行方不明の象を探して。その69。

寒い寒いっていってインナーを一つ増やしたら寒さが吹っ飛んだって喜んでたわ。そのぐらいしか「楽しい」って思えることがないぐらい鬱なのね。でも鬱ってそんなこともどうでもよくなるぐらい落ち込むものなんじゃないかしら?インナーの話をしているときに気がついたんだけど口の横あたりが白くなってるのよね。水分が足りてないんだわ。インナーより水分でしょうって思ったんだけど。

 

尽くしたってよく言うのよね。バタイユ気取り?眠くなるような風景描写を書いてみてもそれも簡単に尽くせることが分かったらしいのよ。そんなのとっくに分かっていると思ったのに。ハンマーの話に戻るけど石器時代にはそりゃ使われていたのよ。でもやっぱり対人ってことになると振り回すことで相手を恐れさせるっていう効果が実際に使ってみてそれは感じるし対人慣れしてないやつだとそこでブルッちゃうから殺しやすいってのはある。

 

持ち運びが便利なのもいいわよね。分銅なんて持っててもわかりゃしないし回す系の武器は使ってれば身体に馴染むから応用が利くからね、いつでも殺せるわけ。この回すってのが先人の知恵ね。夕張師匠も武器で相手をビビらせて間合いを詰めさせないということが最高の攻撃であって防御でもあるって言ってた。だからこのハンマーは最高なんだって。

 

刃物の場合、相手がコートなんかを着てたりすると服を切り裂くだけで終わっちゃう場合もあるのに対して振り回す鈍器ってのはどこに当たってもとりあえず正解だから、そういう意味で命中率が高いって思えるのも利点だって言ってた。中国の本には槍とかにも対抗できたからより効果が実証されたとかで普及しかけたんだけど習得が難しくてメジャー武器にはならなかったみたいだけどセカンドウェポンとしては凄く優秀だから武器のランクでは常に上位だったみたいね。そのセカンドウェポンランクって意味でね。

 

実際、分銅しか持ってなかったときがあって、思い切り顔にヒットさせたら鈍器っていうより相手の顔が引き裂けたから刃物みたいなものよね。加速度が凄い刃物。だから便利。清王朝に対抗してた烈士の愛用武器だったって夕張師匠がいつも得意げに言うもんだからやっぱり革命とか烈士ってクールだなって思ったのよ。日本だと刀一択って感じだけど中国は色々な武器があるからね。

 

いざ尋常に勝負!っていうよりかは不意をついて殺すってのがデフォだったしとにかくバトルロワイヤルを4000年も続けてきた国だからメンタリティが違うのよね。そういうのを武器から学ぶのは凄くいいことなんだって言ってた。でも結局、そういう夕張師匠からだとか武器から学べることって応用すれば武器じゃないものでも凄い殺傷力を持たせることができるからだからまぁあんまり大っぴらにするなって。

 

だからあたしも具体的にどうやったとかってのは言わないからね。ただやっぱり遠心力だとかね、筋力にそこまで依存しないで物理法則を使うものって本当に使いこなせれば強いんだなって、それがなんかあたしの生きる糧になってる気がする。飛び散る肉片を見るたびにそれは思うのね。本当に遠心力って凄いなって。そこでも慢心は起こらないのよね。これはあたしが強いんじゃなくて武器が強いんだし夕張師匠とか黒夫人みたいな達人が伝承してきた技術が凄いってことなんだから。

 

あと鈍器がいいのは刃物みたいに切れ味を気にしなくてもいいことね。血を拭うとか油を塗るとか最低限のメンテナンスで威力を保ったまま使い続けられるし切れ味が無くなったりするわけじゃないから遠慮なしに思いっきり振れるからね。刃物ってすぐダメになっちゃう。火花ってかっこいいでしょ?カキーンカキーン!って火花を散らすのは派手かもしれないけどあれって物質が熱で吹っ飛んでるってことなのよね。欠けてるってことなのよね。だから全然使ってる人間としては嬉しくないのよ。

 

とは言えこれもまた慢性的な睡眠障害に悩まされている人間の一人だった。布団に入っても頑固なまでに眠りにつけないので中国から届いた暗器をいじることにした。バネを変えたらそりゃスプリング機構のものは強くなる。けど装填が困難になる。バネ機構のナイフは最初はロシア製のスペツナズが市場に流通した時に模造品なども販売されていたが防弾チョッキを着た警察官にも深刻なダメージを与えることが可能だということが威力実験で判明したので使用禁止になった。

 

バネがヤバいのはある意味で当たり前だ。では遠心力は?色々な武器を使えば使うほど武器と言えば浮かぶのはナイフやら包丁という、あのあたりの武器の取り回しの悪さに気がつく。もっと日用品にリーサルなものが含まれていることに気がつく。東急ハンズはまるで武器屋だ。如何様にでもアレンジできる武器のパーツが売られている天国だ。天国ってのはおかしいだろう。タダじゃないんだから。

 

またあれですな、そのーそろそろ階段とか机とかそういうのが必要ですね。はい。じゃあその暗器を鳴らしてみた。筒状の金属が振動している。全く筆が進まなくなったので何か適当なものを読んでパクッてくる。でも机を動かすとか階段を上るという描写がどこまでパロディになるのだろうか?

 

メロディで言えば「ドミソ」って弾いたらそれはもうなんかのパロディだってことになったらもう何もできなくなるだろう。こういう文体にも飽きたから何かないのかな?なにかないのかな?も飽きた。座っていた椅子には「自由」と書いてあった。そんなわけない。アップジョンみたいにソフトウェポンの達人になるか。分銅ならあるからね。でも分銅を振り回してみても仁王みたいに分銅が多段ヒットするわけがないので、そこで一気にモチベーションが下がる。

 

ゲームの影響が多すぎる。あと中国から届いた暗器。知り合いの刺客の影響で練習し始めた投擲も悪くないものになっていたので並の威力の場合、自分が投げたほうがよっぽど威力と精度が出るようになる。まぁ暗器は隠し武器って意味だからね。今後もEbayなどの海外のオークションサイトを利用して世界各国の武器を片っ端から試してみよう。アップジョンは何種類ぐらい武器を試してメテオハンマーに行き着いたのか。夕張さんの影響なんだとは思うけど。