行方不明の象を探して。その270。

そしてその海からモンスターが現れたと同時に海が森に変わり、自分の認識は混乱を極めていると同時に、その意味不明の変化と同化してしまいと思っていた。そして視界がフェードアウトしていった。森と化した公園の砂場に太陽が昇り、お天道様の顔が現れた。そこで自分が思ったのは「お天道様に顔なんてあったんだ!」という発見だった。

 

そのお天道様の光に照らされながら、セロリになった自分が気が付いたのは、彼女のアソコにモザイクがかかっているということだった。いや、普通、モザイクって画像編集でかけるもんなんであってね、直にっていうか現実世界でモザイクがかかるなんてことがあるの?しかもそれがお天道様の光の中でそうなったもんだから、これは神の修正なのか?なんて思ったりして。

 

気が付いたらまたどっかにワープしたのか森が変化したのか確かではなかったが、どこかの部屋の一室にいた。そこはミリタリーマニアっぽい感じのオタクが住んでいそうな感じの部屋で、部屋には所狭しとミリタリーグッズが並べられていたのだが、ここで思ったのは、次は野菜じゃなくてミリタリーグッズをいかにヴァギナに刺すのか?ということだった。さっきみたいにミリタリーグッズがミリタリーグッズモンスターみたいになって彼女のアソコに入っていって・・・・・・って思っていたら部屋中が変な色のカーテンに覆われた大広間になっていた。

 

で、その奥にはまたその変な色のカーテンがあって、カーテンを開いてみると、というよりも開くというより開いたシーンを見ているという感じだった。セロリになった自分がカーテンを開いているというよりそのシーンを見ているという感じ。でも確実に自分はその大広間にいる。その大広間でイエスはジャガンナスの寺院に弟子入りを許されて、ここでヴェーダ経典とマニ法典を学んだらしい。ということはタイムスリップしたということ?イエス様がおられるということ?クリシュナ神とのコラボとかアツ過ぎるだろ!

 

そこには玉座があって偉そうな感じの王様みたいな人が座っていた。緑のジャージを着て、黒の紐でグルグル巻きになっている赤いスニーカーを履いているのだが、とにかく異様としかいいようがない。セロリになっている自分が言うのもアレなのだけど。

 

そのジャージの王様の頭には猫耳バンドがつけられていて、髪の毛はクルクルの天然パーマで、でもそんなわけのわからない見た目に反して顔は割とキリッとしているというか、まぁ重厚感がある顔というのか、でもまぁ結構王様っぽい顔かもしれない。自称イエスだった。

 

イエス様は俺に気が付いたようで、一瞬「アレ」みたいなきょとんとした顔をしたんだけど、唐突に王様に起こった最近の出来事を話し始めた。内容は雑多で最近のSNS見てるとイライラするとか、そういうSNSを見てイライラした人たちがモノ化しただの、いや、そのモノ化って何なの?っていうと、さっきの野菜の行進じゃないけど、本当に文字通りの「モノ」になっちゃってるらしい。文房具とか調理器具とか工具とか、とにかくあらゆるモノ。で、オオ様はそんな状況が楽しくてしょうがないらしく大笑いしていた。

 

でも俺はイエス様に、そんな状況なのにも関わらずなんとも思わないっていうか、笑って済むことなんですか?なんて聞いてみたりした。まぁそんな状況をすぐ飲み込める俺も俺なんだけど、いや、さっきみたいなことがあったりするから多少変なことがあってももう動じないわけ。なんっつったって今の俺セロリだし。

 

あ、んで前置き長くなったけど、その質問したら大笑いしてたイエス様がガチ切れしてさ、「くだらないやつらがモノになって何が悪い!」なんて言うわけよ。んでそんなに俺のことが気に入らないんだったらそのモノ化したやつらを見に行こうとかって言うわけ。

 

