太極拳徒然。2。

アシッドとかでネタが無くなるようにファッションもある程度揃うと必要性とどうしても欲しい!というデザイン性を篩にかけたときに圧倒的にいらないか多すぎて着れないというのが増えてくるから終わりがあるわけじゃないけどただの物欲とか金を使うことに快感を覚えるみたいな買い物中毒に陥らないようにしなきゃいけなくて、その辺の線引きをしたときに色々と揃うと普通のやつに全く刺激を受けなくなるから買うのが無いわけじゃないんだけど滅多になくなるよね。

 

まぁこれは趣味然りだけどね。そういう趣味一本でやってきた俺にとって何もかもやり尽くしたとは言わないけど今まで好きだったり今も好きな趣味は相当やり尽くした感があるよね。ただ生きてるだけだとしんどくなるような俺みたいなタイプには常に刺激が必要でそういう意味で身体論的なことから居合をやり直してその後弓道やって・・・って流れがあって気功がきっかけで太極拳をやり始めた・・・というのが結構な契機だなっていうのに最近気が付いたんだよね。

 

今までやってた趣味じゃもう今後持たないしある程度慣れたものばっかだから惰性にもなっちゃうなっつーところで道具を使わない素手の体術ってすげー新鮮で毎回発見があったり興奮したりするよね。んでバカみたいに金がかかるものでもないから続けやすいしね。

 

あとまぁすげー先生に恵まれてるってのはあるよね。あと来てる人でバッドなヴァイブスを出してる人とかが居ないっつーのも重要でそういうところも含めての良さなんだけどね。当然リサーチして行ってるけどやっぱり合うか合わないか?って運なわけでさ、そういう意味での武の運よね。まさに武運というやつで勝ち負けじゃない師弟の出会いの運の良さよね。

 

まぁあとあれよね、運動不足解消とダイエットと・・・っていう身体のおっさん化に歯止めをかけるっていうアンチエイジングとかさ、まぁどの道歳取ってきたらランニングでもジムでもなんらかの運動しないと体ダメになるからね。そういう必要性を満たせるってのも大きいよね。

 

ただ前にも書いたけど太極拳の動き自体が練功になってたりこれは先生が言ってたことだけど正しい体の使い方をすることで自分でやる整体みたいな効果もあったりして、実際に稽古後って疲れるっつーよりスッキリするんだよね。まぁ運動全般そうかもしれないけど運動の威力たるや半端じゃないね。

 

ただ稽古が楽しすぎて相対的に日常がつまらなくなるんだよね(笑)あれだけ面白いものはなかなかないから日々まぁ武術の本とか歴史とか体術全般の本を読んではいるし練習もするんだけど「これ!」っていう凄いものがあると相対性が出てきちゃうんだよね、まぁそんなのディズニーランドに行って楽しくてんで明日から仕事に戻るとかがつまらないのと同じでしょうがないんだけどね。

 

ただあまりに週一だと足りなさ過ぎてどっちに行くか迷ってた八卦掌のクラスがあるんだけど太極拳にハマり過ぎて楽しいからより楽しさを!ってことになるんだよね。結果的に体験入学して入学することにしたんだけど(笑)念願の八卦掌を学んでいるぞ!という感動が半端じゃなかったよねっつっても死ぬほど難しいんだけど。

 

体験入学は楽しみだったはずなのになぜか当日異様に眠かったりして(笑)ぶっちゃけ「んじゃ行くか」ぐらいのテンションだったんだけどやりだすとまず準備運動で体が活性化してマインドもクリアになるよね。んでそっから色々学んでひたすら練習というのが全く日常に存在しない特殊な体験で、まぁ武道はやってきたけど日本武道ってディスるわけじゃないんだけど作法とか袴に着替えるとか掃除するとかまぁ場所によるんだろうけど古臭い非合理的な縦社会とかすんげーそういうので時間とSan値削がれるからジャージと室内履きに着替えればすぐできるものってのはまぁ助かるよね。

 

あんま相変わらず詳細は書かないんだけど稽古後に「新しく入られたんですか?」とかって会話があるじゃん?で、レコ屋にしても洋服屋にしてもそうだけど直のマニアックな趣味の話で盛り上がれるから話が弾むんだよね。んで稽古の途中から来た人でまず部屋に入った来たときの威圧感っつってもオラオラしてるんではなくて強い気としか言いようがない人がいてその人が俺が基礎の歩法を練習してる横で準備運動がてらの型とかやってたんだけど動きがガチなんだよね(笑)

 

