Tokyo Listening。

気功はまた明日行くから書くわ。

 

あ、んで書き忘れたんだけどジェネPが亡くなってたというのを一昨日知ってこんな感じでどんどんレジェンドが居なくなっていくのか・・・という悲しさがありましたよね。そんな亡くなるほどの年齢か?と思ったら白血病だったみたいでジェネPほどご冥福という言葉が似合わない人もいないだろうけどご冥福をお祈りします。

 

jp.residentadvisor.net

 

んでまぁ今日書くのは雑多なことなんだけどコロナ禍で外出自粛が凄まじかったからその反動で渋谷にディグ+洋服買いに行く頻度が高くなってるっつっても前ほど金は使えないんだけどまぁ行ってきたんすよね。引きこもってたら頭おかしくなるからね。

 

んでまぁディグの話とかはいいかな。ぶっちゃけ狩場について詳しく書きたくないし(笑)詳しく書いて店員さんの誰々があーでこーでみたいな感じで特定されるのも嫌だからオナニマスな感じで書くけど店員さんと喋っててすげー話聞いちゃってさっていうかまぁ普通だったら「へぇー」ぐらいなんだろうけど俺は超テンション上がった!ってのがその店員さんは昔関西に居たんだけどとある関西圏のギャラリーのオーナーがURのマッドマイクと知り合いどころか親友らしくて(笑)

 

そのオーナー絡みのイベントでURのメンツって全員じゃないけどRolandとかも来てた時にオーナーがDJやってたんだか忘れたけど普通に発売されてない新譜をMikeがオーナーだかDJに渡してその場でかける!みたいなのがあって凄かったって話があってしかもそれが小箱でやってたっつーんだよね。昔の話だけどね。

 

まぁそんな話に興奮しつつ相変わらずレコード買い過ぎながらもいつも言ってる洋服屋で聞いた話が誰がどうとかってオナニマスな感じにしたいから伏せるけど端的に書くと去年か一昨年ぐらいに「あれ・・・みたことあるけど誰だっけな?」って思ったらしいんだわ。店長さんが。そしたらジェフ・ミルズが洋服買っていったんだけど俺が大好きなブランドでなおかつ店長さんは昔、まさに俺みたいな渋谷コースを回ってたハードディガーではないんだろうけど俺よりもっとジャストなテクノ・ハウス世代でちょうど店でもジェフミルズのCDとかかけててその時たまたま持ってたからサインしてもらったっつってその画像見せてもらったんだけどクソテンション上がるよね(笑)

 

なんだろう、分かりやすい感じだと「かつてジョンレノンが訪れた店」とかのレベルなんだよね。ビートルズファンだったら即死でしょ。ジョンレノン!ってなるでしょ。まぁジェフミルズってレジェンドだからね。んでレコード屋で聞いたマイクの話とプラスするとようはURやん!ってことになって余計興奮するみたいなね、シナジーよね(笑)

 

ちょうど今URのアナログ集めててレアなの除けば8割ぐらいコンプしたかなっていう感じなんだけど恐らく前にMad Mikeにベタ惚れしたっていうまぁURのパンキッシュな感じよね。形骸化したパンクよりよっぽどパンクっていうね、まぁまさに今のマイブームのことがこちらから話を振ったわけでもなく聞けたってのがすんげーメンタルの養分になったな!っていう興奮が半端なかったよね。

 

でもまぁレコード屋の店員さんとかフロアマネージャーレベルの人とかって凄いよね。「セオパリッシュからいきなりメール来たと思ったら返信が一切来なかった」とかムーディーマンもそんな感じとかセオとかムーディーマンからメール来るっつーのがね(笑)テクノ・ハウス界隈だったらまぁロックスターレベルじゃないですか?店だから当たり前なのかもしれないけどまぁでもなんか普通発生しない会話だよね(笑)

 