俺は従うしかなかったから「はぁ・・・・んじゃ行きましょうか」って感じで付き添うことになったんだけど、ここがどこなのか、どうやって彼らを見に行くのか?タクシーなのか徒歩なのか?とか考えてたら、そのモノ化した人たちの一部が同じ階のテラスにいたんだよね。

 

で、そのテラスからはモノ化された人たちで賑わう競馬場が見渡せて、レースが始まると、モノ化された人たちは狂乱したかのように盛り上がってて。急に耳元で「ヒェッ」ていう甲高い声が聞こえたんで振り向いたらイエス様がいて唐突にまた色々なことを話し始めた。さっきのSNSの時みたいな感じで。

 

で、今回はどんな話なのか?っていうとイエス様が色々やってきた、本人曰く「悪事」の告白で、SNSにくだらないことを書いたり、それを見てイライラしたりニヤニヤしたりしているやつらがアホ臭いとか思いながらも、実は本人も相当なSNSジャンキーで、スマホ中毒どころではないSNSジャンキーだったなんてことだったりしたんだけど、まぁ本当にどうでもいい話というか、さっきから一体何なんだろう?っていう感じだよね。

 

で、気が付いたことがあるんだけどイエス様は何人かのお抱えの人間がいるみたいで、執事とか周りのお世話をする人たちというよりかは奴隷という感じの人たちで、イエス様曰く、「モノ化しかけていた人間を救った代償に奴隷にした」らしく、ってことはだったらモノ化させているのは王様なの?とかって思ったんだけど、奴隷たちがその辺にいてなんかやってるんでそれを聞くこともできなかったわけなんだけど。でも今思うと奴隷って見えただけで実は後に使徒って言われる人たちだったのかもしれない。ってことはここはエルサレムなの?でもクリシュナがいたらインドだよね。意味わかんない。

 

で、イエス様はそのテラスから見えるというより直結している競馬場のとある場所にいいものがあるっつーんで連れてってやるって言うもんだから、さっきと同じ感じで従うしかない感じでついていったら、その「いいものがある」という場所は巨大なホールで、黄金の蝋燭に照らされた、神々しいような場所だったのね。真ん中にあるのは今思えば失われたアークだったのかもしれない。実在したのか!って感動したけどスマホを持てる身じゃなかったんで撮影とか全然できなかったし、セロリだから見ることが許されていたのかなと。

 

ホールから繋がっている地下道への未知は暗闇の中で半分見えなくなるほど高くそびえ立つ燭台が延々と続いていて、地平線まで続いているかのようなバンケットテーブルの列の向こうに、巨大なペニスを象ったオブジェのようなものが伸びている。。地平線まで続いているかのように見えるが、そこには光り輝く霞のようなものを通して階段の重なり、アーケードの重なり、コロッセオ、塔、そしてその先には宮殿の壁の漠然とした境界線が見えてくる。

 

宮殿の壁の境界線、その上には杉の紋章がそびえ立ち、さらに黒の塊を作っている。その上には杉の頂上があり、暗闇の中にさらに黒い塊を作っている。紫の花輪を冠した客たちは、非常に低い長椅子に腰掛け、肘をついている。この長椅子の二列の長さに沿って長椅子の二重のラインに沿って「彼女のヴァギナからワインが注がれています!」ってアナウンスで言ってた。電気があるってことかっていうかスピーカー的なものがあるんだったら古代じゃないな。ティアラを身にまとい、カーバンクルを身にまとい、たった一人であのイエス様は食べたり飲んだりしている。

 

イエス様の近くで先の尖った帽子をかぶった2人の司祭が火炎瓶を振り回している。下の舗道には、手足を切断された捕虜の王たちが這っている。さらにその下には、目に包帯を巻いた彼の兄弟たちが座っている。弟たちは目に包帯を巻いて座っているが、みんな目が見えないらしい。

 

