レジャーの必要性。その11。

では続きね。


それまではイケていたと思われていたブランドのトップがSNSで痛い発言をしたり自爆したりしただけでブランドの価値が失墜するって凄いことだよね。ようはいかにそのブランドってのがデザインだけで成り立ってるわけじゃなくてイメージの世界なのか?ってのが分かるよね。んでまぁそういう意味でこんな時代に確たるものはなくてなんでも炎上しかねないっていう時代に「ここは!」っつってお金をつぎ込めるブランドなんて滅多にないでしょうって話だよね。まぁそんなのは関係ないんだけどただまぁ一般的に一時期もてはやされたブランドっていう記号性が不可避なものになっちゃってるものを無知が故に身に着けていることもあるわけだよね。


で、まぁ百歩譲ってそれを身に着けるということは妥当ということにしましょうよ。別にデザインもまぁまぁだし似合ってると。ただ世間的な記号としては時代遅れの一時期流行ったデザインとかブランドっていう認識なわけだよね。それを世間っつーコンテキストを無くしちゃえば例えばそれが日本においてのみそうだったら別に海外でそれを身に着けることは何でもないのかもしれないんだけど日本にいる限りその意味内容がついてきちゃうわけよね。いや、そんなの関係ないよ。でも結局その「これってどうなのかな?」っていう他者の目を気にした時点ですでにもう他者のまなざしが入ってきちゃうんだよね。いや、気にしなさ過ぎても全然似合ってないのを着続けるっていうイタイことにもなりかねないから客観的に見るってことは必要なんだけどでもそれ自体が不可避的に意味してしまうことってのはそれにまつわる意味論としてしょうがないんだよね。


結局そういう意味で身に着けるものって少なからずそういう誇示的なスノビズムがどうしてもついてきちゃうんだよね。逆にスノビズム無しでブランドの価値なんて維持できるのか?って話だしブランドなんてその維持に必死なんじゃね?っていうぐらいのもんだよね。で、まぁそういうスノビズムと関係ないのがファストファッションを消費する人たちだよね。そもそもそれは誇示するようなブランドじゃないし流行りものだったり使い捨てだからそのデザインが陳腐化して着れなくなるっていうリスクからもフリーなんだよね。


ましてやさっき書いたデザイナーが自爆してブランドの価値が失墜するなんてこととも無縁だよね。だからそのファストファッションの合理性って単純な金銭面もさることながらスノッブ的になりがちな衣類のリスクってのもヘッジできるんだよね。まぁそれは繰り返しになるけどスノッブ的なリスクってのがようはブランドイメージってことだよね。何百万もつぎ込んで「SNSの発言が最高にイタイブランド」ってことになったら大変でしょう。まぁ何百万もつぎ込める人は「あ、着るのやめよう」で済むのかもしれないけどまぁ少ない収入の中から頑張って買ってた人たちにとっては凄い痛手だよね。


あ、んで別にデザインのパクりってファストファッションだけじゃないからね。で、まぁ本当に炎上と同じで「これパクリじゃん」ってのが分かりやすく画像で指摘されたりしてんでまぁそれが一斉に拡散するんだよね。結局まぁこれって最近書いてる情報の伝達のスピードの速さってことなんだけどそれによってブランドのイメージが一瞬で落ちる場合もあるってことだよね。でもまぁだとしたらH&MとかがパクってるとかGapだかが入ってる工場が倒壊したとかっつってそれで不買運動が起こらないのか?っていうところだよね。


まぁやっぱそこでファストファッションの場合、合理性が勝ってるってのとそれ自体をブランドとして誇示するような価値は無いから実際はすんげー搾取して利益得てます!ってのが明らかでもまぁ別に大量生産されて一瞬で消費するもんだし関係ない的なさ、まぁこれ言い出すと典型的な意識高い系の意見になっちゃうんだけど(笑)ただまぁそういうことじゃないってのがようは身体性っていうことなんだよねっていうかそこでファッションと身体性とかってのを調べるとやっぱ予想通り現象学とか構造主義なんかを使ってファッションについて述べてるやつとかあとまぁファッションとかモードと社会みたいなのとか一つのジャンルがある感じだよね。だからまぁそういうのディグろうと思ってますけどね。


まぁでも結局需要と供給なんだとすればいや、そんな大量消費されるような音楽作ってもしょうがないから一生聴けるようなものを作ろう!と思ってもまぁそれが作り手の思惑はともかくそういう風に作ったものでもファストな消費のされかたをしちゃうっていうことだよね。これってまぁようは消費なんだよね。まぁ消費があるから供給があるんだろうって話でもあるしまぁ卵が先か鶏が先かになっちゃうけど消費の速さと連動してるよね。んじゃあまぁ意識高くなってちゃんとした取引をやっててオリジナルなものを作ってるところのを着よう!ってことになりそうだけどでもまぁ一概にそうとも言えないってのがまぁそもそもファッションブランドって不当なほどの値段のつり上げをするわけじゃない?


まぁそうじゃないところもあるんだけど値段を上げることで保ってるものってのもあってさ、んでまぁそれの化けの皮が剥がれてるんだよね。高級ブランドでしかなかったような型も別にコピー可能だからファストブランドがコピーするっていうさ、結局まぁファストファッションの本だったか「堕落する高級ブランド」っていう本のどっちかだったか忘れたけど結局まぁそのモノ自体の価値ってのの基準が何で決まってるのか?ってのが高級ブランドのプライスなんだっていう逆説だよね。クソ高くてでもファストブランドなら似たような型でこのお値段に!っていう高級ブランドが高いが故に「あんな高いものが安く買える!」っていうお得感を生み出してるわけだよね。それはまぁあれだよね、ファストブランドが台頭するまではファッションって基本金がかかるもんだったんだけどそうじゃなくてもおしゃれができるようになったってことだよね。


ってことで続きます。ではまたね。