中国武術で筋肉凄くて力も動きも凄いって動画とかでも見たことないから圧倒されちゃったんだけどまぁあと先生も当然ガチの先生なんで「先生はやはりガチで安心した」と思ってたんだけど類友でそういう先生にはガチの人もついてくるんだなっていう感じでさ、んでまぁ知識とか見るだけなら素人じゃないから分かるんだよね。型っつってもへなちょこなやつじゃなくて当てに行ってるっつーか普段なんらかの形で当ててる人の動きだなって思っててまぁ色々端折ると帰りに電車の方向が一緒で色々聞いたらガチの格闘家の人だったんだよね(笑)

 

格闘歴も凄くて今はプロボクサー目指してて自分のジムもやってるっつー筋金入りの異次元の人なんだけどガチ格闘家のヴァイブスってヤバいね。一切勝てる気しないもんね(笑)凄く明るくてにこやかで暴力振りそうにない人なんだけど体がすんげー出来てて動きもキレッキレっていう、そういうプロボクサーを目指してるっていう人が中国武術の術理をマスターしてるっつーあたりがまぁ巷では中国武術弱いってもっぱら言われてるけど独特の動きがあるからボクシングとか総合とかで応用できるんだよね。

 

まぁそれが無いと逆に武術じゃないわけで(笑)あとまぁなんか習い事っぽい温い雰囲気の道場とかが嫌いでさ、んでガチの人とかガチじゃないっつっても散打経験10年あるとかって人が集まってると雰囲気が「武」になるんだよね。各々が色んな稽古をしててたまに「バン!」とか音がしたりしている中で自分も武を磨き始めているっていうそういう環境に身を置けている満足感もあるよね。「これこれ。求めていたのはこれだったのだ!」っていうような感じね。

 

んでまぁ結果的に初日の体験入学とは思えないようなボリューミーな量を色々教わることができて「もうこれは入門確定やな」って思ってたけど何より良かったのが家に持って帰れる自主練できる類のものを色々と教えてくださったことなんだよね。太極拳もそうだけど週一で普段自主練全くやらないで一週間ぶりで思い出して・・・って感じでやってるとクソ効率悪いから種々の動きなり鍛錬を短時間でもいいからやるとか歩く時に重心を落として頭を動かさないとかってまぁ普段の生活に取り入れるってのが凄く重要なんだけどこの辺は今まで俺がやってたような武器を使う武術にはないところっていうか武器使うのでもそりゃ自主練する方法はあるんだけど日常の動きがそれに変わるってなかなかないわけでそういうところがまた楽しいよね。

 

つまんねー日々に刺激を与えてくれるし正しい方法で自主練してれば確実に頭と体は覚えて行くしんでも汗だくになりながら「トレーニングしてるぜ!」っていうものではないんだよね。凄く汗かくし疲れるけど激しい運動じゃないから普段もやりやすいっていうね。ある意味でちょっとしたスペースがあればどこでも練習可能だからこういう日常とリンクしてくるあたりがいいよね。

 

自分のフィジカルとメンタルの育成にもなって功夫も練ることができて気功も出来てなおかつ日々レベルアップできて運動不足も解消できるっていうぶっちゃけ良いことしかないよね。30代とか40代の人が格闘技とかを始めるってのもすげー合理的なんだなって思ったよね。運動不足解消だけの運動だとつまらないけど次の歩法なり攻撃とかに確実に繋がっているというものを日々やれるってリアルRPGのレベル上げじゃん!っていうゲームのレベル上げだけが目的のレベル上げはその時はいいけどゲーム終わると虚しくなるけどリアルの場合、当然色々なものと直結してるから虚しさが無いよね。それで自己充足しているっていうね、んで当然週一の先生のチェックなり新しい指導ってのが入って・・・っていうそれを繰り返してるとそれが生きがいになってくるみたいな、そんな風になりつつありますね。

 

格闘家の人なんかも普通の生活してたら出会えないわけだし色々と面白いよね。その格闘家の人の何が良かったかってプロ目指してるって意欲と夢があるから生き生きしてるんだよね。日本ってどちらかというとつまらなそうにしてる人が多い中で(笑)あそこまでポジティヴなオーラを出せる人ってのもなかなかいないよなっていうまぁ当然年下なんだけどさ、なんか自分もパワー得られるよね。

 

まぁ陰気なオーラ出しながらフィジカル動かしてる人ってあんまりいないわけでフィジカルがメンタルに及ぼす効果とあとまぁやっぱり自分の場合は常に気感を意識するようにしてるから気が巡ってる感じよね。それがあると結果的にメンタルも明るくなるっていうかまぁ運動の抗うつ効果ってこういうことだよね。でもまぁ俺的に言うとそこに明らかに気は介在してて単純に体を動かせばいいわけじゃなくて気を巡らせるということが凄く大事なんだなっていうのを改めて思ったよね。

