに行かないんだよね。まぁ行く金銭的余裕なんて無かったですからね(笑)

 

シスコとかでテクノっつーかシカゴハウスチェックしてその後今は無きWaveで前衛音楽やら音響とかをチェックしてHMVで今リコレクションしているイルマとかのライブラリのコンピとかをチェックしてんでHMVの四階だったと思うけどそこでまぁインダストリアルチェックしてあとまぁ2階のクラブコーナーでディスコハウスとかのMIXCDチェックですよね。

 

んでまたそっからタワー行って現代音楽のコーナーで現代音楽チェックしてんでまぁその足ではないにせよ別な日には高円寺のマニュエラでモンド掘ったりとかそりゃまぁ必死にバイトしてましたけど針の代えとかも買えないぐらい音源の出費がエゲつかなかったよね。こんだけチェックしてたからそりゃソウルとかファンクに行くわけない。

 

んでその後にKruder & DorfmeisterとかThievery Corporation経由でダウンテンポとかに目覚めだすとダウンテンポとかも買うようになってあとまぁ当時色んな意味で席巻してたフューチャージャズとかだよね。しかも12インチとか買ってたからどんだけバイトしても金足りないわけっすよ。まぁその時もジャズも買ってたけど敷居が高い感じだからっていうかあと忘れてたけどドラムンベースも買ってたのよ(笑)

 

まぁ俺のドラムンベースは言わずもがなだけどあとまぁハウスもディスコハウスとかね、これもほぼ12インチだからシングルとかに1500円とか出すわけだからまぁーそりゃ大変よね。・・・んでもそれが楽しかったなーということですよ(笑)当時は金が追いつかねー!っていうアレしかなかったけどそんぐらい追うものがあったということの楽しさですよね。

 

あ、んで例のイルマのコンピからSoul 2 SoulのFairplayですね。

 

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今のアナログ環境で聴くとベースがグライムか!っていうぐらいぶっとくてこりゃ今の環境で聴かなかったら逆に反応しなかったかもなって感じっすね。Soul 2 Soulなんでヒップホップで言うところのATQとかぐらい基本なんだろうけどまぁそりゃ名前は知ってたけど熱心に聴くことはないし音源が手元にあったこともなかったんでまぁこんなに良かったんだな!っていうまぁ脳汁ドピュドピュ感が半端ないんですよね。

 

んでまぁそれって慣れた音楽とか聴いててもそんなにアレなんだけどソウルとかファンクってそんなに熱心に聴いてこなかったしオリジナルじゃないにしてもアナログなんてほぼ初!みたいなもんなわけでね、んでまぁ実際に脳汁はドピュドピュ出てるらしいってのがこれなんだけどね。

 

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wired.jp

 

まぁだから抗うつ効果が効いてるかどうかなんて分からない抗うつ剤の比じゃないんすよね。まぁ問題はずーっとそういうレコを聴いてるってのは永遠とドラッグ打ち続けてるようなもんでいつかは飽きたり新鮮に聞こえてた曲も聴き慣れたりとかまぁドラッグと一緒で耐性がつくってことだけどまぁ現状ドピュドピュならいいでしょう。

 

んでそのドピュってる状態で餌箱を漁るってのはドラッグを漁ってるようなもんなわけでさ、漁ることの楽しみもあるけどRewardがヤバい音源っつーのもあるから報酬系ドーパミン関係のアレとかが凄まじいんだよね。

 

まぁスニーカーやら洋服やらメガネやらってのを買い続けてあんまりもうそういうのが無くなったなってのがここ数年でっつーかそりゃずーっと続けてりゃそうなるんだけどただまぁ興味が無くなったわけじゃないんだけど、そこでまぁレコ掘り復活でソウルとかファンクいいんじゃね?ってのがまぁこないだみたいな暗黒に身を潜めて小難しい宗教哲学の本とかばっか読んでたらそりゃ誰でも鬱になるだろうって話でまぁそこそこの良いエクササイズと日を浴びるっつーのと気分転換での外出の必要性ですよね。

 

抗うつっていう意味だとそこで旨いものを食べるというのも欲望を満たすというよりかは自分でやる代替医療みたいなもんで体とメンタルヘルスを維持するためにやるんだって思うと飯は薬膳みたいなもんだしレコードは抗うつ剤とか安定剤みたいなもんでしょ。これは別にエクスキューズじゃなくて実際にまぁマジでそうだなっていうかこんなに気分変わったり調子良くなるんだなってのを思うと上手く利用していかない手はないよね。

