2024-01-01から1年間の記事一覧
大丈夫、一度決めたら問題ないさ。へへ、さあ、もっと理解しよう、この目尻を掘り下げよう。そう、色だ。すみません、おばさん、もう一度お願いします。名前、悩んだんですよ、かわいいじゃないですか。彼女はただのいい子じゃない。彼女はユニークで、場を…
男の子: ねぇ、恵子ちゃん、ぼくが手紙書いたんだよ。ぼく、泥ん中の顔して、ギター弾く藤枝くんだよ。へんな話だけど、ときどきぼく、彼のこと考えてたんだ。お隣の女の子、うるさかったね。 女の子: うん、へんだよね。救急車って何分かかるの?赤い虎みた…
新しいの出たのでよろしく。 open.spotify.com
光に包まれた庭の中でテカテカジョイスについて、 「あーテカテカしてたなぁー」 っていう、ジョイスの顔がテカテカしていて、日本には脂取り紙ってのがあるから、それでテカテカを取ってあげようっていうところの話の本質はジョイスの顔が特に光に包まれた…
彼は利己的だと思ったこともありました。感情はほんの一部の人にしか持たず、彼はほとんど無感覚でした。でも、その少数の人々に対しては、彼は優しくも厳しくもありました。 「私はたくさんの本を読んできた」 と彼は自慢していましたが、AI時代にそういう…
恵子、何してるの?満月?見えない。消えた読書灯、書類の詰まったブリーフケース。しょうがないでしょう?もう決まったことだから、うん。桜のつぼみが膨らみ、こちらはもうすぐ春だ。話題は桜の木の人に埋もれている。桜と春の気配、どうしよう。恵子はド…
彼はまぶたを大きく開いたままじっとしていて、眼球をぐるぐると回転させた。人間の認識の限界のために象徴的に限定されてはいるが、とらえどころのない「存在」を示しているものは、青黒いコンクリートの壁に囲まれた二間四方の部屋だった。壁の三方には、…
かつては取るに足らないと思われていたチェアマンがドアを閉め、階段は暗闇に包まれた。健三はこの突然の夜の中、その日一日の印象を思い出すのに苦労しながらも、唯一はっきりと覚えているのは、店にいた女性のことで、彼女の穏やかな顔は背を向けていた。…
豆知識、一番ヤバいというか、消される可能性がある表現というのは「お金」を粗末に扱ったり、お金に関する価値観を無くしてしまうようなものは「消される」んだそうだ。誰もが疑わないお金の価値。それを疑い始めたら社会が崩壊する。簡単なことだね。スワ…
その声は今、急速に消え入り、必死に耐えていた。孤独の最後の告白。地理的な目印であり、はかない瞬間に根拠を与えようとする試み。繰り返し、認めてほしいという願い。最後の主張、必然の前の宣言。人生の終わりを告げる地図上の一点。未完成の思考、不完…
そしてその海からモンスターが現れたと同時に海が森に変わり、自分の認識は混乱を極めていると同時に、その意味不明の変化と同化してしまいと思っていた。そして視界がフェードアウトしていった。森と化した公園の砂場に太陽が昇り、お天道様の顔が現れた。…
アシッド作ってた頃に買いまくってたテクノのレコードを浴びるように聴きながら今はアシッド三昧でございます。小説はどうなったのやら?って感じでまたガーッ曲作っててかなりストックが溜まってきたんで出したのでよろしく。 open.spotify.com
田舎とかにでっけぇー畑作ってさー、大麻農業やるんだぁーってのがアクチュアル農業過ぎるので、彼は常にそういうことを考えているに違いないと言った。それ以外に彼を際立たせるものはほとんど何もなかった。夢を語る割には現実的ではない割に法律とかもっ…
「いいか、パパの言うとおりにしろ」 「分かりました。これでいい?」 「わかるか?」 「頭おかしいんじゃね?」 「何言ってるんだ?」 「これ以上、牛乳を買うお金はない。お金がないという意味ではなくて、これ以上、牛乳にお金を使うつもりがないという意…
彼は賑やかな空港で神経質にそわそわし、答えのない疑問で頭がいっぱいになった。文字通りの意味でも比喩的な意味でも、荷物が彼女の肩に重くのしかかった。事態の切迫感が彼女を苦しめ、彼女があえて明かさない暗黙の理由に煽られた。 ああ、すべてが思い出…
