躁鬱!奇想天外さんへの返信。その3。

躁鬱!奇想天外 


ありがとうございます! リンク見たんですけどめちゃ難しそうじゃないですか。これを読めるとか耳セミさんやっぱすごいですね〜。 そう言われてみたら数学に興味あるんですけど、前に耳セミさんに勧められた確率の本の原語版とかを読んでみようかなと思いました。 そこで数学のなんだろうなあ、優しい入門書の原語版を教えて欲しいです。

 

数学ガールの英語版みたいなのがあればいいのですが。 あとこういうレベルの学術系サイトの英文をスラスラ読めるようになりたいんですけど、この英文て結構レベル高いと思いますか? 耳セミさんレベルだとやっぱり普通に読めるのでしょうか? まあ簡単な単語の節だったら読めるんですけどsound it outみたいな句動詞がくるとわかんなくなるんですよね・・・ どうやったらこのレベルのものを読めるようになるんですかね。。。

 

An Ancient Greek Philosopher Was Exiled for Claiming the Moon Was a Rock, Not a God https://www.smithsonianmag.com/science-nature/ancient-greek-philosopher-was-exiled-claiming-moon-was-rock-not-god-180972447/

 

返信が遅れてしまいました。すみません。

 

難しい本という定義自体が曖昧ですよね。結局、それは何も知らないと難しく感じるだけで段階を経ている人にとってはそんなに難しくないっていう相対的なものだと思います。逆に全く知識がない分野の本を読んでもさっぱり分からないということがありますからね。基本は知識の積み上げなので、僕が凄い凄くないとかは関係ないと思いますよ。

 

英語にしても何しろ四年半もアメリカにいてコミカレですが一応大学まで行ってたので英語は読めて当然なので、これも全然凄くないんですよ。まぁでも留学しても英語力が上がらない人もいるという意味では、僕は凄く努力はしたと思いますけど、でもこれも結局積み重ねですよね。文法を覚えてボキャブラリーを覚えてっていうのを永遠とやっていけば最終的にスラスラ読めるようになります。

 

読書とかの言語を介するものってそんなに元の才能とかが必要とされないものだから、誰でも積み上げれば結果が出るというものだと思うんですよね。身体能力とかになると限界とかあるんでしょうけど、文字を読むということに関してはただの積み上げだと思っています。

 

貼っていただいたURLのものは読めますね。特にギリシャの哲学者云々の話なので、僕の分野でもあるので余計に読みやすいですね。

 

数学ガールは英訳があるので、邦訳と照らし合わせて読むとかはいいかもしれないですね。あと僕はアメリカで数学に目覚めたときは「The Manga Guide to」シリーズを一通り書店で買って読みました。これも元々日本語のやつの英訳版ですね。特に数学の場合、僕の場合ですが、イメージとか形とか視覚情報で色々と考えたりするので、漫画とかって一番いいんですよね。でもThe Manga Guideシリーズって凄く質が高くて、下手な入門書よりよっぽど良かったりするんです。和書の入門書って酷いの多いですからね。最近のは良いと思うんですけど、昔出ていたようなやつとか大学生はみんな読んでいたとか言われるやつは今のクオリティからするととんでもなく程度が低いものだったりします。

 

それぐらいしか入門書が無かったから頑張って不親切なものを読んでいたということでしょうかね。

 

Doverという出版社が版権が切れたかどうかは定かではないんですが、昔の本を廉価で出版していて、数学書とかは普通に高かったりするのでDoverは相当読みましたね。外れがあっても安いのでリスクが少ないというかなんというか(笑)

 

store.doverpublications.com

 

ただあまり入門書を読んだという記憶がないので、おすすめがあるかと言われると微妙ですね。数学に目覚めたときに書いてたと思うんですが、数学を構造主義的な集合論として考えるようになったときに、ブルバキの一連の数学シリーズが自分にとっての入門書だったので、特に数学は人によって代数的に考えると分かりやすいとか、何でも解析の落とし込めて考えると分かりやすいとか、あとは基本的に幾何として見えるみたいな人もいるので、人によって何が良いのか?というのが異なるので難しいですね。

 

とりあえずManga Guideシリーズはおススメですね。漫画だからイカつさがないし、気楽に読めるし分からないところを絵で補えるから数学的にも英語的にも分かりやすいというのがあると思うんですね。英語の本を読むためにまずは読みやすい児童書から読み始めるという方法もあるぐらいなので、漫画を英語で読むとかも全然いいと思うんですよね。

 

www.ohmsha.co.jp

 

これのフーリエ変換のやつとか読んで感動しましたよ。そうだったのか!ってのが一瞬で分かったんですね。とりあえず興味がある分野の漫画ガイドシリーズを全部読んでしまうというのはアリかと思いますね。

 

これもよく言われることですが、英語に慣れるためには乱読が必要なんですよね。読書が好きで日本語の本を読みたくてもちょっと我慢して英語の本を必ず一日の中で数時間読むようにしていけば、継続は力なりで英語力はどんどんアップしていきます。あと英語自体を学ぶにしても、英語の文法の本とかを英語で読むというのもいいと思いますね。

 

前にも書きましたけど英語の映画を英語字幕を出しながら見るというのも何気にリーディングになるのでお勧めです。退屈しない方法が必要なんですよね。英語の勉強やらなきゃ!とかだと絶対疲れるので(笑)生活の中に当たり前に英語に接する時間を作ればいいと思います。あと急いでやってもしょうがないので、急ぐよりも継続を心がけてください。

 

例えば一日10時間やっていたといっても恐らく次の日はやる気が出ないか頭がぼーっとしてるはずなんですよね。脳はデータを咀嚼するのに睡眠とある程度の処理する時間が必要なので、詰込みでやっても短期的に記憶されるだけで長期記憶として定着させるには継続が鉄則ですね。躁鬱さんの年齢は分かりませんが、お若いでしょうし、40近くなってくると脳が働かなくなってくるとか大ウソなので(笑)あまり焦らずじっくり取り組んでみてください。やればやるほど結果は出ます。

 

ただ時間が必要ということですね。ある程度の長い期間取り組めば絶対読めるようになります。

 

だから頑張ってくださいというより楽しんでください。で、頑張るのはなるべくやめてください(笑)長期的に無理なくやれる道を模索できれば、それさえ見つかればあとは時間の問題なので、無理なくやれる自分なりのやり方を確立するのが重要だと思います。

 

他に何かあったらまたご質問ください。お役に立てればとても光栄に思います。あとしつこいようですが、僕が凄いなんて思わないでください(笑)人生の大半を読書に費やしてきている人間なので読めて当たり前なんですよ。接してる絶対量が多いってことですね。これを僕は時間の暴力と言っていますが(笑)もちろんダラダラやるのではなくて集中してある程度の時間取り組めば、あとは時間の暴力でどうにでもなります。

 

「こんなのを読みたいなー」という気持ちはよく分かります。僕もそうだったので。でも実際、僕は読めるようになっているわけなので、躁鬱さんに不可能なわけがないんです。

 

なので楽しんで取り組んでください。