部屋の奥底からは、絶え間ない痛みのうめき声が聞こえてくる。甘い水圧オルガンのゆっくりとした音が、歌のコーラスと交互に聞こえてくる。宮殿の周りには計り知れない都市が広がっているのを感じる。そして奴隷が皿を持ってあちこち走り回る。女性は客の列の間を歩いて籠はパンの重さでうなっている。籠はパンの重さでうなりを上げ、穴の開いた水の皮を積んだハンドバッグが穴の開いた水桶を積んだ家畜が広間を行き来し、アルコールを散布して舗装を冷やしている。

 

ライオン使いが、飼いならされたライオンを連れ回していて、屈強な船頭が曲芸をしている。裸の子供たちが互いに雪の粒をぶつけ合い、それが明るい銀食器に当たってはじける。裸の子供たちが雪をぶつけ合い、それが明るい銀食器に当たって破裂する。天変地異のようなひどい喧騒があり、巨大な雲が宴会を覆っている。巨大な雲が宴会の上にかかっているが、これは肉や息が多いからだ。

 

時には風で大きなペニスから引き裂かれた火の粉が流れ星のように夜を横切る。イエス様は腕で顔についた香水を拭う。あの例の高い香油だろうなとその時は思ったね。彼は聖なる器から食事をし神聖な器を食べては壊し、密かに艦隊の数を数えては艦隊の数、軍隊の数、臣下の数を密かに計算した。そのうち、新たな気まぐれで宮殿を燃やし、客もすべて燃やしてしまう。彼の夢はバベルの塔を再建して神を失脚させることだった。

 

遠くから彼の眉間にあるすべての考えを読んでいた。すぐに彼は乱痴気騒ぎに耽り、抹殺の怒りに満ちている。そして、汚いものに溺れたいという大きな欲望に駆られている。人を恐怖に陥れるものを劣化させることは、人の心に与える暴挙である。それは人の心に与えられた侮辱であり、人を呆然とさせるもう一つの方法を提供する。

 

獣ほど下品なものはないので、テーブルの上に四つん這いになり雄牛のように鳴いた。手に突然の痛みを感じた。そして再び宮殿の中にいることに気づいた。

 

岩の輪には誰もいない。空には星が輝いている。全てが静寂に包まれている。喘ぐ獣は横になり、奴隷たちは俵や荷物に駆け寄った。ストライプの絨毯が広げられ、異常にキラキラしたものが地面に置かれていた。

 

頭につけたダチョウの毛を揺らしながら、黄金の網を身につけた白象が前を歩く。青い羊毛のクッションの上に腰を下ろして足を組み、目を半分閉じ、美しい頭がうなだれている。

光を放つような見事な衣装を身にまとった彼女だ。

 

彼女を敷かれた絨毯の上を滑るように降りてきて近付きながらこう叫んだ。

 

「ああ、ハンサムなあなた!ハンサムなあなた!あたしの心はメロメロよ!あたしはあなたを愛しています!」

 

彼女はじっと見つめこう言った

 

「あなたは何を夢見ているの?」

 

杭よりも硬くなった体を震わせながら、全く動きがとれなくなっていた。全身は死体より青ざめていた。

 

「この小さな箱の中に何が入っているのかを知ることができたら何度も何度もそれを回して開けてみて。誰も成功したことがないのよ。さぁあたしにキスして!そうしたら開け方を教えてあげるわ」

 

彼女は両頬をつかんでこう言った。失われたアークを開けろと?そりゃすげーけどよ、セロリなんだぁ俺。今。開けられたら「失われたアークを開けた男」として一生食っていけるだろうなって思ったのにセロリだなんて。

 

「あたしの愛撫を拒み、子供の笑顔に顔をしかめる野蛮な狂気のようね。細菌と変態の理由を知りたいと思う?」

 

そして彼女の愛液が水を形成し、彼女の快楽によって暗黒物質が生まれた。思考はその原因となった一過性の事実を乗り越えられない。今も消えてしまった存在は、まだ生まれていない胎内に再び滞在して今も消えた存在は、まだ形を成していない胎内に再び滞在し、再び地上に戻って他の生物のために災いをもたらした。