冷たい風が冬の日を吹き抜け、街の片隅でブーツがたまらなく好きな男性、つまりは俺は、年がら年中、オナニーに明け暮れ、季節に関係なく心の中でブーツに憧れ続けていた。夜の街は寂しく、暗い路地には微かな灯りが揺れていた。俺はブーツ姿の女性たちが夢…
寒々とした冬の日、僕は街を歩いていた。黒いストッキングにブーツを履いた多くの女性たちが、今大流行のスタイルを楽しんでいて、僕はブーツになりたいというよりはその流行や「楽しむ」ことそのものになりたいと思い、お決まりのリビドーの発散方法をして…
例のガバっぽいやつアップしたんで。 open.spotify.com ってことで続きです。 これだと全てが気になってしまう。マイホームなんだから怖いなんて思っちゃいけない!という思い。襖の先に何がいるんだろう?と考えてはいけないのに、やっぱり気になってしまう…
最近また90年代テクノがマイブームでアシッドやってた頃に買いまくってたアナログを取り出してきて聞いたりしてるんだけど「これ持ってたんだ!」っていうのが多すぎでヤバいんだよね。結構もうレアでヤバ値がついてるやつがすんげー粗末な保存されたりして…
夜風が出てきたようだ。西側の窓にかかった白いレースのカーテンが揺れ、その裾が部屋の中へなびいている。僕はその動きを、テーブルに両手を置いた姿勢で、見るとはなしに眺めている。僕はアンモニア臭い公衆便所に一人だった。彼女は二階だ。すでに床につ…
あれ以来、家のディティールを思い出すフェチになってしまったと思ったのだが、空き巣フェチになるとしょっちゅう犯罪を繰り返すことになるのだけど、そうはならなかったのが本当に良かったと思う。実際は彼女のスニーカーを盗んできて、それをオカズにはぁ…
結局、彼女のスニーカ-を早々と愛撫して嗅いだだけでファックすることはできなかった。ペニスがギンギンにそそり立った状態でその足で学校に行き昼休みの後の授業に出席した。終日ペニスは勃起したままで他人の家に空き巣に入ることは癖になってしまうこと…
既存の諸形態が飽和状態に達しているのを救うために様々な技術を求めなくてはという気持ちで人々が頭を悩ましているのは事実である。しかしながら小説とはいかなるものたり得るかを知ろうとする以上はまずその基礎となるものが認識され判別されなくては納得…
むしろ救われたい、どんな苦悩に苛まれるのか。僕の人生には何の意味もない。赤土に押し流されるように、キラキラと冷えたミネラルウォーターの香りがする。光の加減なのか、青白い顔を見ながら踵を返した。一体、どうしたんだ?どうしちゃったんだろう?そ…
先回りして振り返り、彼女の手を取って握ってみる。声や声が遠ざかると、また夏か沈黙か。鳴るはずの音が、私の体から離れる。川面に広がる無数の煌めく筋が、ひとつひとつ中洲に揚がっていくのを眺めていた。彼はほとんど無言で去っていき、無言に近い音が…
「あたしは名声や成功を手に入れて、女たちはあたしを犯そうと必死。あたしに手を出したがる女になんて生まれてこのかた縁がなかった。さあ、何もかも手に入れたい。世界に踏み出していきたい。できる限り遠くまで。言ってること分かる?」 「うん。続けて」…
そういう現場があったらしいが、何も覚えていない。何も覚えていないのだ。ただ、濡れた灰色の砂浜を行き交う潮の泡のまぶしい光を延々と見つめている。何もかもが白い。すべてが白く、境界線は壊れてしまった。その日から、僕は欠かさず夢を見るようになっ…
煤けた街並みの幻を見ると、太陽は輝き。一片の土地は奇麗に輝いている。それは鋭く燃えていた。路面のまぶしさはグラグラとマッチングしているのだろうか?それとも、まだ夏以降の季節なのだろうか?次の霧のような日差しは爽やかで、暖かな雰囲気に包まれ…
「フィルムのトラブルにより上映が中断しています。 お客様にはご迷惑おかけしますが、しばらくお待ちください。別の映画にしないフィルムの交換が終了次第、上映を再開いたします。ご案内申し上げます。フィルムのトラブルにより上映が……」 君はただ別にそ…
物語によって沈められた現実感は、別の何かを失ってしまうのだろうか。誰もいないこの部屋に太陽が昇り、僕は自分の部屋をマイルームと呼ぶ。紡ぐ言葉のひとつひとつが、一筋の光のように揺らめいている。 デジタル的なものは一切禁止されていた。入り口でス…