他人との会話なんて時間の無駄だとかって言ってたこともあったけど情報の非対称性とか凄い人とか凄い人と接点がある人とかってなるとやっぱ別よね。色々話聞かないと勿体ないみたいなね。アメリカとかだとレコ屋の兄ちゃんと長話とかってデフォだけど日本だとあまりないからね。楽しいよね。テクノの話なんて普通できないし。

 

んでまぁ急に話変わるけど俺って昔美学校に通ってたんだよね。15年以上前だけどね。んでその時に同級生だったLorraine Plourdeさんっていう当時は恐らく博士課程のペーパーとかリサーチのために日本に来てて美学校にもそのリサーチの一環で生徒として通ってたんだけど、こないだSound Studies系の本をアマゾンで色々見てたらローリーさんってみんな呼んでたんだけどLorraine Plourdeさんの本がヒットしたんだよね。

 

リサーチ結果が本になるとは本人から聴いてたけどそれ聞いたのも相当昔だからやっと出たんだな!っていうかすげーなって思っちゃったよね。リサーチ単位が10年スパンだもんね。んでまぁ内容は2000年前後の俺もモロに俺がクラスを取っていたオフサイトのオーナーだった伊東さんのコネで出してもらったことがあるオフサイトがめっちゃ小さいところだったんだけど世界から注目される実験音楽の発信の場みたいな感じだったんだよね。日本より海外からの評価が高かったという。

 

まぁそういう当時の日本の即興音楽とローリーさんの本曰くってまだ途中なんだけど本人が日本でそういう日本の前衛とかを調べてるうちに日本の街と日本の前衛とか広義での音響って意味での日本のチェーン店とかでかかってるBGMと前衛音楽みたいな聴覚体験っていうか個人的なのじゃなくて極めて学術的な内容なんだけどってまぁ学術的なのは当たり前として読んでて当時が懐かしくなったんだよね。

 

今俺がテクノにハマってるのっておっさんにありがちな過去を美化するノスタルジーも多分にあると思うんだけどそんな中でローリーさんの本を読んでると俺のテクノの時期から後にはなるんだけどオフサイトに通ってたり尖った前衛音楽に夢中だったなーっていうのとかを思い出したりなんかして、そのうち邦訳出ればいいのになって思うんだけどめっちゃ面白い内容なんで是非どうぞ!って感じなんすよね。

 

Tokyo Listening: Sound and Sense in a Contemporary City (Music / Culture)

Tokyo Listening: Sound and Sense in a Contemporary City (Music / Culture)

 

 

タイトルにもあるように「日本の前衛音楽」なんじゃなくて東京という都市の音の感覚という広い内容なんだよね。ちなみにローリーさんの専攻は社会文化人類学なんだけどね。んでまぁ本にもあるように色んな人に東京の街とか音についてのインタビューをしていて俺も一回新宿のコーヒー屋でインタビューに答えたんだけど話が逸れまくって最後は天皇制を批判してたのを思い出したんだよね(笑)思えば当時は本当にダメな左翼だったなと。

 

閑話休題。

 

んで読んでて思ったのがさ、都市と音楽ってまぁそれは文化って意味だけどローリーさんの本は聴覚体験というところだから違うっつっちゃー違うんだけどでもやっぱ都市と音楽って重要なファクターよねっつーのも渋谷ってまぁ「かつては」音楽の街だったわけじゃん?渋谷系だのレコード屋の乱立だのなんちゃってからガチ勢とかワナビーまで色々なやつがレコ掘ってたとかってのが今は一部を除いて無くなってつまらないただの街になっちゃったってのはだいぶ前から書いてるけど凄くその形骸化した文化って意味でミヤシタパークのルイヴィトンの店の前を通ったんだけど店の外装として黄色くペイントされたマーシャルのアンプが積み上げられててさ、これってまぁ恐らく渋谷が音楽の街だからなんだろうなって勝手に思ったんだけど、でもまぁ肝心の音楽カルチャーはもう無いんだよな(笑)とかって思ったんだよね。

 