 

稽古後の清々しさってなかなか他ではないよね。でも別に俺は運動好きなわけじゃないんだよね。走ったりするの嫌いだから横断歩道を渡るためだけに走ったりするぐらいなら待つわ!ってぐらいの感じなんだけど中国拳法の場合、激しい運動じゃないんだけどめっちゃ汗かくすさまじい運動をしてるんだよね。でも身体に無理を強いるようなものではないから疲れるけど清々しいっていうね。

 

あともっと言えばそういう武術的な体裁きをマスターしてると生涯役に立つよね。それこそハーバードとかだとパーキンソン病になった人とかの転倒防止に太極拳が使われてるとか生活面での実利があるんだよね。それで言うとこないだ気功行った日が雨で帰りに傘を差しながら自転車こいでたんだけどまぁダメなんだけどね、んで道路渡ろうと思って後ろから車来てないかなと思って振り返ったら前進雨合羽のおばさんが猛スピードってわけでもないんだけどちょうど俺を追い越そうとしてたのか結構横スレスレでさ、後ろから突っ込んできてるように見えるからビビるじゃん?(笑)

 

んで一瞬「うお!」ってなってハンドルを切り返したらちょうどそこにマンションの入り口かなんかの段差があって引っかかったんだよね。んで前から転倒するパターンの倒れ方をしたんだけどそこで太極パワー発揮でバランスを崩さずにカンフーの達人みたいな左足の踏ん張りをして倒れずにそして自転車も倒さずにバランスを取れたってのがあって「うわーこれって毎日やってる基本功の成果じゃん!」とかって感動したんだよね。

 

あとまぁ歩いてたりしても腰を引かないで骨盤を上げて体感も意識して歩くと結果的に背筋がピーンとしてかっこよく歩けるのと(笑)無駄な動きをしないから疲れにくいんだよね。太極拳初めてまた体力付き始めたってのもあるけど力のエコノミーってのはあるよね。重心がグラグラだと無駄な力を使って動くからその分無駄な力を消耗するからそれが長時間化すると疲れるんだよね。

 

そんなこんなで体の使い方の奥深さ半端ねー!って話なんだけどまぁあとはいつもの俺のクセでハマりだすと止まらないしすんげーディープに追及するようになるっていうそういう色んなのが作動してる感じですね。

 

思えばうちの父なんかも俺が小学生とか中学生ぐらいの時にすんげースポーティーで週末は必ずテニス行ってたし時間が空けば練習に行ってたりゴルフの練習とかもしてたけどおっさんにとって運動は必須なのかもしれないね。なんか老い方のペースが違う気がするよね。

 

ぎっくり腰なんかも体術知らないから変な力の入れ方をしてそうなったりするわけだし体の使い方って人間である以上ある種普遍だよね。やってるのは武術なんだけど決して武術にしか役に立たないものではないからこそとりわけ太極拳は健康のためにやられることもあるんだよなっつーところよね。太極拳の先生曰く別にそれが制定でもしっかりと全部やったら違うものが見えるって言ってたね。何がダメとか何が良いとかじゃないまぁ科学としての身体論よね。

 

まぁ奥深いべ。術理の理解と徹底的な基礎に立脚する様々な派生と体が勝手に動くというレベルまで練り上げるっていう功夫と逆にこれほどの知的作業があるのか?というぐらい習得に頭を使うよね。そこがまた俺が好きになるところなんだよね。筋トレしてどうのっていうものじゃないからね。すんげー知的作業だから好きなんだよね。

 

んでやっていく中で「これはなぜだろう?」とか先生はこうなのに初心者の俺がこうなのはどういう違いがあるのか?とかリアルタイムで疑問が出て来てそれを先生に聞くとリアルタイムに答えてくれるっていうコール&レスポンスとかもたまらないよね。凄く知的好奇心を満たされる感じがある。アハ体験だらけってことだね。

 

まぁそんな感じっすね。年の功といっていいのか分からないけどやりたいことばかりやり続けてきた結果、色々と飽和化してやることがあんまり無くなっちゃう中で「これだ」というのを見つけられるとそれに全てのパラメーターガン振りできるっていうね、若い時は色々やりたいことがあったり単純に習得法とかに通じてなくて学ぶのがヘタだったりするんだけど色々とやってきてると若い時より爆発するものってありますね。

 

ってことでんじゃまた。