 

何よりデフォだとどうしても鬱になりがちだしあとまぁ人間って一人で居ると不安になるようにできてるんだってね。なんか昔の遺伝子の名残とかで飯大丈夫かな?とか狩りに行かなくて大丈夫だろうか?とかっていう生存のために不安を感じるようになってるみたいなのをなんかで読んだんだけどまぁそうだろうなって思うわけよね。

 

まぁそんな感じでディスクレビューに戻るんだけどそういうコンピの棚を掘ってて見つけたのがフランスのSoul Patrol Recordsっつーコンピレーベルのコンピなんだけど

 

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Discogs見る限りまさに90年代のレア音源熱が吹き荒れてた時代に出てた正規盤っぽいブート盤を出してたレーベルなんじゃねーか!って感動したりしたんだけど(笑)別にブート万歳!なんじゃないんだけどさっきも書いたけどCDとかレコとかへのメディアへの出費が半端じゃないキッズにとってはレア音源満載のブートのコンピとかすんげーお財布に優しかったわけなのよね。まぁ完全に世代的な実存なんだけど(笑)

 

まぁこれはライセンス盤なのかな?とにかくまぁすんげー最高にドープなファンクのコンピでしてね

 

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んでもう最高過ぎて猿のようにリピートして溝無くなるんじゃない?ってペースで聴きまくってるのがJay MitchellのGoombay Bumpね。

 

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ブレイクのミニマリズムよね。超シンプルで無駄なものが一切なくて快楽要素しかないというクソグルーヴィーでどす黒いトラックだよね。もうこういうのを浴びるように聴いていたいわ。そうすれば鬱にならないで済むし今後も生きていけそうだよね。こういうのを起床後に聴くと一気に全身の細胞がファンクされていくのを感じるんだよね。一気に活性化してコナトゥス全開になるっつーかね、自己保存よね。これでやっていけそうだ!っていうパワーを得られるというかなんというか。

 

あとまぁ蛇足なんだけどキッズ時代に掘ってた時と今との違いは色々あるけどとりわけ今書いたようなソウルとかファンクにしてみると歌詞が分かるっていうのが大きいよね。所謂本当にリリックも含めた歌モノとしてちゃんと聴けるようになってるってのはデカいよね。ラップとかだとさすがに部分的にしか分からないけどソウルはちゃんと聴き取れるからそこはデカいなとは思ったね。

 

 ってことでレコハン記の続きです。

 

でもまぁ今は今で良いんだけどね。まぁ俺が通ってた頃の特にジャズ系の値上がりが異常だったってのもあって隅から隅までレゲエ以外は掘ってきたんだけど値段が相当控えめよね。まぁ控えめになったってもう十年以上前からそうらしいんだけどジャズ系だとまぁこれ持ってたっけなーとか思いつつ手放さなきゃ良かったなって思うやつを見つけたら買う感じで新しいの買ってないじゃん!とか自分に突っ込みをいれつつまぁ当時のバイト代をつぎ込んでた時と違ってまぁ若干大人になりましたからね、まぁまだミリオネアにはなってないけど(笑)そんなに高くないからポンポン抜いちゃうよね。

 

んで結果的に64枚だったかな?もち郵送してもらいましたけど何気にかなりジャズ系のコンピとかの収穫が凄かったのもあるのとあとあれなんだよね、当時も今も二束三文な所謂ポール・マーフィーとかのロンドン・ジャズダンス期に出たようなコンピとかも好きなんだよね。90年代のClub Jazz感が無いダンスジャズコンピとかね、まぁそれはともかく凄まじかったのがあれなんだよね、自分でも意外だったんだけどファンク系のコンピとかを相当買ったってことなんだけどね。

 

最近のレコード復活でジャズのコンピとか聴いてるとジャズファンクすんげーいいな!って思うようになっててまぁファンクって結構前から好きになってたけどあれもファンク沼になるから手を出すまいとかって思ってたけどコンピでいいんじゃんね?って思うとこれまたポンポン抜いちゃう感じでしたね。あとまぁフォノイコライザーの威力もあると思うんですよね。ベースの音とドラムの音とカッティングギターの音の質感とかがアナログとかだと半端ないんだよね。