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形骸化って悲しいよね(笑)「かつて」という意味では廃墟みたいなもんだし。まぁでもこういうのってどのぐらいまで経済的要素なのかな?って思うよね。若者が金無いからカルチャーとか言っていられないのか、色々と電子化したから別に街に行く必要が無くなってカルチャーが集中しなくなったりネットに分散されて並列化されるってのもまぁ世界的現象だから実際、ニューヨークとかもすぐ飽きるし(笑)ご当地のものってお寺とか歴史的建造物!みたいなの以外あんまりないもんね。

 

コンテンツ的なものはネット経由で接することができるからリアルの場が介在しないっつーかね、まぁ場の制約を受けないってのは便利なんだけどね、まぁ配信とか便利だしね。ただなんかミヤシタパークって東京オリンピックを狙って作ったのかもしれないけど「若者を刺激する」みたいなコンセプトでハイブランドの店が立ち並ぶって作ったやつ「今の若者」の経済感覚全く分かってないんだろうなっていう(笑)開発側も街から乖離しちゃってる結果、街に根付かないフワフワしたようなものだけが出来上がるっていうね、宇田川町あたりもファストブランドだらけだしあれがまぁ実際の若者のニーズなわけでね。

 

いや、んでんじゃあ金あったらもっと渋谷は文化的になるのか?っていうとどうなのかな?ってところよね。別に俺が通ってたガラの悪い渋谷の時期に若者が金あったとは思えないし実際にエアマックス狩りとかあったわけだしただまぁ渋谷って資本がギラついてるようなものとは無縁だったからね。

 

ミヤシタパークなんて恐らく一時的にSNS映えするだけで(笑)出てる店も売り上げというより広告みたいな感じだろうし全く今の若者とマッチしてないよね。ましてや超近場に表参道ヒルズとか青山のブティック街があるのになんで同じような一般庶民とは関係ない価格帯の店を渋谷に出すんだろうな?って謎でしかないよね。

 

そこでまぁ総括みたいになっちゃうけどローリーさんの本の内容みたいな聴覚体験全般と街とか純粋に一昔前の渋谷と音楽みたいな文化的なものからちゃんとガッツリ関係していた時代があったんだけど今は全く関係なくなってるってことだよね。関係ない場所の関係ないものが建つというのがシンボリックだよね。日本の景気が良くなってハイブラの店が増えた!とかならいいんだけど全く逆だからね(笑)ましてや敏感な若者はコンシャスだからブランドものの記号性とかって重視しないしむしろ記号性があり過ぎるとダサいって風潮なわけでっつっても別にハイブラがダサいわけじゃないんだけど少なくともハイブラが立ち並ぶモールが若者を刺激しないことだけは確かだよね(笑)

 

もしくはおのぼりさんとかセレブワナビーがウィンドウショッピングだけするっていうような、ハイブラの路面店前で写真撮ってるけど何も買ってません!みたいなね(笑)それは本来の渋谷的なベクトルと全く逆の究極的にダサい感じよね。

 

まぁそう思うと街自体がフィジカル性を失ってるってことでもう観念なんだよね。俺はかつての渋谷の自分の実存が残ってるような場所だけ行ってるからそれも観念的な個人化した渋谷よね。観念的っていうとネットの方が観念的な感じなんだけど今ってネットのほうがむしろフィジカルなんだよね。SNS映えなんてのもドラクエの逆現象っつーか、ドラクエ10とかでスナップ写真とか撮れるじゃん?仮想世界でのアバターでの写真撮影よね。

 

でも今の現実だとリアルなのに載せる場がSNS前提でリアルな場がシンデレラ城みたいなヴァーチャルなものになっちゃってるんだよね。一時期問題になったSNSでスイーツだけ載せて捨てるみたいなのも完全にヴァーチャルとリアルの逆転化現象よね。心ここにあらずよね。外出してネットのことを考えるという感覚が全く理解できないんだけどでもそれが今のリアルなんだったら逆にミヤシタパークという虚構も別な意味で映え重視の若者を刺激する風景にはなるかもね。決して「場」にならないっつーところが重要よね。

 

まぁそんな感じだわ。んじゃまた。