King of Dickkin’ Vol.25

マイコー追悼シリーズその2になるディックの25が出来たんでアップしましたっつっても24と同じwaxdjにアップしといたんで、まぁちょっと時間かかるかもしれんが聞いてみてくれ。




http://waxdj.com/djs/3044/


いつも書くけど、ディッキンシリーズは回を重ねるごとにクオリティが上がっていくわけだけど、こういうペースで続けていったらそのうちやることなくなるんじゃないか?なんてちょっと怖くなったりもしたね。俺のクリエイティビティが怖いみたいな。半分ジョーダン23ってことでジョーダン12.5だけどね。でもまぁペースは凄いよね。ここ1年ぐらいでもう10ミックスぐらい作ったんじゃないかな?いや、もっとかな?前はっつーか初期の頃は年に2〜3個ぐらいだったような気がするんだけどね、今は凄いね。こっち来る前からそうだったけど、完全に脳内が作曲モードじゃなくてミックスモードになってるんだよね。来る前にやってたバイトの時はたぶんディックの6の構想を練ってたと思うんだけど、生ジャズのやつね、レジが暇になるとずーっとミックスのこと考えてたからね。思えばもうこの頃からすでに音作りには没頭してなかったんだよね。もうだいぶ指向性がミックスに行ってるっつーかなんつーか。


いや、前にも書いたけどさ、俺が作るようなやつってもう結構作っちゃった感じがあるんだよね。出し尽くしたっつーか作りたいようなのは作っちゃったって感じでさ、俺が作る必然性みたいなのが衝動以外にありえなくなるんだよね。似たような方法論でやればいくらでも似たような曲は作れるけど、同じ事繰り返してもしょうがないし、何より俺がつまらないからやらないんだよね。あと特に自分のやつの場合、レコードにしたいっつーのがあるわけよ。いつも書いてるけど、CDとかデータとかじゃなくて、わざわざ針を落としてまで聞かなきゃいけないぐらいの機会費用を払わなきゃいけないようなさ、それは傲慢って意味じゃなくて、音はデジタルなんだがアナログにしたい音ばっかりなんだよね。デジタルでいいのもあるけど、特に一回もアップしてないようなやつに関しては完全にアナログ仕様だからそのままアップしたくないんだよね。どうせ出すならアナログで出したいっつーのがあるわけよ。


まぁいいや。んでミックスだけどさ、まぁ相変わらずまぁ俺が聞きたいようなのを作るっつーのは一貫したコンセプトなんだけど、俺が聞きたいと思うようなジャンルのミックスで唯一俺が作ってないのってテクノなんだけど、テクノって既存のやつですでにもう完全な形になってるミックスがいくつかあるんでさ、なんか作っても意味ないなって気がするわけね。卓球のDJFとテクネイジアのPlusなんだけどね、あとはまぁ身体性で言うとフミヤのミックスアップとかジェフミルズのミックスアップとかだけど、別に競うつもりでミックスは作ってないんだけど、もう理想的なのがあると意味ないじゃん?俺がシカゴハウスとか好きなのにも関わらずボツの9以外は作ってないのもゲットー系にしろなんにしろ既存のミックスで理想的なのがあるからいらないんだよね。あえて俺がやる必要ないっつーか。


それに比べて今回のガラージっつーかまぁ今回のはガラージでも懐かしい感じのスピードガラージみたいなのが多いけど、ガラージ系とかって意外と無いんだよ。理想的なミックスが無いの。あれあのさ、「私が考えるディスコ」って学のモジリアーニのやつのミックスあるじゃん?あれってのがまぁさ、デリック・メイのミックスアップのさ、グリーンベルベットに入る前のテックハウス系のノリのフィルターディスコみたいなのがもっと続けばいいのにっていう当時からの個人的な欲求の表れだってまぁアップしたときに書いたと思うけど、ようはさ、「こんなのがあればいいなー」とかさ、既存のミックス聞いてて「こういう感じがもっと続けばいいのになー」とかさ、「なんでここでこの曲いくのかな?」とかっていう失望っつーのかな?「俺だったらこうやるのに!」っつーのの具現化だったりして、つまりはイデアの顕在化なんだよね。現前しているイデアの顕在化ね。そのプロセスがまぁ自分にとっての何かを作るって行為であるし、換言すれば、イデアが無いと何も始まらないんだよね。所謂、とりあえず作ろうかっつってリズムだけ組んでみるとかさ、そういうの絶対やらないのね。


そんな意味でテクノは俺が考えられる範囲でミックスアップシリーズとか卓球のDJFとかテクネイジアの片割れのPlusよりも勝るテクノミックスって無いし、特にテクネイジアの片割れのほうはもう完全に俺ミックスなんだよね。まさしく俺が聞きたい音とか構成そのままっつーの?あいつがやっちゃってるんでもう俺がやる必要ないって感じ?だから作らないんだよね。ありもので十分だから。


それに比べて俺が作ってるジャンルのやつは7割ぐらいはいいんだけど好きじゃないトラックとかも多いっつーのが既存のミックスとかで多いタイプの音楽なんだよね。まぁムンベとかガラージとかハウス系だけども。だからこそ俺が俺のために作る必要があるから作るのね。だって俺が聞きたいからね。


ってことで今回のやつはマイコーの追悼シリーズのVol.2なわけだけど、これもまぁ俺の聞きたい音満載なミックスでしかも引き蘢りが作ったのにも関わらず他のミックスもそうだけど、特に今回のはドライブ仕様っつーかドライヴにバッチリ!みたいな感じになってるんでさ、季節的にまぁ夏ぐらいが良かったかもしれないけど、まぁなんつーかドライブにバッチリなんで車で聞いてみてよ。俺は地下室でこれを車で聞いてる感じで聞いてるから。まぁ俺は車持ってないし免許持ってないけどね。これからこういうミックスを「カーステ系」って呼ぼうかな。