 

ヒップホップな兄ちゃんならそんなの自明かもしれないけど俺的にすげー体験でさ、こんなにジャズファンクかっけーんだっていうかっこよさは分かってたけどアナログで聴くとラテンとかもそうなんだけど打楽器とかの皮の音とか凄いでしょ。シェイカーの音とか所謂打ち込みではない生の音ってのがすげー良いんだよね。アナログだと。

 

んでまぁファンクなんでそういうものの宝庫なわけでさ、あとまぁKeb DargeとかのR&Bとかね。Kebがそうだったか忘れたけどソウルボーイっつー昔のロンドンの労働者階級でコカインとかキメながら週末にアメリカとかのマイナーなR&Bとかで踊り狂ってたっつーカルチャーがあってまぁ映画あるけどね、あの辺の音とかもいいよね。CDはだいぶ前に買ったけどこういうのもオリジナルは高いし掘るの大変だからパスで(笑)お手軽なコンピだったらありじゃね?ってことでさ、あとまぁなんか掘る対象を増やすとまぁ楽しくなるじゃん?延命よね。

 

 いや、モンドって相対的に相当少ないのよ。ジャンルとして確立されてないしヘンテコなレコードなんて滅多にあるもんじゃなくて本当にバイヤーさん次第なんだよね。かといってもモンド名盤!みたいな感じで値段がつき過ぎてるのもあんま好きじゃないしレコードっていかに安く良いのを買うか?っつーところにロマンがあるんだよね。俺がレアグルーヴ好きなのも音楽としてってのもあるけどNorman Jayとかが当時はゴミ扱いされてたアメリカドルで言うところの99セントボックスよね。

 

この中のやつ99セントです。もってけドロボー的なクレートから色々掘ってそういうところから文字通りレアなグルーヴを発掘するという言わば音楽考古学みたいなもんなわけでね、99セントドリームっつーかさ、誰も見向きもしなかったんだけど盤自体はゴミだけど一曲すんげー良い曲がある!とかさ、そういう感じよね。まぁそれも価値づけられちゃうと100円均一からそういうのを探し出すってのは無理になるっつーかまぁレアグルーヴ自体が掘られちゃうと値段ついちゃうからしょうがないんだけどなんかまぁそういうのが好きだったりするんだよね。

 

なんか普段言う結局金かよ!っていうところとは違う金なんすよね。ゴミから宝物を!ってそれ言い出したらアンティークとかもそうじゃん?ロマンよね。まぁレコードに限って言えば恐らく大体ちゃんとした値段ついちゃってるから滅多にないんだけどね。まぁそんな感じで一部は結構高めのコンピとかもあったけどレアグルーヴ館でかなり買ったんだけどその時にキャンペーン中っつって一枚当たり10%オフになりますってのを渡されたんだけどあとになって「え?」っつー今日から使えるんだったら今買ったのって相当割引になったのでは・・・とか思いつつまぁ細かいことを気にしない!というのは幸福への道ですよね。幸福の修錬ですよ。

 

ってことでレコハン記も書いてたら年末もあと僅か!って感じになって気がついたら年が明けてたってぐらいコンスタントに更新できればいいっすね。まぁそれにしてもってまぁ今年を振り返るのまだ早い気がするけど(笑)相変わらずの大躍進を毎年続けられてる感じよね。大体なんか次の年のディレクションみたいなのを年末近くなると「来た!」って感じで来る感じで次の年実際それでずーっとやってけるみたいなのがあるけど去年の年末にキリスト教に開眼してまぁそのキリスト教はいいんだけどリアルでの趣味がいよいよねーな・・・っていうか読書オンリーかよ・・・ってまぁ宗教音楽やらなにやらめっちゃディグったしパゾリーニやらブニュエルやらDVD買いまくったし俺的にフィジカル復活!って感じの仕上げがレコードな感じで何気に最高ですね。

 

マテリアル消費的な感じではなくてフィジカルで買ってディープに楽しむっていう感じよね。まぁそんな感じで色々とまたディープにあらゆるものを掘り下げていければいいなーとかって思ってますがまぁそんな感じで続くんでんじゃまた。